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2006年07月24日
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カテゴリ: 海外文学
わらの女新版
翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。なるべく ハンブルク出身ノ未婚ノ方、家族係累ナク…”というものだった。こうしてすべてが始まった。そして彼女は億万長者の妻の座に。
しかしそこには思いも寄らぬ罠が待ち受けていた。精確無比に組み立てられた完全犯罪。

ミステリ史上に燦然と輝く傑作。 発行年月:2006年06月





感想:

今、 「美しい罠」 昼ドラでこの原作が、ヒロイン櫻井淳子さんでやってるそうですね。さぞかし悪女ぶりも堂に入ったことでしょう。テーマ曲がなんとも素敵。


カトリーヌ・アルレーの本ははじめてです。ミステリの傑作と知り、是非にも読みたくなりました。

はなしの起伏はそれほど激しくないけれど、1960年代に書かれたものとすれば当時は かなり話題になったストーリーや謎解きだったことでしょうね。

ヒロインは 富豪の老人をたらしこみ(色仕掛けではないのがミソ)、妻の座を手に入れようと虎視眈々と狙う、、のかと思ったら、彼女はそれほどお色気ムンムンでも、悪女でもなく、野心満々というワケでもないのですよね。ただお金に不自由なくらしは もううんざり、ノンビリ気楽に暮らしたい。お金こそが自分の全ての願いを叶えてくれるものだ、と考えている。


何故 彼女が 愛はなくても有閑マダムになれるならどんなことでもする っと決めているのか。 彼女のように、係累をすべて無くし、ただ起きて食べて寝て、暮らせるだけの稼ぎをかろうじて得て、、という孤独な暮らしをして、保護者もアドバイスしてくれる友人もない、となると、ある意味世間知らず、狭い視野に陥りそうです。 淡々とした文章から、孤独感がジワジワ感じられます。ただ このまま朽ち果てる前に、なんとかチャンスを見つけようと 新聞広告の欄だけが生活のよすがとなっている。


孤独だからそれを癒してくれるパートナーなら 貧しくても後妻でも、多少条件が悪くても良い、という風には行かないところが、この女性の個性なんですよね。

どこかで彼女は自分の容貌に自信があったのかもしれない。それに、自分の知性も自負していたのでしょう。新聞広告に応募して面接され、彼女のそうした強みがそのまま 相手の操縦に乗ってしまう起因になってしまったのかも。 



愛憎劇が十八番で有名な、シドニー・シェルダンやペニー・ジョーダンなら、ドンデン返しが何度もありそうな筋書きです。それよりは地味だけど、面白かったです。



映画化
ショーン・コネリーが秘書役で出演しています。 


わらの女 映画
カトリーヌ・アルレーの同名小説を、スタンリー・マンとロバート・マラーが脚色、「紳士同盟」のバジル・ディアデンが演出した推理ドラマ。撮影は、「マダムと泥棒」のオットー・ヘラー、音楽はミューア・マシーソンが担当した。製作は「紳士同盟」のマイケル・レルフ。出演は「007」シリーズの、ショーン・コネリー、「9月になれば」のジーナ・ロロブリジーダ、「栄光への脱出」のラルフ・リチャードソン、ほかに、アレクサンダー・ノックス、ジョニー・セッカなど。


カトリーヌ・アルレー わらの女 1964年版

アルレー作品は悪女ものシリーズのようですね。
『わらの女』は 彼女の内面は悪女という風ではないですが、<富豪の妻の座を手に入れた若い女> といえば 世間的には悪女の典型といえますね。

精巧巧遅な完全犯罪計画は見事で、最期にもうひとつどんでん返しか後日談が欲しかったです。


・あなたは、お金のためなら、何でもするというのだから、私の目的にぴったりだ。しかし、それは両刃の件ですからね。・・・・」(37P)





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最終更新日  2006年09月04日 01時34分29秒


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