《櫻井ジャーナル》

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2013.08.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 巨大地震に繰り返し襲われている(つまり地震や津波が予見されている)日本に原子力発電所を乱立させるという無謀なことを推進するため、電力業界や歴代政府は反対の声をカネと暴力で封じ込めてきた。

 暴力には裏と表があり、表の暴力装置として機能してきたのが警察や検察。福島県知事として原発に慎重な姿勢を見せていた佐藤栄佐久をスキャンダル失脚させただけでなく、「迷惑防止条例」を使って社会的に葬り去るという手法も使われている疑いが濃厚である。

 つまり、警察や検察は日本の核政策を推進してきたグループに属し、いわば用心棒的な存在。東京電力をはじめとする電力業界や歴代政府、その周辺に群がっている巨大企業群、いわゆる「原子力村」の一員ということでもある。東電幹部や政府関係者は検察の仲間であり、原発事故の責任は検察にもある。

 要するに、検察が「原子力村」の仲間を起訴したなら、その矛先は自分たちにも向くことになる。どうしても起訴しなければならなくなったら、本筋を外して傍流の人びとを引き出してくるだろう。

 福島第一原発の事故を検察が捜査ということは、広域暴力団「A組」の犯罪をA組傘下の「B会」が調べ、やはりA組傘下の「C組」、「D会」・・・の意見を聞いて判断するという構図と同じ。国会で原発に批判的な議員が増えたなら状況は違うだろうが、現在は圧倒的に原発推進派が多い。つまり原発で甘い汁を吸ってきた人たちだ。

 本ブログでも何度か書いたことだが、CIAにしろ、NSAにしろ、アメリカの情報機関は日本が核兵器を開発していると確信している。何しろ、世界規模で通信を傍受している機関だ。1980年代にはトラップ・ドアを組み込んだシステムを動燃に買わせ、プルトニウムの動きを監視している可能性もある。軍事が絡む以上、支配層の暴力は通常より強力になる。

 CIAの幹部に情報源を持つジャーナリストのジョセフ・トレントによると、日本は1980年代以降(つまりロナルド・レーガン政権以降)、70トンの核兵器級のプルトニウムを蓄積したという。

 こうしたことが可能だったのは、アメリカの支配層に日本の核武装を容認するグループがいたからにほかならない。1960年代、佐藤栄作時代にも日本は核兵器の開発を秘密裏に進めていたが、レーガン政権ではリチャード・ケネディなる人物が後ろ盾になる。

 核兵器の研究開発と並行する形で、日本は運搬手段、つまり弾道ミサイルの開発を進めた。1991年にソ連が消滅した後、日本はロシアのミサイルSS-20(RSD-10)の設計図とミサイルの第3段目の部品を入手、ミサイルに搭載された複数の弾頭を別々の位置に誘導する技術を学んだと言われている。



 2011年3月8日付けの インディペンデント紙 が掲載した石原慎太郎のインタビュー記事によると、外交力とは核兵器なのであり、核兵器を日本が持っていれば中国は尖閣諸島に手を出さないだろうと石原は発言したという。日本の核兵器開発について知っている人にとって、この発言は重い。





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最終更新日  2013.08.10 00:53:11


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