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2009.12.23
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カテゴリ: 音楽
今日は、先日の、1万人の第九で知り合いになった方が参加しておられて、
また、指導くださった清原浩斗先生とピアノの矢吹直美先生が出演(指導)する、淀川区一千人の第九に行ってきました。
淀川区民合唱団が母体になっている催し、とのことです。

1万人の第九の本番の日以来のメンバーが舞台の上で活躍しておられるほか、
終演後には、客席にも、おなじクラスの懐かしい仲間とも再会できて、
客席と舞台でのつかの間の懐かしいひと時でした。

合唱のコンサート、とくにアマチュアの合唱のコンサートはかなり久々でしたが、
「一万人」に慣れていた耳には、
比較的少人数の合唱団(といっても100人くらいは居てはるんですが、、1万人と比べて、、)

とても、新鮮でした。

年齢構成からいえば、むしろ高めでもあるはずなのですが、
音程も、また、声の響きも、よくそろっていて、「ひとまとまりのチーム」の響きがします。

第九が、とくに、自分が歌い、また参加した曲なので、
とてもリアルに違いが感じられて、優劣という問題ではなく(まあ「優」なんですが、、、)
素直に良い曲やなあ、、、、って、思いました。

アマチュアのコンサートらしく、かなり長時間の舞台だったのですが、
冒頭に、第九の独唱者4人がそれぞれアリアを披露し、さらにあのリゴレットの4重唱 というところからのスタートでした。歌手はそれぞれに特徴があり、いずれもナマで聴けてありがたかったです。
女声はとくに出色で、やや直線的な歌い方ながら若々しい澄んだ声のソプラノが歌うプッチーニに、倍音を多く含みまたオペラの場面を一瞬でその場に「降臨」させるかのようなアルトの歌うマスカーニは、なかなかのごちそうでした。

そして、それぞれの歌手の特性や曲の個性にごく自然に寄り添うかのようなセンスに満ちた「呼吸するピアノ」を弾かれたのが、一万人の第九のレッスンでもずっと支えてくださってきた矢吹直美先生です。
それぞれほんの短い曲なのに、プッチーニはオケで聴くあのプッチーニらしい響きと艶と「泣き」が、、また、ヴェルディはヴェルディで、特有の旋律の背後で8分音符がうごめきながら「メイクドラマ」してしまう、ヴェルディ特有の語法が、くっきりとたち現れてきたのにもびっくりでした。



ずっとそのセンスや感受性そしてそれを音や音楽にする力に感服してきたのですが、
今回、舞台の上の先生の音楽が聴けたことは、このあとの合唱のパートでの、これまた、音量の選択も含めて、ごく「あたりまえ」のように、ものすごい柔軟性を発揮しながらの演奏と合わせて、今年をしめくくるすばらしいひと時だった気がします。
(先の1万人の打ち上げの折には、サインをいただいたスコアは永久保存版!!です)

続く舞台は、清原浩斗先生の抜群の構成に支えられた一体感のある楽しいものでした。
それにしても、冒頭にも書きましたが、

本当に、よくまとまった「合唱団」としての響きが心地よかったです。

第九は、オケは無いので、矢吹先生のピアノに、エレクトーン、ティンパニ、そしてパーカションの伴奏なのですが、これがまたとても、きれいで、かつ「アンサンブル」していて、新鮮でした。オケ編曲はかなり技術的にもムリがかかるだろうと思うのですが、鮮やかでした。
また、鍵盤楽器が2つというのも、いろいろと不都合がアンサンブル上出やすいと思うのですが、これもそんなことは一切感じさせず、プラス要因のみが届いてくる、、、というものでした。
それどころか、声も合わせたアンサンブルの要ともなっていて、途中、独唱4人がおそらくバスの方が走ってバラケそうなところがあったのですが(たしかに、比較的難所なのですが)、ピアノがさっと、合わせながら、「引き戻し」をされたりと、八面六臂の大活躍でもありました。

終演後の仲間や先生との懐かしい再会で感じたのは、「一期一会」ではあるものの、やはり、一緒にひとつのものをつくりあげるために、一緒に苦労して積み上げる、、、ってすばらしいことやなあ、、、ということでした。仕事でももちろんやってるんですけどもね(組織的な妨害や悪意とかと戦いながら、、、)。でもやはり「別のチャンネル」で、、、
それがまた、再会してみて、「仲間」という気持ちを素直にお互い湧き上がってきたこともうれしかったことでした。

合唱って、実際には、団に属してやったことはないのですが、
オケのホルンに復帰は実際問題、もうムリでしょうし、かなうことなら、合唱はやってみたい、、、と思わせてくれる、そんなすばらしい、それでいて「普段着」なところもちゃんとある素敵な演奏会であり、機会でした。





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Last updated  2009.12.24 20:01:35
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