[東北地方の山] カテゴリの記事
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前沢曲家集落（まえさわまがりやしゅうらく）～福島県南会津町
農民にとって家族同様に大切な農耕馬・・・人と牛馬とが共に暮らす家として曲家（まがりや）は生まれました。曲家：L字に曲がった主家（おもや）です。手前の突出部に牛や馬、奥の建物が人の生活空間で、同じ屋根の下で暮らしていました。南会津町前沢は明治40年の大火の後一斉に再建されたため、統一的な意匠による景観が形成され、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。前沢曲家集落全景：公式HPより。伝統的家屋が２０棟あります。南会津町は、先日ご紹介した秘境・桧枝岐村（ひのえまたむら）手前の、福島県南会津郡の最南に位置します。前沢曲家資料館（奥）主家（右）と土蔵（左）半鐘主家（中門造）水車小屋：水の力で米・粟・キビ等の製粉加工をしていました。前沢曲家集落には、現在も人々の暮らしが息づき、懐かしい日本の原風景を今に残しています。
2022.10.12
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檜枝岐村（ひのえまたむら）(3)
檜枝岐村は、会津駒ケ岳（2133ｍ・日本百名山）、東北以北の最高峰である燧ケ岳（ひうちがたけ・2356ｍ）、帝釈山（2060ｍ・日本二百名山）に囲まれています。檜枝岐村を起点として、これらの名山への登山が楽しめます。ガマズミの紅葉：莢蒾 レンプクソウ科春には白い花、初夏からは赤い実、秋には紅葉と、長く楽しませてくれます。トチノキ：栃の木 ムクロジ科街路樹としても愛されています。ブナ：山毛欅、橅 ブナ科 別名シロブナ東北に多く、樹皮が白味を帯びるのをシロブナと呼ばれます。ハナホウキタケ：緩効性の毒を含むキノコです。ツリバナ：吊花 ニシキギ科花よりも圧倒的に赤い実が目立つことから、その赤い実を花に見立てて、「吊したような花」と呼ばれます。 ハウチワカエデ：羽団扇楓 ムクロジ科葉の形を鳥の羽根で作った団扇にたとえてこの名があります。アオキラン：青木蘭 ラン科茎は卵形の根茎から出て全体に淡褐色を帯び紫色の斑点があります。東北には美味しいお酒が多いですね。
2022.10.07
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檜枝岐村（ひのえまたむら）(2)通草（あけび）もぐ ふと晴天の でき心
檜枝岐村の標高は920 ～1000ｍ。その98％が林野です。命溢れる、花と樹の村です。清々しい登山道サンショウ：山椒 ミカン科「山椒は小粒でもピリリと辛い」。英語では「Little head great wit.」ホウノキ：朴の木 モクレン科モクレン、 ハクモクレン 、 コブシ などと同じ科ですが、大きな大きな花が咲きます。サワアザミ：沢薊 キク科沢沿いや川のそばに生えることからこの名があります。マユミ：真弓 （檀とも書く） ニシキギ科「あづさ弓 ま弓つき弓年を経て わがせしがごと うるはしみせよ」（伊勢物語）（梓の弓、壇の弓、槻の弓…様々な弓があるように様々な年月、私があなたを愛したように、新しい恋人を愛するがいい）ウド：独活 ウコギ科香りのよい新芽は春の代表的な山菜として古くから親しまれています。渓谷釣り：岩魚と山椒魚は檜枝岐村の名産品です。アケビ：通草 アケビ科「通草（あけび）もぐ ふと晴天の でき心」今瀬剛一
2022.10.06
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檜枝岐村（ひのえまたむら）(1)「よくきらった」「またきられ」
檜枝岐村（ひのえまたむら）は尾瀬国立公園の福島県側の玄関口です。奥会津地方最奥の地で豪雪地帯です。日本でもっとも人口密度の低い、人口500人足らずの小さな村ですが、多くの若者がUターンし、子供達が多く小中学校も充実している・・・活気のある注目の村です。井籠門（せいろうもん）：「よくきらった」（甲州弁で「よく来とうじゃんけ」）井籠とは柱や金づちを使用せず、厚板を「井」の字の 形に組み合わせる工法で、奈良時代の正倉院の類似工法です。モニュメントには檜を使用し、村内に残る江戸時代の倉庫「板倉」の伝統工法を模して建てら れました。井籠門（出口側）：「また きられ」（甲州弁で「またこうし」）武田久吉メモリアルホール：明治38年、小島烏水らと日本山岳会を設立した武田久吉初代会長の記念館です。日本山岳会の創刊号に尾瀬の模様を紀行文として掲載し、尾瀬は一躍登山界に知られました。尾瀬の自然保護に大きな功績を残した登山家です。尾瀬写真美術館：日本を代表する山岳写真家・白籏史朗の美術館です。尾瀬を愛し撮り続けた作品が多数展示されています。尾瀬書美術館｢思郷館｣：檜枝岐村の人と自然をこよなく愛した書家・丹治思郷（たんじ しきょう 1923年－2015）の書の作品が展示されています。桧枝岐川：イワナ・ヤマメ等渓流釣りの人気スポットです。桧枝岐温泉「燧の湯（ひうちのゆ）」：源泉かけ流しの露天風呂など施設が充実している公衆浴場です。
2022.10.05
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（6）クニマスの故郷
現在日本列島の48火山51峰に噴火警戒レベルが導入されています。秋田駒ケ岳もその一つの活発な活火山です。登山の際は最新の情報をチェックする必要があります。赤倉尾根と奇岩活火山の名残り：旧硫黄鉱山跡火山は優れた温泉と美しい湖を生み出しました。乳頭温泉や田沢湖等は国外にも名の知れた名勝地です。乳頭温泉郷：黒湯温泉の湯けむり達川上流の荒涼とした源泉地帯の黒湯温泉は、乳頭温泉郷の最奥に位置します。乳頭温泉郷：黒湯温泉は温泉ファンならずとも憧れる「秘湯」です。山深い地にひっそりと、多様な泉質の湯が湧き出ています。乳頭温泉のブナ林周囲は東北特有の見事なブナの林一色です。乳頭温泉のブナ林田沢湖：潜窪(せんか）日本一の湖田沢湖は水深423.4ｍの日本一深い湖です。海抜249ｍに位置するため差引き174ｍは海面よりも下になりますが、この海面より下の部分を潜窪(せんか）と言います。田沢湖は潜窪も日本一で真冬でも凍りません。一時絶滅したと言われた田沢湖の固有種クニマスが、2010年に山梨県の西湖で発見されて話題となりました。現在、両湖は姉妹湖となり、クニマスの復活に取り組んでいます。田沢湖の湖畔
2020.08.15
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（5）女王
「駒草を 見てまた遠き 山を見る 」服部圭佑コマクサ：駒草 ケマンソウ亜科コマクサは高山植物の女王ともいわれ、火山礫などの厳しい条件に咲く幻の花です。花の横顔が馬に似ることから駒草と名づけられました。秋田駒ケ岳の山肌を染めるコマクサの群落「室のキイ 駒草といふ 山の宿」 山口青邨秋田駒ケ岳ではコマクサの群落をはじめ、多くの高山植物が楽しめます。チングルマの群落と横岳：イワブクロ：岩袋 ゴマノハグサ科北海道から東北北部の高山で咲く花で栄養のない砂礫地に生える多年草で、 花は鐘形で細かい毛が多く紫色か白い花を横向きに咲かせます。ミヤマハンショヅル：深山半鐘蔓 キンポウゲ科本州の中部地方以北から北海道に分布しています。低山帯から高山帯の林縁や礫地の茂みに生える蔓性の花です。駒草は晩夏の季語ですが、まだ雪渓が残っています。阿弥陀湖と避難小屋：中央 湯森山秋田駒ケ岳 頂上（男女岳 おなめだけ）1637ｍ
2020.08.14
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（4）ムーミン谷
秋田駒ケ岳は、変化に富んだ山です。夢のようなシーンが次々に展開します。 阿弥陀池と避難小屋男女岳（おなめだけ）と阿弥陀岳ムーミン谷：左 小岳、右 女岳女岳は噴気地熱域で噴煙が上がります。日本のムーミン谷と呼ばれる人気スポットです。ムーミン谷の駒池と横岳：静寂な池と水草が神秘的です。ミヤマバイケイソウ：深山梅惠草 ユリ科本州中部から北海道に分布、低山から高山帯にまで生え、背丈２ｍ近くになる多年草です。ミヤマトウキ：深山当帰 セリ科高山帯の岩礫地などで咲く花です。花径は3mmの白色の5弁 葉は表面に光沢があり縁には鋸歯があります。エゾツツジ：蝦夷躑躅 ツツジ科色鮮やかな紅紫色の花が際立つ、秋田駒ヶ岳を代表する美しい花です。一見草花のように見えますが、落葉小低木です。ムシトリスミレ：虫取菫 タヌキモ科こんな可憐な顔をして実は食虫植物です。 小さな毛の密生した葉の表面から粘液を出し、虫を捕えて消化します。
2020.08.13
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（3）花と田沢湖
秋田駒ヶ岳は、主峰・男女岳（おなめだけ）1637ｍ、男岳・1623ｍ、女岳1513ｍ。阿弥陀池や田沢湖等を有する、美しい景観の山です。夏には各種の高山植物が開花し、その群落に圧倒されます。キタヨツバシオガマとニッコウキスゲの群落：北四葉塩釜 ゴマノハグサ科 近年の遺伝子調査によって、北アルプスなどと、飯豊山以北に分布する大型のヨツバシオガマは別種であるということがわかり、東北や北海道にはキタヨツバシオガマという名前が付きました。ニッコウキスゲの群落と田沢湖：日光黄菅 ユリ科夏山を一面黄色の絨毯を敷き詰めたような大群落は、いつ見ても素晴らしく登山者に人気の高い花です。一日花で、朝咲いて夕方にはしぼんでしまいます。ミネヤナギ：峰柳 ミヤマヤナギヤナギ科 高山帯砂礫地では地を這う様に、亜高山帯では２ｍ以上になり、環境によりその大きさを変える落葉低木です。ミヤマコウゾリナ：深山顔剃菜、深山髪剃菜 キク科高山種で背丈が低く、 茎や葉にある剛毛. 茎や葉にある剛毛. が剃刀のように鋭いことから名付けられています。エゾオヤマリンドウ：蝦夷御山竜胆 リンドウ科漢名の「竜胆」は、根が非常に苦く、熊の胆よりももっと苦いことから、熊よりランクの高い竜の胆の苦さを指すと言います。ハクサンシャクナゲ：白山石楠花 ツツジ科東北の高山に見られるシャクナゲの大半がこの種です。花冠の内側に淡い緑色の斑点があるのが特徴です。エドシオガマ：蝦夷塩釜 ゴマノハグサ科本州中部以北、北海道に分布する多年草で、針葉樹林帯の草原に生育します。チングルマの群落と男女岳（おなめだけ）：珍車、稚児車 バラ科花が落ちた後、花柱が伸びて、先端に淡褐色の長い毛を持った小さな実が密につきます。やがて束になっていた果実は、ほどけながら放射状に広がった羽毛の白い穂になり、そして実は種子となって、風とともに新たな命の旅に出ます。
2020.08.12
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（2）火山に生きる花
秋田駒ケ岳の花々は、全般的に南アルプスの山々の高山植物より大きいのが特徴です。ハクサンシャジン：白山沙参 キキョウ科平地で秋に咲くツリガネニンジンの高山型です。ノリウツギ：糊空木 アジサイ科夏頃にアジサイに似た密集した花を咲かせます。赤倉尾根：秋田駒ケ岳は活火山です。高山植物をはぐくむ大地も生きています。オノエラン：尾上蘭 ラン科文字通り「尾根の上に生える」 美しい蘭です。ウラジロヨウラク：裏白瓔珞 ツツジ科瓔珞とは仏像のにかけた珠玉や貴金属の飾りのことです。ウゴアザミ：羽後薊 キク科 東北地方から新潟県に分布し、亜高山帯～高山帯の開けた草地で咲く花です。アキノキリンソウ：秋の麒麟草 キク科ベンケイソウ科のキリンソウにたとえた、日本と朝鮮半島の花。残念ながら赤毛のアンに登場するアキノキリンソウはセイタカアワダチソウを指すようです。ミヤマホツツジ：深山穂躑躅 ツツジ科ツツジの仲間ですが、茎は木の幹というより草の茎で、高山に育つ為に背は低いです。
