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ブログとYou Tubeのコラボレーションを試す日記です。青山墓地の桜並木を車で通り抜けながら撮影しました。まさに桜のトンネル、ステキです。
2008/04/03
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フランスの港町・カレーに暮らすバルニーは毎日ロンドンの会社までユーロスターで通勤、フランスとイギリスを往復している。彼にはロンドンに2人の愛人がいた。一人は若く美しいフランス人のマルゴ、もう一人はハンサムなイギリス人マーク。ある日、45歳の誕生日が近づいていたバルニーのもとに妻、マルゴ、マークの3人からプレゼントが届く。が、それはいずれも同日同時刻で同じ車両のヴェニス行きオリエント急行のチケットだった。本国フランスで大ヒットしたというのがわかる気がする、いわゆる“エスプリ溢れるの大人の恋愛コメディ”ってやつ。確かにストーリー展開の巧みさやテンポのよさは上手く出来ていると思うけれど、何といっても(いくら平凡な男といっても)バルニーにどうみてもモテモテ男の魅力(容姿も含めて)が感じられないところが最大の難点。フランス人のカッコイイ男性観は日本人と違うっていうのは聞いたことあるけれど、それにしてもねぇ・・・どなたかのコメントにフジテレビの福井謙二アナ似とあって、笑ってしまいました。
2007/12/20
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建築家として活躍するキャリア・ウーマンのメラニーはミュージシャンの夫と離婚し、5歳の息子を育てながら仕事に邁進していた。一方、新聞にコラムを書いている人気記者のジャックも妻と離婚し、今日は5歳の娘を預かっていた。そんなメラニーとジャックは、お互いに課外授業を受ける子供を連れて行った学校で偶然出会う。だがそろって遅刻し、彼らの子供たちは課外授業へ行けずじまい。嫌々ながらも交替で子守をしながら仕事することにするが、次々とトラブルが起きててんてこまい…。あのジョージ・クルーニーがこんなラブコメに出ていたんですね。子持ちのバツイチ同士が偶然知り合って惹かれ合い・・というストーリーはありきたりだけれど、クルーニーのトボけた二枚目ぶりとミシェル・ファイファーの美しさ(足がまたキレイ!)と、そして何といっても子供達の可愛さ(特に男の子)が魅力的な映画です。しかし、彼らの時計と私の時計は違うんじゃないの?ってくらいに効率よく、目まぐるしく過ぎる1日に観てる方も何だかくたびれました・・。
2007/12/19
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メイン州の小さな町で開業医をしているファウラー夫妻のもとに夏休みを利用して一人息子フランクが帰ってくる。彼はバイトに励む傍ら、近所に住む年上の女性ナタリーと恋に落ちる。彼女は二児の母で暴力夫のリチャードと別居中。しかし、リチャードは離婚に応じず、ナタリーの家にしばしばやって来ては暴力を振るっていた。ある日、フランクはナタリーの家で興奮したリチャードと遭遇し拳銃で撃たれ命を落としてしまう。突然の悲劇に見舞われたファウラー夫妻は虚ろな日々の中、次第に耐え切れなくなっていく・・。たった一人の子供を失った親の心中は如何ばかりであろうと我が身に置き換えながら鑑賞。互いに息子の死という現実を語ろうとしない夫婦の姿にそういうものかもしれないなぁという未経験の共感を覚えたのも、トム・ウィルキンソンとシシー・スペイセク、両ベテラン俳優の静謐な演技によるところが大きいでしょう。そんな心理ドラマが結末で一転、“目には目を”の復讐サスペンス劇のようになってしまったのが残念。いくら犯人が自分達の周りを笑いながらウロついているという考えられないような状況があったにせよね。実際の遺族は、“犯人を殺してやりたい”という程の憎しみと苦しみを抱えて生きていかなければならないのだから。
2007/12/18
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同窓会に出席するため、ニューヨークに暮らすピアニストのウィリーは、故郷のナイトリッジに久しぶりに戻ってきた。彼はそこで懐かしい幼馴染みたちに出会い、そして彼らもまた、恋人とのことで悩んでいることを知る。彼はある日、隣に住んでいた13歳の少女マーティと知り合った。やがて彼女と話しているうちに、自分が真剣に恋していると気がつくのだが……。人生を真面目に見つめ直す時期に差しかかった二十代後半の男達を主人公に、それぞれが抱える悩みを描き出す。幼なじみ達の女がらみのどうってことのない淡々とした話なんだけれど、戸惑いながらも田舎町で普通に生きていく若者達の姿が、何だかいいです。ティモシー・ハットン、マット・ディロンナタリー・ポートマン、ユマ・サーマンという多彩な出演者。特に、実年齢も13歳のナタリー・ポートマンのチャーミングさが光ってます。
2007/12/17
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ニュージャージーの小さな町で退屈な毎日を過ごすジェイと相棒のサイレント・ボブ。ある日、2人は自分たちをモデルにした漫画『ブラントマン&クロニック』が映画になることを知る。2人には何の断りもない上に、一切見返りもないことを知り怒った2人は、映画の撮影現場に乗り込んでやろうと思い立つ。しかし、お金のない2人はハリウッドまではるばるヒッチハイクで向かうことになるのだったが・・ケヴィン・スミス監督のこれまでの作品を観ていないと意味不明な、単なるオバカ&お下品映画でしかないでしょう。しかし、英語がわからない私でも、下ネタ用語&セリフが今回更にパワー・アップされているので英語がわかる方にはさすがにツライものがあるかも・・あの飄々とした二人だから、それでも許されているんでしょうけどね。豪華な出演者と他の映画のパロディ・ネタ(この題名からして)も見逃せません。
2007/12/16
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同棲相手に新しい恋人ができて家も追出された男ラリー。公園で同じ境遇の男ウォーレンと出会い友達になり、“ロンリー・ガイ”と呼ばれる人々の存在を知り、“ロンリー・ガイ”としての生き方を教わる。ラリーはやがて新しい女性アリソンと知合うがなかなかうまくいかない。本当に独り身の切なさがヒシヒシと伝わってくるんだけれど、それを徹底的にコミカルに,そして時にかなりブラックに描いているところがいいです。そして、これこそ彼の真骨頂ともいうべきスティーブ・マーティンが演じてこそ、という作品でもあると思う。やはり人間は独りでは生きられないのダ!
