文豪のつぶやき

2014.07.06
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カテゴリ: 新撰組
グズタケには友人が一人もいない。
最後の友人クズマツが酒に任せてその筋の人たちのベンツの上で大暴れして姿を消して以来、友人は誰もいなくなった。
いるのは彼のボスであるお菓子メーカーの専務ともう一人のボスである妹だけである。
そのボスの一人、専務には職場で会うと泣きそうな顔をしながら逃げ、たまに妹が来ると、天空の城に上り寝たふりをする。
そのくせ、強がりを言う。
「俺は友達なんていらない」
「馬鹿専務が、馬鹿○○(妹の名前)が」
そういって、スナックで女の子に愚痴るのである。
女の子が、

と相槌を打つと、
いきなり泣くのである。
そしていつもの通り、
「俺はF1レーサーになる」
といいだし、
女の子が、
「F1レーサーになったら応援に行くわね」
というと、
「わあー」
と泣くのである。
身から出たさびとはいえ、哀れである。









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最終更新日  2014.07.06 11:59:44
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