2020.08.11
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秋田駒ケ岳（1637ｍ）日本二百名山・花の百名山（1）
駒ヶ岳と名の付く山は全国に数多くあります。その中でも秋田駒ヶ岳（あきたこまがたけ）は、高山植物の豊富な山として知られています。秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる活火山で、十和田八幡平国立公園の南端にあたります。雫石町からの秋田駒ケ岳残照仙北市からの秋田駒ケ岳登山基地：アルパこまくさアルパこまくさからの田沢湖八合目休憩所ヤマブキショウマ：山吹升麻 バラ科名は葉がヤマブキに似ていることによります。ショウマとは秋に咲くサラシナショウマのことで、全体の雰囲気が似ていることからです。ハクサンチドリ：白山千鳥 ラン科 千鳥の羽を思わせる花被片の先が鋭くとがるのが特徴です。
2020.08.10
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宮城県石巻市の今
2011年3月11日の東日本大震災から8年9ヶ月が過ぎました。鮎川港震災時には、空に浮かんでいるように見えるゲートのクジラの、すぐ下まで津波が押し寄せたそうです。三陸復興国立公園 牡鹿半島三陸復興国立公園は、青森県南部から宮城県の牡鹿半島に至る風光明媚な三陸海岸一帯を占める国立公園です。かつての陸中国立公園が、東日本大震災からの復興を目的に変更されました。三陸復興国立公園 金華山復興途上巨大な防波堤市内あらゆるところで復興が進んでいます。高台移転 高台に住宅・公共施設等が移転新築しています。犠牲になられた方々のご冥福と1日も早い復興を心からお祈りいたします。
2019.12.08
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宮城県 金華山（きんかさん）445m(3)自然
キンカザンアザミが咲いていました。植生はブナ・モミ・マツが多く見られます。ブナの大木綺麗な砂浜クリンソウ：山梨では6月の花です。ニホンジカの多い島で、これによる被害も出ています。南側：太平洋
2019.12.07
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宮城県 金華山（きんかさん）445m(2)黄金山（こがねやま）神社
「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることは無い！」「マルコ・ポーロが黄金の国・ジパングと呼んだのはこの島の事かも」「史上初めて国産の金を産出した記念の神社」「奈良の大仏建立を支えたのは東北の黄金」「国内最強の金運スポット」等々なんともワクワクする話題に事欠かないのが、宮城県石巻沖の孤島・金華山の黄金山（こがねやま）神社です。金華山黄金山神社今から約1270年前に、金を司る金山毘古神 （かなやまひこのかみ）・ 金山毘賣神 （かなやまひめのかみ）を奉祀して創建された神社で、島全体が神域となっています。登山口 随神門参集殿山頂にある大海祇神社（おおわだつみじんじゃ）頂上445ｍ金華山の人口は、黄金山神社の神職の5人のみです。金華山明日に続きます。
2019.12.06
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宮城県 金華山（きんかさん）445m(1)きんかさんおき