2007/12/15
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マークは、親友ゴードンと共に見事ハーバード大学に合格した。歓び絶頂のマークに予期せぬ問題が......。父親がカウンセラーのアドバイスに従い、進学に関する金銭的援助は一切しないと言い出したのだ。そこで、マークは黒人学生のみに適用される奨学金を得るために日焼け薬を飲み、黒人に変装する・・。 黒人に成りすました主人公が巻き起こすドタバタが可笑しいコメディなんだけれど、笑いの中にきちんと人種問題というメッセージが組み込まれているところが素晴らしい。“だけど僕は白人に戻ることができる”という主人公の言葉が重いです・・。この映画での共演後、実際にC・トーマス・ハウエルとレイ・ドーン・チョンが肌の色を超えて結婚したというのも何か感動的。でも離婚したそうで残念。
2007/12/14
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ロンドン郊外の小さな町。平凡な人生を送ってきたまじめな主婦のマギー。そんな彼女の最愛の孫、オリーは難病に苦しんでいた。そしてある日、6週間以内にオーストラリアで最新の手術を受けなければ助からないとの宣告を受けてしまう。息子夫婦にそのための費用を工面する余力はなく、マギーは自分が何とかしなければと金策に奔走するが、どれも上手くいかない。そんな時、偶然目にした“ホステス募集・高給”の貼り紙に釣られ店を訪れる。ところがそこは過激な性風俗店だった・・・あのマリアンヌ・フェイスフルが38年ぶりの主役!という映画です。何といっても私達の中では“ミック・ジャガーの彼女”だった人!彼との別離以後、ドラッグ中毒、果てはホームレスまで経験するというどん底の生活を送った後芸能活動を再開し、歌手活動ではかなり評価されていてコンサートも行い、映画でも“マリー・アントワネット”に出演してたそうなんです。が、私は彼女の姿を観るのは“あの胸にもう一度”以来38年ぶりかも。御年60歳。しゃ枯れ声(ドラッグによるものらしい)、そして太った体型は、若き頃の彼女とはあまりにも変わっていたけれど、前髪を下ろした髪型や尖がった鼻やタレ気味な目、そんなところに昔の面影は残ってました。そのとても美しい響きの名前と容姿、華麗な経歴を持った女性が年月を重ねて、普通のおばあちゃん役をやっている・・何かどうしても彼女自身の人生がオーバーラップして見えてしまいましたネ。映画の方は事前に読んでいた内容から想像していたほど暗くなく、むしろ予想外にユーモラスで、ハートウォーミングで、いかにもイギリス映画的という感じでした。これまた予想外に発展したハッピーな結末もホッとするものでした。私は試写会で観たのですが、劇場公開では“あの胸にもう一度”と同時上映とのこと。ちょっと酷な気もします・・。
2007/12/13
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1960年代にフォーク・ソングの一大ブームを巻き起こした伝説のマネージャー、アービング・スタインブルームがこの世を去った。彼の息子ジョナサンは、父の追悼コンサートを企画、父ゆかりのフォーク・グループに再結成とコンサートへの出演を呼びかける。出演することになったのは、恋愛のもつれからとうの昔に解散した男女フォーク・デュオ“ミッチ&ミッキー”、男性トリオ“ザ・フォークスメン”、そして唯一現役を続けていた大所帯グループ“ザ・ニュー・メイン・ストリート・シンガーズ”の面々。彼らはそれぞれの思いを胸にコンサートへ向け準備を始めるのだったが…。前々回に書いた”スパイナル・タップ“で主演し、以後疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)の名手となったクリストファー・ゲストが監督(出演も)これまた、あたかも実在するがごとくリアルに、そして徹底的にパロディに作り上げられています。フォークソングは正直あまり好きでないけれど、映画は楽しめました。異常に神経質な主催者ジョナサンが引っ叩かれるシーンでは大笑い!何十年もブランクがあるし、頼りなさげな人達だったのに、さすが本番になるときちっと決めるプロ魂に感心。
2007/11/27
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ブローディとTSは親友同士だが、同じ日に恋人にフラれてしまう。未練たっぷりな2人だったが、特にすることもないので、たまり場のショッピング・モールで不毛な時間を費やし、憂さ晴らしをする。すると、そこにブローディを振った元彼女が新しい恋人を連れて現れる…。同時にフラれた2人の男が彼女を取り戻すために奮闘する様を、ショッピング・モールを舞台に描く。ホールデンとバンスキーは、共同で人気コミックを描いて暮らしていたが、あるコミック・フェアで女流漫画家のアリッサに出会う。ホールデンは彼女に一目惚れするが、実はアリッサは同性愛者だった。しかし、それにもめげず、ホールデンはアリッサに猛烈アタックを仕掛けるが……。”クラークス“が面白くて興味を持ったケヴィン・スミス監督の作品を2本。イケてない親友同士の男二人、かなりお下品な会話、そしてそして、“ジェイ&サイレント・ボブ”コンビの登場と活躍(特にモール・ラッツでは)という点は一貫しています。しかし何といっても“ジェイ&サイレント・ボブ”コンビが最高!3作観てすっかりファンになりました。2001年には、彼らを主人公にした“ジェイ&サイレント・ボブ帝国への逆襲 ”も作られていて是非とも観てみたい!“チェイシング・エイミー”の愛情の苦悩は、(愛しているけど、相手の過去に許せないことがあるという状況)相手が同性愛者だったという特殊な場合に限らず、ふつうの恋愛でもありうることで、結構真面目に考えさせられる映画でもあります。
2007/11/26
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架空のバンド“スパイナルタップ”の全米ツアーの模様を、メンバーなどのインタビューを交えドキュメントした作品。ロブ・ライナーが、劇場映画監督に進出を果した作品。知らない人が観たら実在のバンドだと信じても無理ないほどリアルなエピソードが満載。スパイナルタップ・メンバーのビジュアルから始まり、最後の日本だけでヒットというところまですべて、実際のロック界を徹底的にパロディ化し、コキおろし、特に当時の状況を知る世代にとってはたまらなくウケます。(時流にのってサウンドが変化する節操のなさ、 フラワーミュージックもやってたとは大笑い)ロブ・ロイナー監督のロックへの愛着が溢れた作品。★ギター兼ボーカルのナイジェルを演じ脚本も手掛けたクリストファー・ゲストは、その後「ドッグ・ショウ!」や「みんなのうた」を監督し、疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)を駆使したコメディ監督の名手としてハリウッドで確固たる地位を築く。「スパイナル・タップ」を観た女優ジェイミー・リー・カーティスの熱烈なアプローチによりその後めでたく結婚。
2007/11/14
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エドナは歌手を目指して、ニューヨークへとやって来た。だが50年代末のアメリカは男性グループが主流。彼女はデニースと名を変えて、ソングライターとしてやって行くことに。やがて作曲家のハワードとコンビを組んだエドナは、彼と恋に落ちて結婚したが……。50年代末から70年代の音楽業界を舞台に、女性ソングライターの生きざまを軽やかに描き出す。主人公のモデルは60年代ポップミュージックの作曲家として活躍し、その後シンガーソングライターとしても成功を収めた希代のメロディメーカー、キャロル・キング。キャロル・キングはもとより実在の人物がモデルと思わせる人達がたくさん登場しますが、かなり脚色が加わっていて、特にビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンがモデルと思われるジェイ・フィリップス(海で溺死するっていうのは、弟のデニス・ウィルソンの最期が被ってますが・・)と結婚するなんていう展開は、自由で大胆な発想で面白いですね。ヒロイン役のイレーナ・ダグラスの強烈で個性的な存在が素晴らしいし、当時のサウンドを再現した全曲オリジナルの挿入曲も素敵。当時を知る人達には重ね合わせて観て、聞けて倍楽しめるでしょう。マーティン・スコセッシが製作総指揮をしています。
