《櫻井ジャーナル》

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2010.05.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 今年の3月からイスラエルのハイファで興味深い民事裁判が進んでいる。2003年3月にガザ地区のラファーでイスラエル軍に殺されたアメリカ人女性、レイチェル・コリーの家族がイスラエルの国防省を訴えたのである。彼女は平和運動団体「国際連帯運動」の活動家で、パレスチナ人の家を破壊しようとしていたブルドーザーの前に立って抗議していて生き埋めにされたという。

 当初、イスラエル政府は事件を目撃した証人4名が入国することを拒否し、ヨルダン川西岸にある団体の事務所をイスラエル軍は何度も家宅捜索していた。結局、アメリカ政府の圧力で証人の入国は認められている。

 事件当時、アメリカは親イスラエル派のジョージ・W・ブッシュ政権だったが、アメリカ人が殺されたとなると無視はできない。日本の政府やマスコミなら「殺されて当然」のようなことを言いかねないが、アメリカはそれほど無神経ではない。ブッシュ大統領に対し、イスラエルの首相だったアリエル・シャロンは徹底した、信頼できる、透明性のある調査を約束している。

 イギリスの インディペンデント紙 によると、事件の3日後、イスラエルの憲兵が当事者から事情聴取するのだが、そこへ予備役の大佐が現れて取り調べを中止させたという。何かを持ち出したり、書き残してはいけないとドロン・アルモグ少将(事件当時の南部方面司令官)が命令したということだった。少将本人はこの証言を否定しているが、今後問題になることは間違いないだろう。

 「戦車やブルドーザーの悪夢を見ている。長期にわたる陰湿な大量虐殺を私は目撃している。とても怖い。こんなことは止めなければならない。」という内容の電子メールをレイチェルは母親に送っていたという。





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最終更新日  2010.05.08 03:08:57


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