宮城県の金華山（きんかさん）。岐阜県の金華山は「きんかざん」と読みます。記憶には「きんかさん」よりも、むしろ「きんかさんおき」の方が強いかもしれません。2011年の東日本大震災の、震源地に最も近かったのがこの金華山です。震災の日、津波の前の激しい引き潮では、金華山と牡鹿半島の間の海峡がまるで砂漠の川のようになったと言います。牡鹿半島金華山沖は、ノルウェー沖、カナダ・ニューファンドランド島沖のグランドバングと並んで、世界三大漁場に数えられています。定期船発着場の鮎川港にあるホエールタウン おしか親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかる潮目であり、三陸のリアス式海岸や多くの小島が魚の絶好の住処となるため、牡蠣やホタテ、ホヤなど魚介類の宝庫です。金華山港、海抜０ｍ。山頂は445ｍです。北側：牡鹿半島と三陸海岸（続く）
2019.12.05
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吾妻山（あづまやま）
吾妻山（あづまやま）は、福島県北部と山形県の県境に沿って東西に伸びる峰々の総称で、昨日ご紹介した吾妻小富士や一切経山もこれに含まれます。浄土平からの吾妻小富士吾妻山は今から約20万年も昔から火山活動を繰り返し、カルデラ湖や美しい山容を造ってきました。ほぼ全域が磐梯朝日国立公園に含まれ、東北地方南部で有数の観光地となっています。一切経山の噴煙（現在も立入禁止です）硫黄によって変色した岩標高約1600mの浄土平周辺は約1万年前に大規模な火山活動があったところです。吾妻山神社に向けて険しい駆け道（登山道）を通ってきた修験者たちの目に、花咲き乱れる平坦なこの地は、まさに浄土のように感じられたことでしょう。ダケカンバ樋沼吾妻小舎（あずまごや）浄土平ビジターセンタービジターセンターを中心に、駐車場、登山道、自然探勝路などが整備され、手軽に高山の自然を楽しむことができます。また光害が少なく星が美しくきらめき、福島市の浄土平天文台が置かれています。吾妻山は11月10日に初冠雪が観測されました。山は冬。磐梯吾妻スカイラインの通行止め解除は、来年春4月の予定です。
2019.11.18
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吾妻小富士（あずまこふじ）・1707ｍ
福島市から見ると、小さな富士山のように見える山、吾妻小富士（あづまこふじ）。吾妻小富士と一切経山（いっさいきょうざん）・1949ｍ。吾妻小富士の標高は1,707m。吾妻連峰のひとつで、すり鉢状の大きな火口があります。磐梯吾妻国立公園 吾妻小富士 登山口一切経山の噴煙秋のダケカンバ吾妻小富士と一切経山溶岩。見る人によって猿にも、ガマにも。白茶と緑のハーモニー吾妻小富士からの福島市
2019.11.17
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磐梯吾妻スカイライン
吾妻連峰を縫うように走る磐梯吾妻スカイライン。今年は台風19号の被災ヶ所の復旧のため、平年より早く11月10日から冬季通行止めとなっています。福島市の総合観光情報ナビごらんしょ福島掲載の磐梯吾妻スカイライン冬季通行止め直前、この“空を走る道”磐梯吾妻スカイラインを走りました。日本の道100選に選定されている観光道路です安達太良山：1700ｍ 「阿多多羅山（安達太良山）の上に毎日出てゐる青い空が智恵子のほんとの空だといふ」高村光太郎・智恵子抄雪に見えるのは霧氷です会津磐梯山（右側）、猪苗代湖（左側）大滝山 1370ｍ野地温泉の湯けむり磐梯吾妻スカイラインの最高標高は1,622m。通行止め解除となる4月には“雪の回廊”が楽しめます。
2019.11.16
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シリーズ東北の山（14）尾瀬のコシアブラ
尾瀬には「山菜の女王」コシアブラも自生しています。天ぷらがおいしいですよね。コシアブラの名前の由来は、「濾した油」です。かつてはこの木の樹脂を絞り、濾したものを漆のように塗料として使っていたそうです。沖縄を除く全国の、比較的明るく開けた雑木林などに自生します。秋には葉の色が黄色く染まり、晩秋にはそれが白く変わって落葉し、春には一斉に枝の先から芽を吹き出します。その芽が食用となります。
