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その表情には、老いた疲労感があり、世界のファッションを牽引して
きたクリエイターの面影は感じられない。
映画は直後に、クリスチャン・ディオールの後継者としてスポットが
当り、時代の寵児として登場したときの映像が登場する。
その二つは年齢差を考慮しても、余りの落差に愕然とする。引退表明
の彼にあるのは「老い」というもので片付けられるものではない。
クリエイターとして世界をリードし続ける仕事をしつつ、彼の中から
何かが失われていったのではなかろうか?美を生み出すということは、
もしかしたら、己の中の美を食い散らしていくことではなかろうか。
この映画は、タイトルに反して、むしろ、彼の公私共のパートナーで
あったピエール・ベルジェを描いた内容であったが、イヴ・サンロー
ランの生涯については、引退表明のときとデザイナーとして出発した
ときとの姿の落差で言い尽くされているのかも知れない。
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