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2005.09.24
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カテゴリ: 演劇、観劇
ハイナー・ミュラーの作品です。

tptでは、ハイナー・ミュラーのことをこう表現しています。「世紀末のブレヒトの後継者。現代演劇最大の変革者。破壊者。「演劇」と「現代」を根源から問い直した作家、演出家。」

さて、劇場内に入ると、まず、セットの壮大さに目を奪われます。神殿なのか、地の底なのか、真っ黒な岩で囲まれた様は、後者の方がふさわしいのかも知れません。
作品にはラクロの『危険な関係』の人物が登場します。舞台にはメルトイユ公爵夫人(大浦みずき)とヴァルモン子爵(千葉哲也)の二人だけ。他の登場人物は貴族の衣装をまとったマネキンで事足りてしまいます。
二人の会話は、時にはセリフが入れ替わり、女性がヴァルモンの言葉を語ることもありますが、これが同じ舞台において場面転換をしたような効果があり、その時その時の主題についての混乱を避けているように思いました。
互いにそれぞれの心情を告げることが、理解を深めているようでもあり、また、平行線をたどっているようにも感じられます。
ラクロの作品同様に、破滅へと物事が向かって行きます。私たちの世の中との関わりも「危険な関係」ということなのでしょうか。
二人の俳優の口調が、悲観的な内容に抑揚をつけて、作品を受け入れ易くしています。



tpt『道成寺 一幕』をご覧になった方、半券でこの作品のチケットが割り引かれるそうです。「日本におけるドイツ年2005/2006」にちなんだ作品の上演は、来年も続きます。

(ベニサン・ピットにて)

☆著者・ハイナー・ミュラー「 カルテット  ミュラー・コンテンポラリー ハイナー・ミュラー・テクスト集」翻訳・岩淵達治、未来社

☆ご参考までに、作・ラクロ「危険な関係」角川文庫
危険な関係





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最終更新日  2005.09.27 08:44:44
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