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2009.12.03
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カテゴリ: 音楽
ショパンのピアノ協奏曲といえば、「ピアノはスゴいが、オケ部分は習作程度で退屈」扱いされることが多いような気がしますが、
かねてから、
ツィメルマンが、自分で編成したオケを振りながら弾いた録音が、とても面白くて、オケ部分も、活き活きとしている、、、、という評判を耳にして、
何度も何度も、CDショップで手にしながら、結局、今まで、買うことも聴くこともなかったのですが、このところのピアノブーム(自分の、、、です)に乗じて(?)、今回、ショパンボックスに入ってるのを聴くことができました。

この曲、オケ部分も含めて、実は、かなり大好きで、聴いていると涙が出そうになることも多い曲です。とくに1番は、クラシックを聴き始めてすぐの頃、フランソワ・デュシャーブルというピアニストが、大フィルと共演したのをナマで聴くことができたもので、当然、新鮮なその頃の脳で聴いてるので、沁み込み度合いも大分違うものです。
とにかく、美しいし、「夢見るよう」なメロディが音色(主に木管なら木管、弦なら弦)にピッタリのように僕には思えます。
実際に弾いたり吹いたら、面白くないのかも、、、とも思いますし、ピアノが専ら弾いてる間は「背景」っぽくって、そのあと「合いの手」っぽいのも、「習作っぽい」と言われる所以かもしれません。

で、この演奏、冒頭から、テンポをグっと落としながら、一小節、一拍ごとに、強弱や表情をつける、、、という「濃厚」な始まり方で、「!!」と思わせます。
こうした「コントロール」感はずっとあるんですが、しかし、オケ全体が歌ってる、、、という感じで、レチタティーヴォっぽいともいえるし、「歌詞つき」っぽいような表情ともいえるかもしれません。


しかし、濃厚でも、リズムはとてもハッキリしていて、全てのフレーズもくっきりと演奏されるので、テンポ・リズム・推進力といった面で重たい感じはしません。

そして、やはり、ピアノが入ってくると(この協奏曲は、古典的な形式で始まるため、まず、主題をひとしきりオケが演奏してから、ピアノが、主題で入ります。)、
クリアな音質、オケ同様(!)クッキリしたリズム、響きのピアノが、白銀の艶とでもいうべき音楽を、ぐんぐんと進めます。
ツィメルマンのこの曲の演奏は、実は、FMを通じては、有名なジュリーニと入れたLPや、サロネン指揮のバイエルン放送交響楽団とのライブなどで聴いてはきたのですが、FMのせいなのか、あんまり、そうした彼の「音」について印象を持ったことはなかったのですが、
とても、流麗でクリアで「傷」や「バラつき」の無い音は、快感といってよいほどです。
といっても、先のホロヴィッツのような音とは無縁に近い、ショウマンシップとか演奏効果を狙った響かせ方とは違う、音楽の形をくっきりとうかびあがらせるためにノイズを完全に排した、、、、というような音です。(もちろん、そういう「演奏効果」を意図している、、、のでしょうが)

この曲、いつもは、かなりサラっと聴ける場合がおおく、また、ちょっとオケに不備がある演奏だと、極端にいえば、「もっちゃりしたオケは、置いて、ピアノ部分だけに集中する」みたいな聴き方になることもあるのですが、
とても、面白く、スリリングでいながら、とにかくこの「歌」に惚れて演奏してる、、、
その惚れ惚れ感、、、がとても小気味よい演奏でした。
その分、「ずっと旅に同行する」という感じもあり、
かなりな「満腹感」を得る演奏です。


となると、やはり、その情緒的な表現に同調した体験が残っている間は、しばらく聴かない、、、かもしれません。(飽きる、、という意味ではない)
その意味では、音楽は、昔は全て、「ライブ」のみ、、、だったのだ、、、ということにも気付かされます。

これはたぶん、いわゆるセッション録音と思いますが、ある意味、ライブっぽい内容を十分に持つ演奏でした。





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Last updated  2009.12.08 01:03:26
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