がちゃのダンジョン  映画&本

PR

フリーページ

著者名索引:ファンタジー&児童文学 


☆指輪物語


☆ナルニア国物語


☆ゲド戦記


☆ハウルの動く城


☆ハリー・ポッター


☆ライラの冒険


☆ダレン・シャン


☆ダーク・タワー


☆バーティミアス


☆氷と炎の歌シリーズ


☆ランサム・サーガ


☆小人・人形・大草原 


E.L.カニグズバーグ


D.W.ジョーンズ


ローラ・E・ワイルダー


エラゴン・ザスーラ 等  



十二国記  


海外小説


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や行の作家


ら・わ行の作家


*


このミステリがすごい海外


ロマンス本


国内小説:


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や・ら・わ行の作家


このミステリがすごい国内


あ行の映画


か行の映画


さ行の映画


た行の映画


な行の映画


は行の映画


ま行の映画


や行の映画


ら・わ行の映画


アイ・ロボット 原作と映画


天国の口、終りの楽園


シェイクスピア映画


ハリー・ポッターと炎のゴブレット


外国映画あれこれ☆


イギリス映画


スペイン映画


フランス映画


欧州映画


イタリア映画


キューバ映画


メキシコ映画


ブラジル映画


アイルランド映画


映画俳優


ユアン・マクレガー


クリスチャン・ベイル


ゲーリー・オールドマン


アラン・リックマン


ジュード・ロウ


トビー・マグワイア


フランスの俳優さん


スペインの俳優さん


ジョニー・デップ


2005年06月11日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
『クルーシブル』 (1996) THE CRUCIBLE 上映時間 124 分
製作国 アメリカ ジャンル ドラマ ◇  淀川長治の銀幕旅行

原題は、るつぼのこと。

アメリカ開拓の初期(イギリスによる植民地時代)1692年マサチューセッツ。
<セーラムの魔女狩り>という実話に基づいた話。この話は、<魔女狩り>を描いているけれど、<ハリウッドの赤狩り>への批判をこめた作品。。「若草物語のウィノナ・ライダーが魔性の女・アビゲイルを好演。魔女裁判に立ち向かうジョン役、ダニエル・デイ・ルイスも見事。


中世の魔女狩りよりも時代は下っていて、そろそろ近代になりそうな時代なのに。 いい大人達が悪魔を見たという少女達の嘘の証言を信じ、多くの尊い命が奪われる悲劇。 何も証拠もなしに、ただ訴え人の話だけで罪が確定して殺されるなんて、およそ現代ではあり得ないです。 

映画の話より、なんだか色々考えてしまう内容でした。
映画の内容は、淀川サンのおっしゃるように、魔女狩りの恐怖や生々しさはあまりないです。 魔性の女ライダーと振り回されるルイスの不倫、ルイスと妻の夫婦愛などもあり、徐々に事件が大きくなる様に気を取られてあっという間に見終わってしまいました。 

キリスト教がなければというのは簡単ですが、 古代に、キリスト教をはじめとする宗教が何故、何の為に、興ったかというと、 ルールが無ければ、人間はそれこそ、盗んだり、憎んだり、殺したり、姦淫したから、なのでしょう。 モーセの十戒は理由無く生まれたものではなく、要するに古代に初めて出来た律法なんですよね。 古代、中世の人は宗教で守られていた部分もあるのですよね。 でも、狂信的に、宗教が絶対すぎて人よりも神が優先になると人の命は軽くなる。。今は科学も法律も発達して 宗教はあくまでも精神にのみ影響を及ぼすものですが、 科学や法律の未発達な時代では、宗教がそれら全てに権威を及ぼしていたんですね。   

日本でも天草四郎のように、大勢のキリシタンは殺されましたが、神を信じることが自己の”尊厳”や”名誉”に関わり、それらを信じることが命より大事なものになる。 今は"命"より大事とか、”命”をかけても守るもの、といえる価値あるものが、あまり見えない時代です。 ”基本的人権””自由””平等”が【日本国憲法第3章 国民の権利及び義務 (第10条~第40条)】 が制定され それが当たり前になっています。 でも、そうしたものが戦後整ってから、まだ100年も経ってないのですよね。 



製作: ロバート・A・ミラー Robert A. Miller
デヴィッド・V・ピッカー David V. Picker
原作戯曲: アーサー・ミラー Arthur Miller
撮影: アンドリュー・ダン Andrew Dunn
音楽: ジョージ・フェントン George Fenton

出演: ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis
ウィノナ・ライダー Winona Ryder
ポール・スコフィールド Paul Scofield
ジョーン・アレン Joan Allen
ブルース・デイヴィソン Bruce Davison
ロブ・キャンベル Rob Campbell
ジェフリー・ジョーンズ Jeffrey Jones
シャーレイン・ウッダード Charlayne Woodard
カーロン・グレイヴス Karron Graves
ジョージ・ゲインズ George Gaynes
ピーター・ヴォーン Peter Vaughan
フランセス・コンロイ Frances Conroy

