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2007年03月28日
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テーマ: お勧めの本(8118)
カテゴリ: カテゴリ未分類

床下にひっそりとくらしていた小人の一家は,人間に見つかり,未知の野原へ脱出します.生まれてはじめて野原にきた小人の少女アリエッティは,まぶしい日の光や野イチゴつみを楽しみ,野育ちの小人スピラーと友だちになります.けれども,戸外の生活は危険がいっぱいです.ファンタジーの傑作「小人シリーズ」第2作.



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最終更新日  2007年03月28日 11時18分18秒


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野に出た小人たち
『床下の小人たち』についで、1955年にイギリスで出版されたものです。背丈が20センチぐらい、生活に必要なものを全て人間から借りて暮らしている小人たちが、長年住みなれた台所の床下を追われて野外の生活をおくる、スリルにあふれた物語です。 

原題は、"The Borrowers Afield"なので「野外の借り暮らしたち」ということです。

《こびと》の話というのは、古くから世界各国に、様々な形で語り伝えられていますが、そうしたおはなしの《こびと》の多くは超人間的な魔法の力を備えているようなことが多く、お話も、超自然的なものが多いようです。

ところが《借り暮らしの小人たち》は、寸法がひどく小さいということ以外は、人間と少しも違いません。人間と同じ 五体・服装・食事・暮らしぶり、、生活を楽しみ、死を恐れ、感じたり、考えたりします。大きな人間の寸法の世界で、人間に見られることを恐れながら暮らしている設定にいろいろなスリルが生じます。

この物語が、ファンタジーなのに、現実的な印象を与えるのは、こうした設定によるものです。新しい小人のはなしが大変魅力的なものにしている要素です。

そうした設定の中で、新たに登場する、スピラーがいいです。

初めて野へ、広い世界へ出て胸を躍らせるアリエッティ。彼女のピンチ、彼女の家族のピンチを、しばしば救ってくれる、人間に頼らずに生きる術を知る、スピラー。はじめは、野育ちでろくに言葉も発しないスピラーを、軽べつする母・ホミリーですが、。波乱万丈の野外の生活を送るうち、そうした価値観が変わってい行く様子も、面白いです。



【小人の冒険】シリーズ
◆◆ メアリー・ノートン ◆◆
 岩波文庫


メアリー・ノートン 床下の小人たち 岩波文庫メアリー・ノートン 野に出た小人たち 岩波文庫メアリー・ノートン 川を下る小人たち 岩波文庫

メアリー・ノートン 空を飛ぶ小人たち 岩波文庫メアリー・ノートン 小人たちの新しい家 岩波文庫

 ・ 床下の小人たち  (The Borrowers)
 ・ 野に出た小人たち (The Borrowers Afield)
 ・ 川をくだる小人たち (The Borrowers Afloat)
 ・ 空をとぶ小人たち (The Borrowers Aloft)
 ・ 小人たちの新しい家  (The Borrowers Avenged)


作者のメアリー・ノートンは1903年、ロンドンで生まれました。はじめは演劇を志し、何年か舞台に立ちましたが、結婚後は海運業を営む夫と共に、ポルトガルに住みました。その後、事業の不振などにより、アメリカへ渡り、4人の子どもをかかえながら働きました。1943年、戦争中のロンドンに戻り、以後、演劇活動のかたわら、文筆をふるいました。「空とぶベッドと魔法のほうき」などが有名で 「小人の冒険シリーズ」は、4冊でいったん完結したかに思われましたが、21年後の1982年に、5冊目の「小人たちの新しい家」を出版して、読者を驚かせました。1992年に亡くなりました。












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