2007/11/13
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60年代、美しいアカペラの歌声でアメリカを席巻した伝説のドゥ・ワップ・グループ“ヴィニー&ザ・ドリーマーズ”のリード・ヴォーカル、ヴィンスもいまや50歳。十数年前に妻を亡くした彼は、とうに歌を捨てしがないバーテンダーをしていた。ある日、入院している彼の娘の担当看護婦ジョアンと出会ったヴィンスは恋に落ちる。しかも、ジョアンは“ヴィニー&ザ・ドリーマーズ”の大ファンだったのだ。なぜ歌わないのかとのジョアンの問いに苦い過去が甦るヴィンス。だが、旧友たちと再会した彼は歌うことへの情熱を再び取り戻していくのだった……。最近若かりし頃のことを思い出すと切ない気分に陥ることが多くなったので、こういう映画を観ると妙に共感できるんですね。恐らくこの歳になってみないとわからない感覚だろうなと思いますが。しかし栄光の過去を持つ人には、凡人にはない辛くて複雑な思いがあるんでしょうねぇ。その思いは凡人には計り知れないけれど、輝かしい思い出があるだけでも羨ましいけどな。ラストで歌う歌やエンディングで流れる歌の歌詞がいいです。やっぱりおばさんには、ラップよりもこういう音楽の方がいいですねぇ。主演のアーマンド・アサンテはスタローンの小柄版といった風貌ですが、調べたらこの二人よく共演しているそうです。
2007/11/12
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コンビニで働く22歳のダンテ。今日は仕事が休みなので、朝寝坊をして、午後はホッケーをして1日を過ごすはずだった……。が、早朝から店長の電話でたたき起こされ、コンビニの早朝シフト出勤を頼まれる。店では、立腹した客から煙草を投げつけられてはショックを受け、忠実なガールフレンドと思っていたベロニカの過去の性的体験を聞かされ、高校時代の元彼女、ケイトリンの婚約を知って打ちのめされる・・。1994年カンヌ国際映画祭 ヤングシネマ賞受賞当時24歳のケヴィン・スミス監督が友達を出演させて作った自主制作的作品、低予算で、モノクロ映像、限られた設定空間に、かなりお下品な下ネタギャグ満載の会話が殆んどという内容ホントおバカ映画なんですが、これがすごい可笑しくって、引き込まれて観てしまいました。コンビニ前に1日中たむろするジェイとビデオ屋店員ランデル、一番まともそうでない二人が最後に一番まともな意見を述べるところでは何だかホロッとさせられたりして・・。スミス監督はジェイとツルンでいる”サイレント・ボブ”役で出演。忘れ難きこのジェイ&ボブのコンビはその後の映画でも登場します。
2007/11/11
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わがまま放題、毎日夜遊びのお嬢さまのジェシーは、スピード違反で捕まった際、ヘロインを所持しているのを見つかり留置所に入れられる。翌朝、迎えに来たのは見も知らぬ女性ステラ。彼女が言うには、自分は魔女で、ジェシーの過去を全て消し無一文の天涯孤独にしたとのこと。確かめてみれば驚いたことにその通りに。一夜にしてホームレスのジェシーはやむなくメイドの仕事を見つけ生まれて初めて働くことになる。そんなのありっこないと思いながら、最後のオチはわかっていながら、やっぱり女の子は(私は大昔ですが)こういうメルヘンチックなお話、嫌いじゃないと思いますが。何だか”現代版逆シンデレラ・ストーリー”とでも言えるでしょうか・・自分のことより愛する人の為にと思える女性になったジェシーとそれを見届けて許しを与えたステラ、素敵なハッピーエンドでした。パリス・ヒルトンにも是非観てもらいたい映画。
2007/11/10
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仕事中心で家庭を顧みなかったボブ。家族はいつしかバラバラの状態になっていた。そこで彼はハワイへの家族旅行を計画。だが、上司の命令で急遽コロラドへ行く羽目に。こうしてボブは、仕事の都合であることを家族に内緒にしてキャンピングカーでのコロラド旅行を決行する。しかし、その旅行で父の面目躍如を狙ったボブはことごとく空回り。レンタルしたRV車の故障や、陽気で変わった一家に付きまとわれるなど、数々のトラブルに見舞われてしまう…。見事2006年度ラジー賞のワースト・ファミリー映画賞に輝いた!そうです。でも本国ではそれなりのヒットとなったそうです。(日本未公開)私もかなり笑わせてもらい、働くお父さんの辛い思いにホロリとし・・結構楽しめて、そんなにヒドイ映画とは思わなかったんですが。まぁ~ラジー賞受賞は、ウ○チ・ネタの多さ?に一因があると思われます。<ものを食べながらの鑑賞は避けた方がいいと思われます>56歳のR・ウィリアムズ、あの設定のお父さん役はさすがにチトキツイかも。
2007/11/09
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ヌーヴェル・ヴァーグを代表する六人の監督が、それぞれパリを舞台に展開する人間模様を描いたオムニバス映画。第一話「サン=ドニ街」 監督:ジャン=ダニエル・ポレ第二話「北駅」 監督:ジャン・ルーシュ第三話「サン=ジェルマン=デ=プレ」 監督:ジャン・ドゥーシェ第四話「エトワール広場」 監督:エリック・ロメール第五話「モンパルナスとルヴァロワ」 監督:ジャン=リュック・ゴダール第六話「ラ・ミュエット」 監督:クロード・シャブロル 一話15分あまりの各作品に、ヌーヴェル・ヴァーグと60年代のパリの空気や匂いが堪能できます。オムニバス映画は観る人の好みが分かれて面白いですが多くの人が絶賛するのが、第2話の「北駅」。ほぼワンカットの超長回し、加速度的展開、唐突なラスト、たった15分でもこれだけ“魅せる”ものができるんですね。どの作品にも人間の愚かさや弱さが描かれていて面白いです。
2007/11/08
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郵便局員の沢木は、ヤクザとなった友人に「何かドキドキすることないのか?」と言われて、郵便局の仕事に埋もれる自分に疑問を抱くようになる。 彼は郵便物を抜き取り、自分のアパートでそれを開封するようになる。その中で彼が見つけたのは、不治の病の少女の手紙だった。郵便配達員と少女の交流に、彼を追う警察とヤクザ、殺し屋が絡んでの大追走劇が始まる。アクション・サスペンス・コメディ・ロマンス・・とてんこ盛りそして、コメディとシリアスが微妙に混ざり合った映画。独特のアクの強さ、ブラックさ、無茶さ加減が嫌な人には駄目だろうな、という映画かなと思います。私もあんまり好みではないけれど・・殺し屋ジョーの大杉漣がいい味出してます。それにしても自転車漕ぎ過ぎて役者さん達ドンダケェ~大変だったろうと、観てる私まで息が切れました・・
2007/11/01
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有閑老婦人の御機嫌をとっては日銭を稼いでるブロードウェイの演劇プロデューサー、ビアリストックの事務所に会計士ブルームがやって来た。彼のこぼした“どんなに高額の製作費でも赤字なら帳消しにできる”という言葉にひらめいたビアリストックは、できる限りスポンサーを募って金を集めた上で、史上最低の脚本・演出・役者を揃えてわざと芝居を打ち切らせれば、実製作費以外は全部フトコロに入れられると考えた。早速、いやがるブルームをパートナーに脚本探しを始める。そして遂に『ヒトラーの春』と題されたナチ礼賛のとんでもないシナリオが見つかった!TV界の才人メル・ブルックスの本格的映画進出第一作で、いきなりアカデミー脚本賞を受賞。日本では2000年暮れにようやく劇場公開された。2005年にミュージカル映画としてリメイク。60年代テイスト満載のコメディなので今観ると古臭いと感じるかもしれないけれど、でもこのバカバカしさを満喫できれば”そんなの関係ネェ~”となる?何といっても、この映画の最大の見せ場は「ヒトラーの春」の舞台。大コケするはずだったのが大受けしてしまう、というのもわかる気が・・本当にこのミュージカルを作って全篇観てみたいという気になりましたから。伝説のナチのラインダンスも衝撃的だけれど、ヒトラー役のLSDのキャラも相当なもの。オーディションで歌うシーン(後ろのバンドも含めて)からしてインパクトありすぎ!