アーサー・ミラーのトニー賞作(一九五三年作)「クルーシブル」がアメリカのデイビッド・V・ピッカーの製作で映画化。協力製作者にアーサー・ミラーの長男の名が加えられている。要するにアーサー・ミラーの代表戯曲。彼の「セールスマンの死」「みんな我が子」「橋からの眺め」「荒馬と女」…まだまだ彼の作は映画化されてはいるが、この「クルーシブル」は特別の名をもって呼べるミラーの問題作。シニョレとモンタンのあの「サレムの魔女」も魔女狩り映画化。

17世紀末にマサチューセッツ州セイラムで実際にあった“魔女狩り事件”を基にして、集団ヒステリーを起こした共同体の姿と、自分の身を守るための根拠のない密告によって人々が分断されてゆく姿を描く。召し使いの少女アビゲイルは、ジョンとの不倫が妻エリザベスに知られ、家を出ることになった。アビゲイルは復讐のため、他の少女たちを利用してエリザベスを魔女にし立て上げることに……。


<赤狩り>と<魔女狩り>

●<赤狩り>(レッドパージ【red parge】)
<赤狩り>とは、米ソ冷戦が激化する1940年代後半、アメリカ中で吹き荒れた、共産主義者摘発の運動です。その猛威はハリウッドへも波及し、共産主義者と認められた人々(彼らを“アカ”を呼ぶ)は、次々と摘発され、その名はブラックリストに刻まれました。それは、映画界での仕事が出来なくなることを意味し、ときには子供を奪われることさえありました。また、本人の思想を問わず、赤狩りに非協力的であれば、その人もまた赤狩りの対象とされる事態も珍しくありませんでした。 アカデミー賞も、赤狩りを無視できない状況となり、ブラックリストに載った人物への受賞資格を取り消す規制を作るに至ってしまいました。1954年を境に、下火となる赤狩りも、ハリウッドではその影響が50年代の終わりまで続くのです。

・エリア・カザン監督
ハリウッドの<赤狩り>はチャップリンをアメリカから追放するまでに手を伸ばし、カザン監督は赤狩りのしめつけにより仲間を裏切ったことで有名。1999年のアカデミー賞授賞式で栄誉賞を受賞しただが、半数の人が着席のまま拍手をおくらなかった。ニック・ノルティは腕組みのまま批判姿勢だった話は記憶に新しい。

・”ハリウッド・テン”赤狩りに最後まで抵抗した人たちで有名。

●<魔女>(witch)
・「村の占いおばさん」「村のお医者さん」のような役割を果たしていた人(多くは老婆)
・実際に薬草に詳しく、怪我や病気を直したり 惚れ薬 堕胎を行ったりした。
・村人の相談にのったり、呪いをかけられると恐れられたりした。
・迷信や伝承に詳しく、村で一目置かれているか、少々変わり者として見られていた。

●魔女を悪者にしたのはキリスト教
魔女の「おまじない」はキリスト教的にみると「呪い」だし、魔女がよび出す「妖精」は「悪魔」
・魔女狩りの教典「魔女の鉄槌」(1487年)によれば、「魔女は、悪魔と盟約を結んで悪魔に臣従し、その代償として悪魔の魔力を与えられ、超自然的な妖術を行うことが出来る」

●<魔女狩り>
・魔女狩りで、「魔女」の疑いをもたれた者が、他人の証言や自白により罪を問われ、処刑された。(男も「魔女」扱いされた)
・告発のきっかけとしては、「うちの家畜が死んだのはあの婆さんが毒薬を試したからじゃないか」といった被害妄想(?)から、気に入らない誰かを陥れるためなど、いろいろあった。
・のちには、「悪魔にさらわれてしまえ」と言ったなどのささいなことで魔女とされた。
・魔女として逮捕されると、自白をひきだすために拷問が行われた。
5段階の拷問
1)両手の親指を装置で締め上げる
2)天井からつるし上げる
3)床にたたきつける、いすに縛り付けひきまわす
4)ブーツに足を入れさせ締め上げる 
5)わきの下をたいまつの火であぶる
・魔女の最大の証拠は、悪魔集会(サバト)に参加したという「自白」を引き出すことだった。仲間の名前をあげさせられ、魔女がつくりだされていった。
・魔女と断定されると、火あぶりにより処刑された。

●<セーラムの魔女狩り>
・アメリカ、マサチューセッツ(当時はイギリスの植民地)にあるセーラムでおこった魔女狩りは有名である。
・1692年1月、100戸ほどの小さなこの村で、10~20歳くらいの少女数人に、床をのたうちまわり悲鳴をあげるという症状が発生した(注:集団ヒステリーか?)。大人たちは、これを「魔術にかけられた」と考えた。
・少女たちの「証言」で、犯人とされたのが、黒人の家政婦ティチューバ。彼女は裁判の中で、「他にも悪魔と契約した人間がいる」と「自白」したため、町はパニックにおちいった。
・少女たちの告発だけで、5歳の少女から80歳の老婆まで次々と魔女とされて投獄された。 その数は周辺の地域もふくめて150人にのぼる。うち4人が獄死し、20人が処刑された。
・周囲からの疑問の声が高まり、騒動が終わったのは1年後のことだった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年06月11日 09時01分17秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: