《櫻井ジャーナル》

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2010.10.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 いわば、「岡っ引き」が「探索相手」に情報を流した・・・NHKの記者が日本相撲協会の時津風親方に対し、警視庁が家宅捜索に乗り出すとメールで知らせたということは、そういうことだろう。

 事件の端緒になりそうな話、容疑者やその関係者の動向、体制に批判的な団体や個人に関する情報などを警察/検察へ「御注進」に及ぶことは日常茶飯事のはずだ。政治記者なら政敵の動向を監視、スキャンダルを探っているという話も聞く。相撲を担当しているなら、通常なら日本相撲協会も警察/検察と同じ立場だ。日常的に情報を漏らしているので、気楽に「メール」という証拠が残る方法で知らせたのだろう。

 マスコミは「権力」のプロパガンダ機関にすぎず、「社会の木鐸」だとか「権力の監視者」というような話は妄想にすぎない。勿論、権力犯罪を暴こうとしたメディアや記者が皆無だとは言わない。しかし、きわめて例外的なことであり、現在は絶滅寸前である。

 大阪地検特捜部による証拠改竄が発覚して以来、マスコミの内部は動揺している。これまでも信頼されていたわけではないが、自分たちを見る読者/視聴者の目が厳しくなっていることを感じているのだろう。

 証拠の隠蔽や改竄などが珍しくないことは、少しでも冤罪事件に興味のある人ならよく知っているはず。そうした事情があるため、大阪地検特捜部の問題は警察/検察の構造的なスキャンダルに発展する可能性をはらんでいる。警察/検察の上層部としては、どうしても「個人的な犯行」で決着させる必要があるわけで、そのシナリオを壊すような情報をマスコミが流さないように手を打つ必要がある。勿論、NHKのケースがそうだとは言わないが、警察/検察にとってこの問題がマイナスに働くということはないだろう。





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最終更新日  2010.10.09 12:44:48


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