2019.08.08
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シリーズ東北の山（13）尾瀬のブナの木
一郎がまたすこし行きますと、一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこどってこと、変な楽隊をやっていました。一郎はからだをかがめて、「おい、きのこ、やまねこが、ここを通らなかったかい」とききました。するときのこは「やまねこなら、けさはやく、馬車で南の方へ飛んで行きましたよ」とこたえました。（宮沢賢治「どんぐりと山猫」よりブナは日本の温帯を代表する木のひとつです。広大な面積の森を作る事があり、世界遺産に登録されている白神山地のブナ林は特に有名です。尾瀬の山にもブナが大変多く生育しています。ブナの樹木は大きいもので樹高が約30m、胸高直径が1.5mに達します。発芽ブナは保水力の大変優れた樹木であり、実は動物の餌になるなど、森にとって良い効果をもたらす為、昔から森の豊かさを象徴する木と言われています。芽生え
2019.08.07
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シリーズ東北の山（12）尾瀬（福島県桧枝岐村）裏燧橋～御池
「雀の槍」はイグサ科のシバイモ。「雀の毛槍」はカヤツリグサ科のワタスゲ（綿菅）です。確かに雀が参勤交代するときに持ちそうな可愛らしさ。ワタスゲは尾瀬のあちらこちらで見られます。池塘とワタスゲブナの山とワタスゲ「静」の景色の中にあって、空に舞い上がろうという「動」をも感じさせる草です。ヒメシャクナゲ雨の合間に昆虫の天国レンゲツツジミズバショウ
2019.08.01
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シリーズ東北の山（11）尾瀬（福島県桧枝岐村・新潟県魚沼市）東電小屋～裏燧橋
尾瀬は豪雪地帯です。長い冬、建物や橋などは雪下ろしをしないと雪の重みで壊れてしまいます。自然に見える景観は、人知れぬ労力によって保たれています。温泉小屋快適な登山道裏燧橋ホウノキバイケイソウ（梅蕙草）花は梅に、葉は蕙蘭（けいらん・紫蘭の古名）に似ていることから梅蕙草の名があります。毒があり、オオバギボウシやギョウジャニンニクとよく似ているため、誤食による中毒の多い植物で、注意が必要です。タテヤマリンドウ結実
2019.07.31
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シリーズ東北の山（10）尾瀬（新潟県魚沼市・群馬県片品村）東電小屋～竜宮小屋～東電小屋
新潟県から群馬県に入り、往復します。大自然の中に希少な高山植物が花開く、美しい地域です。ニッコウキスゲシラカバヨッピ吊橋ミズバショウ・アヤメ・バイケイソウ：後方 燧ケ岳（2356ｍで東北最高峰です）トキソウ（赤）トキソウ（ピンク）ヤマドリゼンマイとレンゲツツジ池塘と景鶴山前衛峰
2019.07.28
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シリーズ東北の山（9）尾瀬（福島県桧枝岐村・新潟県魚沼市 ）東電小屋分岐～東電小屋
只見川の源流を渡ると新潟県へ、その先は群馬県に入ります。尾瀬の中でも一番県境が入り組んでいる地域です。ハクサンチドリベニサラサドウダンヤマドリゼンマイ：後方 見晴、皿伏山東電尾瀬橋：この只見川を渡ると新潟県です。アヤメ東電小屋への道：至仏山、八海山、カッパ山カッパ山は頂上の火口跡が河童の頭のように見えることからこの名があります。東電小屋：尾瀬を代表する快適な小屋です。東電小屋の食堂：日本の名だたる銘酒の中に、われらが「醍醐山」も入れて頂きました。
