《櫻井ジャーナル》

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2009.11.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 最近、事件が起こるとコンビニやATMなどに設置されたビデオの映像が公開される。道路ではNシステムが有名だが、数十年前から高層ビルには「下界」にレンズを向け、監視しているカメラもあるそうだ。そうした映像で容疑者が逮捕されることもあるので「良いではないか!」という人も多いだろうが、容疑者だけが監視されているわけではない。

 最近の個人向けカメラは人の顔を認識できるようになったが、監視カメラの世界では特定の人物を識別することも不可能ではなくなっている。2001年9月11日の事件以降、そうした高性能のカメラを設置するようになった。当初は精度が悪く、何割かは間違えていたようだが、急速に精度は向上することだろう。

 日本では、無実の人間が「痴漢」だとして逮捕され、刑務所の送られることが珍しくない。さすがに社会問題化しているが、それを逆手にとって電車の中にも監視カメラを設置すべきだという議論が出ている。そもそも女性が「痴漢だ」と言ったら、即有罪という仕組みが間違っているのであり、カメラを設置する前に法律を廃止するべきだ。

 かつて、痴漢を捕まえるため、警官はそれなりの努力を求められていたのだが、今では机の前に座り、女性が獲物を見つけてくるのを待つだけだ。男が「犯行」を認めれば罰金で終わり、つまり一種のカツアゲを警察は行っているということである。

 それはともかく、監視カメラが街に溢れると、権力者が気に入らない人物を追跡することも不可能ではない。1970年代からアメリカは世界規模で通話を盗聴している。言うまでもなく、その後の電子技術の進歩はめざましく、それだけ監視能力は向上している。アメリカではあらゆる個人情報、例えば銀行口座の出し入れ、クレジットカードの使用状況、借り入れ状況、交通関係やコンサートなどの予約、病歴などコンピュータ化されている情報は情報機関や捜査機関が監視している。勿論、インターネットも「匿名」ではない。

 監視システムに武器を取り付ける動きもある。イラクやアフガニスタンでは無線操縦の飛行機に武器を搭載し、非武装の市民を殺しまくっている。どこかの国で銃を乱射した兵士がいると大騒ぎのようだが、それより、はるかにひどいことを占領軍は行っている。

 無人機を商売にしているのはイスラエルである。パレスチナ人をコンクリートの壁で特定の地域に隔離し、いわば巨大な刑務所を出現させたが、壁に近づく人間を最近では遠隔操作で動く機関銃で殺している。女性がオペレーターを務めているようだ。近い将来、パレスチナ人の家を壊すブルドーザーにロボットを乗せて運転させるだろうという話も流れている。弱者の手が届かない場所から強者は弱者を自由に殺す。そうした世界になりつつある。





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最終更新日  2009.11.15 01:18:11


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