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2008.01.19
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カテゴリ: 読書
黒川博行「蒼煌」を読み終わりました。


蒼煌
京都市立芸術大学美術学部を卒業後、美術の先生をしていた経歴を活かし(?)
美術界・日本画壇の裏側をあばくような鋭い作品です。

あらすじは、ひとことで言うと、芸術院会員の次期補充選挙をめぐる攻防です。
主人公は地方から出てきた、たたき上げの日本画家・室生晃人と対抗馬の稲山健児。
二人は選挙権を持つ現会員らへ接待、実弾(現金・商品券)、高価な美術品など
なりふりかまわない攻勢を繰り広げます。
中堅画家や画商たちも自分たちの未来や利益をかけてそれを手伝い、家族もいやおうなく
振り回され…。



「こんなこと、本当にあるのだろうか」と驚きの連続でした。
おそらくモデルが存在するのだろうと思います。デパートは高島屋と大丸かな、
院展、日展のことかな、くらいはわかるのですけど、もしかして登場人物にも
「ああ、あの人のこと」というモデルがいらっしゃるかも。
日本画の世界に詳しい方が読まれたら、数倍興味深く読めるのではないでしょうか。
それにしても、芸術院会員の座を射止めるために、70歳に近い方が地方のあちこちに
住む現会員にあいさつ回りをする様子は画家というより、政治家に近いです。
絵が好きで、絵を描いていることが楽しくて仕方がない…そんなスタート地点から
遥かに遠いところに行き着いてしまった…というような心象風景が描かれている
部分もあるのですが「それでもやっぱりここまできたら名誉も地位も欲しい」と
強く思ってしまうのが人間なんですね。

「俺は画家やろ、画家は絵を描かなあかん」という言葉が印象的でした。


ではそれ以外の黒川作品でお勧めのものをいくつか。

「てとろどときしん」

てとろどときしん
「てとろどときしん」とはフグの毒に含まれる成分です。
印象的なタイトルに気を惹かれて読んでみると、舞台は大阪阿倍野。

関西人にはたまりません。

「封印」

封印

「疫病神」

疫病神

「国境」

国境

上に上げた三作は主人公が同じですから、できれば「封印」「疫病神」「国境」の
順番に読むと繋がりがわかりやすいです。(もちろん単体でも面白いですけど)
うだつの上がらない探偵と、ヤクザの腐れ縁。
普通だったら近寄りたくないヤクザですがこの三作を読んでいると感情移入して
しまって「国境」のラストシーン、大阪のクラブ(飲み屋さん)で思わず一緒に
「かんぱ~い!」と大きな声をあげたくなるのです。


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最終更新日  2008.01.19 09:24:59
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