2019.07.27
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シリーズ東北の山（8）尾瀬（福島県桧枝岐村）・見晴(みはらし）～東電小屋分岐
尾瀬を囲む山々をご紹介します。弥四郎小屋見晴と皿伏山 木道以外は立入禁止で自然のままです。白尾山、中原山中央 至仏山 高山植物の宝庫の山です。八海山、景鶴山与作岳東電小屋分岐：至仏山、与作岳
2019.07.26
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シリーズ東北の山（7）尾瀬（福島県桧枝岐村）・沼尻～見晴（みはらし）
尾瀬（おぜ）は、福島県（南会津郡檜枝岐村）・新潟県（魚沼市）・群馬県（利根郡片品村）にまたがる盆地状の高原です。沼尻：左側 尾瀬沼とオモジロ山中心となる尾瀬ヶ原は約1万年前に形成されたと考えられる湿原で、阿賀野川水系最大の支流只見川の源流域となっています。沼尻からの尾瀬沼：左 檜高山、右 オモジロ山尾瀬国立公園に指定され、日本百景に選定されている、日本人の愛する風景の一つです。木道：登山路の殆どが植生を守るため、木道です。池塘とブナの山：モコモコ感がいいですね。尾瀬は、手つかずの自然が守られ、豊富な水量で湿原をうるおし、季節毎に高山植物が咲き乱れ、鳥・動物・昆虫・蝶等にとっても、地上の楽園です。タテヤマリンドウそのほんの一部ですが、7月の尾瀬を何回かに分けてご紹介してまいります。見晴：原の小屋見晴：檜枝岐小屋
2019.07.25
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シリーズ東北の山（1）奥只見湖（おくただみこ）新潟県魚沼市・福島県桧枝岐村
ダムの高さのことを堤高（ていこう）といいます。ダムには重力式コンクリートダム、アーチダム、ロックフィルダムなどいくつもの型式がありますが、全てを合わせて最も堤高が高いのは黒部ダム（アーチダム）・186ｍです。全体の5位、重力式コンクリートダムでは1位の堤高157ｍを誇るのが、阿賀野川水系只見川最上流部の奥只見ダムです。奥只見湖と越後駒ケ岳ダム湖の湖水の表面積（湛水面積）が広い堂々たるダムで、福島県南会津郡檜枝岐村と新潟県魚沼市にまたがっています。大湯温泉からの越後駒ケ岳奥只見湖 銀山平船着場荒沢岳：奥只見湖側より雨池橋からの大沢山奥只見湖と荒沢岳雪渓：奥只見湖の水源です。東北の山々を不定期シリーズでお送りします。
2019.07.15
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磐梯山その3
八方台登山口から中ノ湯までは一面ブナ林に覆われ、素晴らしい森林浴ができます。中腹にある中ノ湯は以前は湯湯治客で賑わったようです。温泉が湧いていて池そのものが足湯になります。ここから上部はダケカンバが多くなります。次回は醍醐山の近況をお伝えします(*^。^*)
2015.09.25
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磐梯山その2
磐梯山は1888年に大きな噴火があり、山体が崩壊して集落が埋没し死者477名をだす大災害となりました。2000年4月には火山性地震が増加し始め、5月には火山性微動が観測されるなど火山活動が活発化しました。当時多数の有感地震が起きましたがその都度きめ細かな火山噴火予知等が出され、警戒したものの、幸い無事終息した経緯ががあります。山も生きています。関わる人それぞれに万全な備えが大事ですね。9月12日、麓の福島県苗代町では、日本山岳協会主催「山岳自然保護の集い・福島県大会」が開催されました。全国から113名が参加し山岳自然保護に関する活動報告等が活発に行われました。
2015.09.24
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