2007/10/31
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絵の才能だけが取り得の冴えない青年ジェロームは、高校を逃げ出し、小さなアートスクールへ入学する。ピカソのような世界的アーティストを本気で目指していたジェロームだったが、入学早々壁にぶち当たる。そんな中、彼は絵のモデルをしている美女オードリーと出会い心奪われる。しかし、彼女の心は学園でいまもっとも注目を集める学生ジョナに傾いていき、ジェロームは悲嘆にくれる。ちょうどその頃、学園の周囲では謎の連続殺人事件が発生していた。遂にジェロームは、愛と名声を勝ち取るため、危険な計画を実行することに…。「ゴーストワールド」のテリー・ツワイゴフ監督が、再びダニエル・クロウズと組み彼の短編コミックを映画化。変なパッケージにチョットためらったけれど、“ゴーストワールド”の監督ということで借りたら、コレがなかなか掘り出し物でした。何だか“ゴーストワールド”の男の子版みたいな感じかな・・ブラックな笑いに包みながら皮肉を込め人間を描き、後味の悪い“痛い”オチも共通するものがあると思います。素人の子供並みの絵が絶賛されたり、教授が行き着いた究極の絵がただの三角形だったり、罪人になった途端に絵の評価が高まったり、と特に“芸術”って何なの?という皮肉が強烈。主演の男の子はデビュー当時の郷ひろみ似(若人あきら似ともいえる)それから、この年になっても男性ヌードモデルだけはチト勘弁・・・
2007/10/30
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スラム育ちの貧相な 非行少年だったバージルは、大人になっても、悪の道で有名になりたいと願うチンピラ男。彼がハクをつけたい一心でドジでマヌケな犯罪を繰り返し、53の犯罪を重ね、FBIから指名手配を受け懲役800年の重罪人に。そして、その犯罪歴ゆえに犯罪学の権威として有名になるが…。ウディ・アレン監督初作品。人様のコメントを引用させていただくと、 「アレン監督はデビュー時から、このレベルの作品を発表していたのかと驚くこと必至。 ドタバタ劇をセンス欲まとめるスタイリッシュなコメディの才能に、アレンの才気が ほとばしる。」まさにその通りという感じです。40年前にこういう感覚の映画を作り、そしてデビュー作にしてすでに自己のスタイルを作り上げていたことに驚きます。たっぷり笑わせてもらいました。
2007/10/18
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アメリカの雪深い田舎町に住むハンクは森で墜落機を発見。その中にはなんと、現金440万ドルが積まれていたのだ。一緒にいた兄のジェイコブと友人は、金を横取りするためある計画を立てる。決して捜されることのない金。誰にもばれるはずのない、誰も傷つけないシンプルな計画は彼らにとって幸運の始まりとなるはずだったが、思いもよらぬ展開を迎える…。全世界で2200万部を売り上げる大ベストセラーとなったスコット・B・スミスのデビュー作で、スティーヴン・キングも大絶賛!というスゴイ原作を作者自身が脚本を担当して映画化。映画の結末は小説とは異なるアレンジが加えられているそうです。金に目が眩んだ人間の悲劇っていうのは、使い古された題材ですが、でもこの話が面白いのは、人の心の変化の過程を見せているからでは?という気がします。世間的には一番の良識人で、最初は躊躇していた弟ハンクが“静かに狂っていく”(まさに、映画のコピー“普通の人が一番コワイ”)世間的にはダメ人間と評価され、最初は盗みに積極的だった兄ジェイコブが良心に目覚め苦悩するその過程と対比が観る側の”目”も変化させていきます。 にしても、“諸悪の根源”はハンクの奥さんにあるような・・・
2007/10/17
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1968年6月5日、カリフォルニア州の予備選を勝利で飾り、次期アメリカ大統領候補として多くのアメリカ国民から大きな期待を寄せられていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺される。この悲劇の16時間前、現場となったロサンジェルスのアンバサダーホテルには、人種も年齢も社会的な境遇もまちまちな人々が居合わせた。果たして彼らは、このホテルで間もなく行われようとしているボビーの演説をどのように迎えようとしていたのだろうか。人種差別、夫婦関係、老い、徴兵など様々な苦悩を抱えた人達が皆一応にボビー(=ロバート・ケネディ議員)の登場に本当に嬉しそうに顔を輝かせる・・“自分達は今こんな悩みを抱えて生きているけれど でも、あなたに希望を見出す、夢を与えられる”ケネディが亡くなり、ベトナム戦争が悪化する中、新たな希望の星を見出そうという国民の期待が彼を押し上げたという背景もあったかもしれないが、ボビーというのはそういう存在だったんだということがよ~く伝わってくるんです。国民に笑顔と希望を与えられる政治家、今の世界にはいないですよね。ケネディ兄弟、キング牧師・・生きていれば世界の流れが確実に変わっていたはずと思うと、何ていうことをしてしまったんだ、という怒りが湧き上がってきます。最後に流れるスピーチは、亡くなる数年前にボビー本人が行ったものだそうです。自らの運命、そして世界の行く末をあまりにも的確に言い表していて驚きます。時間のない方(?)は、このスピーチとエンドロールに流されるボビーの写真の数々を観るだけでもジワジワと来ます。
2007/10/16
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昭和20年の春、鹿児島の田舎町。両親を失ったばかりの紙屋悦子は、兄・安忠と幼馴染の兄嫁・ふさと暮していた。ある日兄が悦子に見合い話を持ってきた。兄の後輩で海軍航空隊に所属する明石少尉が親友の永与少尉を連れて来るという。実は悦子が思いを寄せていたのは明石の方だった。しかし明石は、特攻出撃が近いことから、愛する悦子を信頼できる永与に託そうと考えたのだった…。劇作家の松田正隆が母の実話を基に書き上げた戯曲を黒木和雄監督が映画化。もとが舞台劇とあって、舞台は紙屋家の屋内だけ、登場人物は5人だけ、音楽も殆んど流れない。(戦争を示すようなシーンは一切出てこない)役者さんの演技を堪能する映画である。茶の間で、微笑ましい夫婦ゲンカが交わされ、質素だけれどとてもおいしそうな食事を摂る。そして客間では、滑稽なお見合いが行われ、特攻に出発する青年が別れを告げる。自分の心情を決して口に出すことはないし、唯一、感情が噴き出る悦子の号泣シーンも泣き声しか聞こえないし、明石が悦子に託した手紙を見せることもしない。しかし、その抑制された表現が却って深く響いてくるのだ。余計なものを最大限に削ぎ落とし、表面上は極めて静寂さを保った今までにない反戦映画だと思う。
2007/10/15
