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2006年10月17日
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カテゴリ: 海外文学
R・N・パターソン 子供の眼
民主党より上院選への出馬を要請された辣腕弁護士、クリストファ・パジェット。恋人のテリは、夫リッチーとの離婚を決意。が、リッチーが流した陰湿なゴシップが二人の未来に影を落とす。そこへ、リッチーの突然の死。それを密かに願っていた人間は少なくはない。しかし警察が逮捕したのは、なんとクリストファだった。本当に彼はクロなのか?それは読者にも分からない…。






『罪の段階』の続編

クリスが引き続き主人公です。そして彼自身が被告人として事件に巻き込まれます。人間ドラマがすごい、これは何度も言ってますのでもういいですね。(笑)

アガサ・クリスティーのエルキュール・ポワロが言ってました。
「殺された人物は どういう人間だったのか?が大きな鍵となる」
殺されるには理由があるわけですからね。ここでは、まさに殺されたリッチーはどういう男だったか、が、全体を通してすごい大きな理由になってました。クリスは非常にまずい立場に成ってしまうわけです。。

アメリカって、変則的な家庭がごく普通なんだなーっと感じます。大学在学中や 若い頃の最初の結婚は破綻がすごく多いよう。、子供は週日は母親元で過ごし、週末は父親の家庭で過ごす、というパターンは別にめずらしくもないようなのが感じられます。 アメリカの子供って、えらいな~っと思う。そもそもアメリカ人は個人主義で、尊重しあってもドライで、すごく自立してるケド。 親の男女の関係をちゃんと受け入れて、それぞれの家庭に行ったり来たりしても文句も言わずにやってるんだもんね。もちろんいがみ合う夫婦関係の中で育つよりずっといいだろう。女性が経済力を付けられる社会になって、昔のように、苦痛に感じる夫婦関係に忍従する必要が無くなったのは喜ばしい限りです。さらに言えば、カトリック教など、宗教の教えによる締め付けもゆるくなって離婚もし易くなったのは、いいのかも。一方で、女性が働くのが当然になって、家庭の崩壊件数が増えたというのも、言えてるんだろうな~と感じます。難しいトコでしょうが。


しかし、男女同権、の落とし穴もあるんですね。
このリッチーという、テリの元夫ったら、もう、超、超サイテー男です。前半生きてる彼もどうしようもない害虫ですが、後半、死んでからはもっとやっかい、大々迷惑。実際、離婚時、子供を取り合って泥沼化するのを、弁護士だった著者は多く見ているんでしょう。リッチーは絶対手放さない、なぜなら育児扶助手当てで、働かなくて済むように、ものすごい奸刑をめぐらしてるのだ。テリの父のようなドメスティック・バイオレンスタイプも、悲惨だけど、リッチーのような社会病質者タイプも、生きている限り厄介ごとを持ち込まれるなら、いっそ殺したいのは当然、と思っちゃいます。


我慢して我慢して、、忍従するのが体質みたいになってしまい、相手の思い通りになってしまう人生。 虐待の被害者、悪夢の連鎖というのが、祖母から、母へ、また娘へ、と続いてる。どうか、ここで、この不幸の連鎖が断てると良いけれど、と思いました。







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最終更新日  2006年10月17日 17時19分45秒


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