《櫻井ジャーナル》

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2013.10.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 イギリスの治安機関、MI5のアンドリュー・パーカー局長はNSAの監視活動を内部告発したエドワード・スノーデンを批判した。スノーデンが明るみに出した資料はアル・カイダのような「テロリスト」に対する「贈り物」で、国家安全保障を危険にさらすというのだ。

 リビアやシリアでの戦闘で明確になったが、アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタール、イスラエルといった国々はアル・カイダのようなイスラム武装勢力を傭兵として使ってきた。こうした国々は資金や武器/兵器を提供するだけでなく戦闘員を訓練しているわけで、「テロリスト」に「贈り物」を提供、国家安全保障を危険にさらしているのはパーカー局長たちだ。

 イギリスもアル・カイダと浅からぬ関係がある。例えば、 1996年にMI6(イギリスの対外情報機関)はLIFGを使い、ムアンマル・アル・カダフィを暗殺しようとする証言 がある。このLIFGは2007年に正式なアル・カイダ加盟団体になったようだが、それ以前から関係はあった。実際、この暗殺未遂事件の絡み、カダフィ政権はオサマ・ビン・ラディンに逮捕令状を出している。

 カダフィ体制が倒された後、ベンガジでアル・カイダの旗が掲げられたことも象徴的な出来事。 YouTubeの映像 だけでなく、 デイリー・メイル紙 も報道している。この後、アル・カイダの戦闘員は武器/兵器を携えてシリアへ移動した。

 ダマスカス郊外のゴータで8月21日未明に化学兵器が使われたとされているが、その直前、17日と19日にヨルダンから特殊工作の訓練を受けた部隊がシリアへ入ったと伝えられている。この部隊もアル・カイダと無関係ではないだろう。

 フランスの フィガロ紙によると、最初のグループは300人程度で編成され、イスラエルやヨルダンの特殊部隊メンバーやCIAの要員から支援を受けていたという

 MI5の局長がアル・カイダを持ち出してくるのは滑稽である。自分たちこそがそうした武装集団を助けているのだ。スノーデンが明らかにしたのはNSAやGCHQによる監視システムであり、そのターゲットは戦争に反対し、平和を望む人びと。

 まだドイツが東と西に分かれていた時代、東ドイツにはシュタージという情報/治安機関が存在していた。今でも国民を監視する機関の代名詞のように使われる名前だが、このシュタージに限らず、情報機関や治安機関は外国だけでなく自国の国民を監視、中でもアメリカのNSAやイギリスのGCHQはその能力が突出している。

 NSAとGCHQはカナダのCSE、オーストラリアのDSD、ニュージーランドのGCSBを従える形でUKUSA(ユクザ)という連合体を形成、その実態をエドワード・スノーデンは内部告発した。

 この告発にアメリカ政府は怒り、ポルトガル、スペイン、フランス、イタリアといったヨーロッパの国々を脅し、モスクワから帰国する途中のボリビア大統領機を強制着陸させたりしている。スノーデンが搭乗していると疑ったようだ。

 当初の予定ではポルトガルのリスボンで給油することになっていたのだが、モスクワを離陸した直後にポルトガルは給油の拒否を通告、そこで、次にスペインのカナリア諸島へ向かおうとする。ところが今度はスペインが拒否。フランスやイタリアも同様だった。燃料が残り少なくなった状態でボリビア大統領機はオーストリアへ降りている。墜落させようとしたと言われても仕方のない状況だ。

 MI5のアンドリュー・パーカー局長こそが「テロリスト」と呼ばれるにふさわしい。





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最終更新日  2013.10.09 23:08:26


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