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母親と不倫相手を殺して施設に収容されたカール。25年ぶりに戻った故郷には帰る場所さえなかった。そんな時、母親とふたりで暮らす少年フランクに出会う。二人は、次第に固い信頼と友情で結ばれ、カールにとって初めての穏やかな生活が始まったかのように見えた。しかし、母親の恋人で乱暴者ドイルはカールを追い出し、フランクにも暴力をふるうようになる。カールはフランクと”家族”を護るため、遂にある決意をする。ビリー・ボブ・ソーントンが監督・脚本・主演を兼ね、アカデミー脚色賞に輝いた。私はビリー・ボブ・ソーントンが好きですが、この人、本当に映画によって全く印象が違って驚かされるのですが、本作はその最たるもの。別人に見えます。まさに“カメレオン俳優”少年の母親の横暴な恋人が登場した時点で結末は予想できながらもでもひょっとして違う展開にならないか~・・と念じつつ観てました。知的障害者の主人公が聖書を読み、洗礼を受ける。物語の端々に聖書の引用が出てくる。殺人、自殺、虐待、強姦、同性愛・・神の意思に反する人間の様々な行為が描かれる。宗教心のない私にはよくはわからないけれど、本作のテーマは多分キリスト教の教えに深く関わっているのだろうと思います。
2007/10/14
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スウェーデンの小さな町オーモル。おしゃれで可愛い14歳のエリンの学校での会話といえば、パーティーやファッションのことばかり。なんの知性も感じられない連中にも、彼らと何ら変わらない自分にもうんざり。一方、しつけの厳しい家庭に育ったアグネスは周囲に馴染めず友だちがいない。ある日、退屈だったエリンはアグネスの誕生会に行き、それをきっかけに二人は親しくなる。本国スウェーデンで、『タイタニック』を超える観客動員数を記録した。思春期の女の子というものは、なんて残酷で、なんて繊細なものなんだろう。今となっては自分にもそんな時期があったか?と思うけれど・・同性を好きになったことはないけれど、相手がどうあれ、少女の頃人を好きになった時の愛しくも切ない気持相手の言動に一喜一憂して揺れる気持そんな乙女心が懐かしく甦ってくるnaturalな映画。昔からスウェーデンは性に関してすすんだ国って言われるが、14歳のエリンのあの言動「レズって何?」と小さな息子に尋ねられた時の母親の返答を見るとそれを実感できます。
2007/10/13
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ケビンはシャイな広告マン。仕事も順調でルックスも悪くない。だけどいざ本命の子を前にすると固まってしまう“恋愛できない症候群”に陥っている。そんなある日、電車の中でたまたま隣に座った女の子に恋の予感を感じたケビン。だが、またもや臆病風が吹いてしまう。そこでケビンはある事を思いつく。「あの日、電車の中でボクと話をした君、電話ください」と街中に電話番号を書いたポスターを張りまくったのだ! 果たしてケビンはあの日の彼女と出会うことができるのだろうか…。世界中で人気を誇る実力派アイドル・ボーカルグループの'N SYNC(イン・シンク)のメンバーのランス・ベースが映画初出演、製作総指揮も兼ねている。 恥ずかしながら、'N SYNC(イン・シンク)って知らなかったのですが、ランス・ベースっていう人、本木雅弘とマギー審司を足して2で割ったような感じが。まぁ現実離れした、でもラブ・コメではありがちでミエミエなお話なんですが、時間も89分だし、'N SYNC(イン・シンク)のファン以外でもドラマ感覚でサラッと爽やかに観られるかも。中高年のソウル・ファンには、アル・グリーンの出演&エンディングの歌が嬉しい!
2007/10/12
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1976年のテキサス。夏休みの初日の夜に、ホームパーティを予定していた高校生のピンクとケビンだったが、酒を注文したことがケビンの両親にばれてしまい、あえなく計画は中止に。彼らが友人たちの集まるバーに移動すると、高校を中退し市役所で働くウッダーソンが新しいパーティを開くために、人数を集めているところだった・・・。【ロックン・ロール、アルコール、ドラッグ、セックス・・・、70年代のアメリカを生きる若者像がここに!】まさに70年代版アメリカン・グラフィティストーリーなんてなくて、ただただ高校生達の一夜がグダグダと続きます。(日本と学校の慣習とか違うので分かりづらいけど)70年代ロックも沢山聞けるから、ミュージック・ビデオみたいにも観られるかも。ここまでススンデないけど、若い頃ってこんなバカげた、いい加減な日を送ってたんだろうな。まさに~若気の至り~でもそれが出来ない年になって、その価値に気付かされたりするもの・・「恋人までの距離」「スクール・オブ・ロック」のリンクレイター監督のデビュー作で日本では未公開。ジェイソン・ロンドン扮するピンクはまさに”70年代のイケメン”って男の子で、オバサンを嬉しくさせます。ベン・アフレック、マシュー・マコノヒーレニー・ゼルウィガー、ミラ・ジョヴォヴィッチといった無名時代の人気スターも見られます。
2007/10/11
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ロンドン校外のグリニッジ。高校の頃からの仲良し4人組は夢があった。チャーリーは、プロのカメラマン。リックスとビーンは、音楽業界にコネを持つ裕福なサムの援助を受け、「g:mt」というバンドでプロデビューすること。それぞれ夢を実現させようとしていた中、チャーリーがバイク事故で、下半身麻痺になってしまう・・・。UKクラブサウンドがとってもカッコイイ、青春映画。ビーンが麻薬の売人に転落してから最期までの過程はちょっと強引さを感じたけれど大きな障害を負いながらも再生の道を模索するチャーリーとそれを見守る周囲の人達の各々の葛藤は重く、考えさせられた。リックス役のキウェテル・イジョフォーがとてもキレイな顔立ちだなぁと思って見ていたら、なんと「キンキー・ブーツ」のドラッグ・クイーンだったとは!6年で随分変わるもんだなぁ・・
2007/10/03
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とある消防署が主催するダンスパーティーで繰り広げられる狂騒。破綻と混乱の中、ミス消防士の栄冠は誰の頭上に輝くのか?そしてこの宴の先にあるものとは?巨匠ミロス・フォアマン監督の初期作品。『カッコーの巣の上で』『アマデウス』のあのフォアマンがこんなヘンテコな題名の映画を撮っていた?なんともイメージが合わないけれど・・・シニカルなんだけれど、なんだかとても微笑ましいちょっと不思議な感覚のコメディ。なんたって消防署のパーティーで美人コンテスト、というシュチエーションからして変・・共産主義批判として、当時チェコでは上映禁止になったとかそういう観方もできるのかもしれないけれど、単純にフォアマンがこんなコメディを、と楽しめた『カッコーの巣の上で』を撮るのはこの8年後
2007/10/02
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ニューヨークのリトル・イタリーに住むイタリア系青年のJ.R.彼はフェリーで知り合った中流階級の女性と親しくなり惹かれていくが、自分との階級の違いに引け目を感じ、関係を深くすることができないでいた。しかし、彼女にも誰にも言えない暗い過去があった…。巨匠マーティン・スコセッシ監督の長編デビュー作。何たって、 若さ(26歳)、初監督、自費製作ということで、意気込みいっぱいの実験的、前衛的映画という感じ。“すでにその才能を彷彿とさせる独特の映像美学”確かにそうなんだろうけれど、でも延々と長く続くシーンは退屈(西部劇の会話で監督の映画オタクぶりが垣間見えるところは微笑ましい)何たって主人公は身勝手でヒドイ男だ!主演のハーベイ・カイテルもこの作品が映画初出演ということで若い!
