《櫻井ジャーナル》

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2010.03.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 8日に「第82回アカデミー賞授賞式」が行われ、「ハート・ロッカー」が作品賞などを受賞し、大ヒットしている「アバター」は完敗した形だ。両作品とも見ていないので作品自体に対する評価はできないのだが、マスコミの報道を見ていて気になることがある。

 作品賞に選ばれた「ハート・ロッカー」はイラク駐留米軍の爆発物処理班の日常を描いているらしく、「時事性」が受けたと解説する人もいるが、日本以外では「アバター」もイラクやアフガニスタンへの軍事侵攻をモチーフにしていると解釈されている。アメリカの先住民虐殺と考えることも出来るが、それだけではない。アメリカの「虐殺体質」を描いているとするならわかるが。ともかく、「アバター」が受けた一因は、その時事性にあると考えるべきだろう。

 「ハート・ロッカー」は従軍記者の書いた作品が元になっているそうだが、それだけで胡散臭いと思うのは私だけだろうか?

 アフガニスタンやイラクへの軍事侵攻で従軍した記者は事実上のプロパガンダ要員にすぎなかったわけで、「ハート・ロッカー」の監督がイラク戦争と正面から向き合う意志がなかったとしか思えない。そんなものではなく、帰還兵を丹念に取材したというならわかるが。なぜ爆発物が仕掛けられているのかを考えて映画を制作したのかどうか・・・。

 ところで、アフガニスタンでアメリカ軍が数週間にわたって展開してきたタリバンの重要拠点攻撃がフィクションだった可能性が高まっている。マルージャでの「攻防戦」なのだが、人口8万人の都市という説明が嘘で、農家が点在するだけの農村地帯で、タリバンの拠点という話もどこまで本当なのか・・・。マルージャが都会でないことはISAFの将校も認めているほか、現地の写真も伝えられている。

 2月2日に米海兵隊が行ったブリーフィングで、アフガニスタンの南部にある人口8万人の町で400名から1000名の反政府軍が隠れているとされてからマルージャは都会だということになったようだ。

 アメリカ軍側としては、タリバーンが拠点とする都会を制圧したということになれば、アメリカ国民も満足すると判断したようだ。このフィクションをアカデミーはどう評価するのか、聞いてみたい気がする。





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最終更新日  2010.03.10 02:03:38


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