2007/10/01
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過保護に育った青年が、エキセントリックな女優に翻弄されながらも自立していく・・27歳のコッポラの監督3作目。レスター監督の「ナック」を意識して作ったとか言われているようですが実は撮影の後で「ナック」を観てその共通性に気付いたんだとか・・・マザコンで頼りない、見た目も冴えない青年が主人公でストーリーも大した展開がないので今観れば退屈で古めかしい映画でしょうが(でも60年代の匂いがプンプン)当時は“トンデル”映画だったでしょうね~。この5年後に「ゴッド・ファーザ-」を撮るんですから ホントにジャンルが広い人ですね。
2007/09/30
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ブスで成績も悪い、その上、分厚い眼鏡と子供っぽい格好のため、みんなにいじめられているジュニア・ハイスクールの七年生、ドーン。いじめられているうち、次第に性格もひねくれていく。そんな彼女が兄のバンド仲間・プレイボーイのスティーブに恋をしてしまい…。主人公ドーンはいじめられっ子で、相当に惨めで辛い状況におかれているはずなのに、陰湿さが漂わない、というか明るくて微笑ましささえ感じられるのは、クールでコメディ調な映画の作り方もあるだろうけれど、ドーン自身の素直な性格によるところが大きいのでしょう。しかし、せいぜい人形やビデオテープを壊すことくらいでしか怒りを発散出来ない、辛い現実でも、そこから踏み出す強さや勇気はやっぱり持てないんだよねぇ~。“そう、現実って酷なものだよね”と心で呟きながら、そんなドーンがとても可哀想でした。ラスト、ドーンのお兄さんに対する質問も、その気持を思うと切ないんだけれど、同時に先を見ているドーンの前向きさも感じられ、印象的で余韻のある終わり方。ドーンといじめっ子少年とのKISSシーンが、何だかよかったなぁ~。
2007/09/13
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50年代のフロリダ、エンジャル・ビーチ高校。寝ても覚めて“エッチの事”しか頭にないピーウィーら6人のバスケットボール部の面々は、日頃から学校でも女子のシャワー室を覗くなど、その悪ガキぶりを発揮しては青春の日々を過ごしていた。そんな彼らはある日、この町一番のワルで有名なポーキーが経営する船上の売春宿“ポーキーズ”への潜入を試みるが……高校生のジム、ケビン、オズ、フィンチは親友同士。サエない友人の「俺は男になったぜ」の一言に、ケビンは「卒業プロムまでに女の子をモノにする」協定を結ぼうと提案する。4人は残り3週間、奮闘するが…。 “アメリカン・パイ”は90年代版“ポーキーズ”ともいえる映画でどちらもズバリ“エッチでおバカな青春コメディ”昔も今もアメリカの高校生って本当にみんなこんななの?大丈夫?って心配になっちゃったりして~(まぁ、そうでないと信じたい・・)”下ネタ満載お下品笑い”はNGという人も多いと思いますが、(私も決して好きなわけじゃありません、念のため)この類でもOKという人は、日頃の憂さもしばし忘れ、何~にも考えずにただ笑って「映画の連中も、これを観てる自分も何てバカなんだぁ~」なんて思うのも、いい気分転換になるかもしれません。でも真面目に、愛や人種問題について伝える部分もあったりするんですよ。“アメリカン・パイ”のお父さん、ホント愛すべきキャラ!
2007/09/12
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23世紀の荒涼とした未来。文明は失われ、人々は砂漠でテント生活をしていた。何の希望もない毎日だが、犬の頭蓋骨を使って行う“ゲーム”の勝者になり中央のリーグに入ることができれば、満たされた暮らしが出来る。ジャガーと呼ばれるプレイヤーたちはチームを作り、リーグに挑戦出来る日を夢見て各地をさまよい続ける。かつてリーグに在籍していたが、いまはしがないジャガーのサロウは、試合をしたある村で、才能あるプレイヤーのキッダを発見する。キッダを鍛えながらサロウたちのチームは旅を続け、遂にリーグと闘うチャンスが巡ってきた・・・。「ブレードランナー」の脚本家ピープルズが監督。キッダ役のジョアン・チェンはその後、「シュウシュウの季節」「オータム・イン・ニューヨーク」を監督。進化し過ぎた文明の果てに原始に戻ったような未来しかもそこは、暴力ゲームでしかのし上がっていけない野蛮な世界これは何かの暗示、警告、あるいは哲学的な映画といえるのかただの異色「マッドマックス」的バイオレンス映画なのかうーん、どうかな・・負けを潔く認めるリーグの闘士達には、ちょっとカッコよさを感じたけど・・まぁいずれにしても、こんな未来はゴメンです。★DVD版は最後の方がかなり短縮されているので、観るならビデオ版の方がいいでしょう。
2007/09/11
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ニュージーランド南端の小さな町。小さな家に一人暮らしのバートは今日も暗いうちから起きてバイクを轟かせる。少し近所迷惑なこのバイクは、1920年型インディアン・スカウト。彼の夢はこのインディアン号でライダーの聖地、アメリカ・ユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われる大会で世界記録に挑戦すること。60歳を過ぎ、年金暮らしの彼には夢のような話だが、このまま夢で終わらせたくない、と決心を固めたバートはインディアン号とともにユタ州へ向かう―。伝説のバイク:インディアン号で世界最速記録に挑んだ男の真実の物語1967年バート・マンローが打ち立て、いまだ破られていない世界最速記録―300キロ。40年以上もスピードだけを追求し、63歳という年齢ながら奇跡のような大記録に挑戦した男の、型破りで愛すべき生き様を追った真実の物語。結構話題になり人気を集めた映画ですが、とりあげました・・いくつになっても夢を持ち続け、それを叶えようと努力する人の素晴らしさに感動するのは当然のことながら、“困っている人がいたら助けてあげられる”人達の素晴らしさにも感動。アンソニー・ホプキンスは、本人が演じている、如くの自然な雰囲気を漂わせて、やはり上手いですね。
2007/09/10
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イギリスに住むパキスタン人青年アシフ、ローヘル、シャフィクはパキスタン旅行中に米軍の侵攻による隣国アフガニスタンの悲惨な状況を耳にする。そこで彼らは自分達の目で確認したいと国境を越えるが、戦闘に巻き込まれた上にタリバン兵と間違われ、捕虜としてアメリカ軍に拘束され収容所に入れられてしまった。しかも英語を話したせいで、国際テロリストとしてキューバの米軍基地グアンタナモへ送られてしまう…。「グアンタナモ」とは、キューバ東部で、米軍基地が置かれている敷地。アフガニスタン侵攻後に捕らえられたテロリスト容疑者たちが送り込まれ、取り調べを受ける場所である。本作は、テロリストと勘違いされてグアンタナモに送られた青年たちの運命を、モデルとなった本人のインタビュー映像も交えて再現した、いわゆる「ドキュ・ドラマ」だ。まさに“衝撃の事実”に、ただ慄然とするばかり。謝って済むことでもないけれど、せめて謝罪の言葉くらい言ったら、アメリカ軍!と思ってしまった。しかし、あれだけの虐待に2年も耐え抜いて帰還した彼らの強靭な精神力には、ただただ驚嘆させられます。この映画、これが初監督作品のホワイトクロス監督とあのマイケル・ウィンターボトム監督の共作なんですね。
2007/09/09
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クリスマスを控えたロンドン。9歳の双子の兄弟トムとトーマスは全く違う環境でお互いの存在を知らずに暮らしていた。しかしいつも自分の分身の存在を感じていたのだった。トーマスは9歳の誕生日のお祝いに科学博物館を訪れ、鏡の迷路の中で自分とそっくりな少年トムと出会った。長い間別々に生きてきた二人は二度とはなれないと約束する。施設にいたトムはそこを逃げ出そうとした時、子供の人身売買を目撃してしまう。捉えようと追ってくる密輸業者からトムは必死に逃げ、密かにトーマスの所に逃げ込む。しかし追っ手は間違ってトーマスを捕まえ、国外に売り飛ばそうとする。トーマスを失いそうになったトムはまた家族一緒にくらせるように人身売買組織に立ち向かってゆく。鏡の迷路で二人が初めて出会うファンタスティックなシーン二人が入れ替わって周囲の人達を騙す愛らしいスリルそして後半、子供のわりには結構シリアスなサスペンス&チェイスシーンと様々な要素が盛り込まれていて最後まで楽しめる。子供と一緒に観られるファミリー映画。双子を一人で演じたアーロン・ジョンソン君が可愛いし、上手いです。
2007/09/06
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全米が熱狂しているスター誕生番組「アメリカン・ドリームズ」。プロデューサー兼司会者のマーティンは、視聴率のことしか頭にない超自己チュー男。彼が今回発掘した候補者は、優勝のために元カレを利用する美少女・サリー、ミュージカルを愛するテロリストのオマール、エッチなラップで人気を狙うショレムなどなど超のつく個性派揃い。だがそこに、「はじめて新聞を読んだら戦争が悪いことだとわかった」という繊細かつ気弱な大統領がゲスト審査員として参戦することに! さらにオマールには大統領暗殺指令が! 全米が見守るなか、ついに最終決戦が幕を開けた!全米最強テレビ番組「アメリカン・アイドル」がついに映画化! <日本劇場未公開>現代のアメリカ社会に対する相当辛辣なブラック・コメディ。特に、無知で気弱で引きこもりになるという大統領への徹底的な嘲笑ぶりはスゴイ!(現アメリカB大統領夫妻の風貌にそこはかとなく似ているところが、また可笑しい)今の日本でも、A首相夫妻を主人公にして政界風刺コメディでも作ったら面白いものが出来上がる気がするけれど、やっぱり日本ではこのての映画って無理なんでしょうね。“自画自嘲”映画を作れるのも、やはり自由の国アメリカでならこそか・・ヒュー・グラントがunhappy end、っていうのも珍しいのでは?
2007/09/05
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プロの水槽掃除屋として暮らすデュース・ビガロウは、ある日、マリブの超豪邸の主人から、留守番役を頼まれてしまう。その豪邸の主人とは、なんと有名な高級ジゴロだった。セレブな暮らしに舞い上がってしまったデュースは、屋敷を探険している最中に、高価な水槽を壊してしまう。弁償をしようにも貯金など全くないデュースは、思い切ってジゴロの仕事を引き受けることにする。こうして始めたデュースのジゴロ商売は、瞬く間に大成功をおさめ…。高級ジゴロに対して激安ジゴロとは、題名からして可笑しいし・・下ネタ満載だけれど、かなり笑えます。低身・短足でイケメンじゃない、でも心優しい癒し系の主人公、親近感が持てて、私がお客になったとしてもまた指名してしまいそう・・なんて様々な障害やコンプレックスを抱えた人達を登場させて笑いのネタにしながらも、カラッとしたコメディになるのはアメリカ映画ならでは。
2007/09/04
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ジャック・ザ・ベア/みんな愛してる(1992)12歳のジャックと3歳の弟ディラン、そして父親のジョンは、東部からカリフォルニアへ引っ越してきたばかり。男ばかりの一家は、母親を自動車事故で失った悲しみから完全には立ち直ってはいなかったが、ジャックは新しい学校でカレンというかわいい女の子に恋心を寄せたり、近所の子供たちと遊んだりすることで、徐々に明るさを取り戻しつつあった。だが、ハロウィーンも終わり、ジャック一家に幸福が戻ってきたのも束の間、弟ディランが何者かに誘拐されるという大事件が起こって…。お父さんはTVの深夜怪奇番組の人気司会者、お母さんはお父さんとケンカして車で飛び出して事故死、さらにはオチビちゃんが誘拐されて・・とかなり非一般的な一家のお話だけれど、何気ないシーン~下の子が保育園で遊んでいる姿を窓越しに見る父親とか~に親子の情愛がさりげなく描かれていてステキです。お父さん役のダニー・デビートもいいけれど、少年の繊細な心理を上手く表現した長男ジャック役のR・J・スタインミラー・Jrがいいです。背の高い小学生を16歳のリース・ウィザースプーンが演じているのも注目。アメリカン・ハート(1992)刑務所を出たてのジャックは、彼を迎えに来た15歳の息子ニックを、預けていた妹の農場に追い返そうとするが、ニックは彼のそばを離れない。二人はシアトルで暮らし始めるが、ジャックは息子にどう愛情を示していいか分らず、ニックとの溝を深めてしまう。ペンフレンドのシャーロットとつきあい始めた事も、息子には気に入らない。やがてニックは、ストリート・キッズの仲間入りをするようになり……。現代版「チャンプ」のような作品父親は犯罪者、母親は街娼、父親に付きまとう昔の強盗仲間、学校にも通えない息子は不良グループに仲間入り・・と絵に描いたような最低最悪の状況が揃い、最後に少しは希望が開けるかと思いきや、救いようのない結末に暗澹たる思いになる映画。けれどこの映画の見所は、不器用な父親ジェフ・ブリッジスとナイーブな息子エドワード・ファーロング、両者の素晴らしい演技でしょう。実生活でも恵まれない家庭環境で育ったエドワードの繊細な表情や美しさが◎です。
2007/09/03
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ブレックファスト・クラブ(1985)土曜の休日と言うのに学校に登校させられた高校生5人。彼等はさまざまな問題を起こした懲罰として自分についての作文を書かされるハメになった問題児ばかりだった。大きな図書館に軟禁状態にされ、何から書いていいのかわからないままだらだらと時間だけ過ぎて行く中、雑談からお互いの身の上話を交わし始めた彼等は次第に心を開かせて行く。そして解散の時間を向かえる頃、ばらばらだった彼等は個々が抱える問題を真剣に語り合う仲にまでになっていたのだったジョン・ヒューズ監督の青春ドラマ。何だか不思議な雰囲気を持つ映画。舞台は学校&図書館だけ、登場人物も高校生5人+少しだけ~先生1人+用務員さん1人舞台劇の雰囲気ですね。この年齢になって青春映画を観ると、どうしても主人公達に共感しながら観られなくなるのが悲しい・・(特にこれは80年代、私はすっかり大人になっていたから尚更)やはり、青春映画は同年代の頃に観た方がいいですね。クレア役のモリー・リングウォルドは、美人じゃないけど確かに魅力的な女の子。でも、アリスン役のアリー・シーディも可愛いいですよ。今夜はトーク・ハード(1990)アリゾナの田舎町。高校生達は、毎晩10時から始まる海賊放送DJ"ハード・ハリー"に夢中。その過激な放送内容に、学校当局は神経を逆撫でされ、その正体を暴こうと躍起になる。だが1人の高校生が自殺したことで思わぬ方向へ… 昼間は無口な高校生、夜は過激なDJになる主人公こういう二面性のある役柄にクリスチャン・スレーターは適役。DJぶりもサマになってるし、さいごのヒーロー的な姿もなかなか感動的。今こういうことが起こるとしたら、ラジオじゃなくてネット上ってことになるんだろうな、と思うと時代の急速な変化を感じます。でも、学校や大人に対する反抗心や若さのエネルギーは今も変わらない、と信じたい・・
2007/09/02
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要塞警察(1976)ストリートギャングに娘を殺された男が逃げ込んだ警察署は移転のためにわずかばかりの署員しかいなかった。追いかけて来たストリートギャングは分署を完全に包囲し姿無き攻撃を開始。偶然護送されて来ていた凶悪犯と黒人警官の二人は協力して彼等を迎え撃つ。B級SFホラー映画の巨匠、ジョン・カーペンター監督が、心酔するハワード・ホークスの「リオ・ブラボー」のオマージュとして作り上げたアクション。たぶんカーペンター監督の映画を観るのは初めて。アクション、サスペンス映画なのに無表情なギャング団、サイレンサー銃、暗闇、姿の見えぬ敵・・と、ホラー的不気味さが漂うところが、さすがカーペンターということ?しかし、ラストは案外普通というか、あっけない感じ。しかし、何といっても○○の射殺が衝撃的!!!掟破りともいえるこのシーン、しばらく脳裏に焼き付いてしまった・・・ニューヨーク1997(1981)1997年、巨大な刑務所と化したマンハッタンに大統領専用機が墜落。元特殊部隊出身で終身刑のスネークは恩赦と引き替えに大統領救出に向かうが、残された時間は24時間しかない・・。今なお根強い人気を誇る傑作SFアクション。ニューヨークのマンハッタン島全体が刑務所、なんていう発想はどこから浮かぶんだ?!そこに大統領専用機が墜落して・・って、もうやりたい放題の状況が展開決して超人的に強いわけじゃなくて、あくまで人間的(左右誤って車ぶつけちゃったりとか・・)でも、“誰もがみんな知っている”という月光仮面級の知名度を持つ主人公スネークがとにかくカッコイイ!男の中の男!彼の人間味を感じさせる、オチの効いた終わり方もいい。★あのガンマン、リー・ヴァン・クリーフにピアスをさせちゃダメでしょう・・
2007/09/01
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子どものいない妻を慰めようと、夫ホラークは木の切株を赤ちゃんの形に削ってプレゼントする。夫人はその切株に本物の子どものように接し、かいがいしく世話をする。しかし、隣に住む少女アルジュビェトカだけは、夫婦のこの奇妙な行動に、チェコに古くから伝わる民話“オテサーネク”( 日本でいえば桃太郎並みにポピュラーな民話とのこと)との符号を感じていた。それは、子どものいない夫婦が切株を育て、最後にはその切株に食べられてしまうというもの。やがて、ホラーク夫人の切株も民話と同じように生をうけ、周りのものをどんどんと食べ尽くしていく……。とにかく、怖い!怖い!切り株の赤ん坊というそのグロテスクな姿もそれを溺愛し殺人も容認する妻も始末できぬまま最後に息子よと叫ぶ夫も切り株を命懸けで助けようとする少女もキャベツの恨み、鍬を手に退治に向かう管理人も恐らく世界でただ一人、ヤン・シュヴァンクマイエル監督だけが持つ映像表現。特に、冒頭の魚屋さんで子供を売っている幻想は凄過ぎ!まさに、怖いもの観たさであとを引くシュヴァンクマイエル映画。★チェコの食事って、実際はああじゃないですよね?
2007/08/05
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ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。疾走する地下鉄に乗る得体の知れない人々。掛かりつけの医者の死亡。自分を轢き殺そうとした車に乗る異様な人物。そしてベトナムの悪夢や幻覚までもが見え始め、日々度合いを増すばかりだった。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話が入るが相手は何かに怯えているような様子だった……。ベトナムから帰還したジェイコブスは・・奥さんと別れて愛人と暮らしてるんだ、それにしてもお似合いじゃないカップルだなぁ~、何だ!やっぱり奥さんや子供と暮らしてたんじゃん~アレ、やっぱ違った?エッ、ベトナムで何か大変なことがあったんだ、それは・・・という風に観ている方の認識が再三振り回されます。そして最後に、はぁ~、全ては○○だったのねと明かされます。そしてこの映画が不気味なだけでなく、哀しいことを知るのです。★長髪と眼鏡のティム・ロビンスって、若々しくてキュート!
2007/08/04
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カラオケ・パブで知り合ったマギーとホルヘ。マギーにはそれぞれ父親の異なる4人の子供がいたが、彼女の留守中に起きた火事がきっかけで社会福祉局の視察が入り、マギーは母親不的確とみなされ子供たちは局の保護下におかれ、親権を争う裁判でも彼女の性格と激しい気質が災いし、結局、子供たちは里親へと出されてしまう。子供を失い号泣するマギーにホルヘは優しく接し、やがて二人の間に赤ちゃんが生まれた。しかし、再び福祉局が子供を奪ってしまう。さらに二人目の赤ちゃんは、産婦人科の病室から出ることなく、生まれるやいなや福祉局に保護されてしまった・・。社会福祉と言う名の官僚主義による理不尽さを告発した本作は、イギリスでも大反響を巻き起こした。子供が虐待死されるまで手をこまねいている国もあれば、片や、子供の養護が行過ぎて親子の幸福を失う国もあるのですね。マギーのヒステリーも凄いし、彼女を支えるホルヘの優しさと忍耐力も凄いし、生まれるやいなや母親から引き離す福祉局の強引さも凄いが、取り上げられても、取り上げられても、計9人の子供を産んだ(手元で育てられたのは一人だけなのに)マギーの挑戦、執念の凄さに、最後の最後に驚かされた。そして何よりも、これが実話であることに衝撃を受けるのです。
2007/08/03
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18才で妊娠したため若くして結婚したジョイ。無事赤ちゃんを出産するが、ろくでもない暴力亭主は泥棒や強盗などヤクザ稼業に手を染め、逮捕されてしまう。残されたジョイは夫の仲間デイブと恋におち、子供と共に貧しいながらも幸せな毎日を送るようになるが、それも長くは続かなかった…。ケン・ローチ監督の映画デビュー作であり、その後もイギリスの労働者階級の人々を一貫して描き続ける彼のまさに原点といえる作品。最下層ともいえる境遇で、それでも身の丈に合った幸福を求めて逞しく生きるヒロインをまるでドキュメンタリーのように撮っている。合間に映し出されるパブや遊園地での一般の人達の表情や姿もとてもいい。個人的には、英国、60年代、貧困層の若者・・・と好みの要素がすべて揃った有難い映画。★ヒロイン役のキャロル・ホワイトという女優さんはジュリー・クリスティーに似た美人で魅力的。また彼女の着る60年代のカジュアル・ファッションがすごくセンスがいいので注目!ドノヴァン(懐かしい名前だ)の音楽もよかったです。
2007/08/02
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土曜の午後の渋谷。コギャルのマルはおじさんと援助交際でホテルヘ。が、その男はヤクザで逆に脅されて学生証と携帯電話を奪われる。一方、家出少女リサは、ニューヨークへの旅行資金の足しにアダルトビデオに出ることに。が、撮影中にヤクザが乱入してきて持ち金の35万円をとられてしまう……。ブルーリボン賞の作品賞・監督賞、主演ジョンコの佐藤仁美が新人賞を受賞。援交もブルセラショップもコギャルの思考や行動は絶対認められないけれど(勿論それを利用する大人達の方も)ニューヨークに向かうリサの思いや夢とそれを叶えるために奔走したラクちゃんとジョンコの最後の3人の涙はピュアでした。★かろうじて矢沢心が残ってるくらいで女子高生をリアルに演じた新人女優達がいずれもその後パッとしないのが残念。
2007/08/01
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ロンドンに暮らす孤児院育ちの若者ジェズとディランは、いつか大豪邸に住むという共通の夢を持っていた。そんな彼らが偶然出会い意気投合。2人は200万ドルを目標に、リッチで欲張りな連中をペテンにかけて金を巻き上げるが・・。ライトでポップな映画なのだけれど、純愛とか、病気とか、貴族とか競馬とか古典的なシチュエーションもあるところが面白い。こんなことに騙される?という幼稚なペテンなんだけれど物語がテンポよく、調子よく進んでいくのでまぁこんなんもアリかなと納得しちゃうというか・・まぁそんなに深く考えずに、ノリで楽しめばいいんでしょう。★超ショートヘアのケイト・ベッキンセイルが可愛い!
2007/07/31
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