がちゃのダンジョン  映画&本

PR

フリーページ

著者名索引:ファンタジー&児童文学 


☆指輪物語


☆ナルニア国物語


☆ゲド戦記


☆ハウルの動く城


☆ハリー・ポッター


☆ライラの冒険


☆ダレン・シャン


☆ダーク・タワー


☆バーティミアス


☆氷と炎の歌シリーズ


☆ランサム・サーガ


☆小人・人形・大草原 


E.L.カニグズバーグ


D.W.ジョーンズ


ローラ・E・ワイルダー


エラゴン・ザスーラ 等  



十二国記  


海外小説


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や行の作家


ら・わ行の作家


*


このミステリがすごい海外


ロマンス本


国内小説:


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や・ら・わ行の作家


このミステリがすごい国内


あ行の映画


か行の映画


さ行の映画


た行の映画


な行の映画


は行の映画


ま行の映画


や行の映画


ら・わ行の映画


アイ・ロボット 原作と映画


天国の口、終りの楽園


シェイクスピア映画


ハリー・ポッターと炎のゴブレット


外国映画あれこれ☆


イギリス映画


スペイン映画


フランス映画


欧州映画


イタリア映画


キューバ映画


メキシコ映画


ブラジル映画


アイルランド映画


映画俳優


ユアン・マクレガー


クリスチャン・ベイル


ゲーリー・オールドマン


アラン・リックマン


ジュード・ロウ


トビー・マグワイア


フランスの俳優さん


スペインの俳優さん


ジョニー・デップ


2007年06月29日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
米国ジョージア州デラノ。この町の初代警察署長ウィル・ヘンリー・リーは、60年前に非業の死を遂げた…時は移り、彼の孫ウィル・リーが弁護士となって帰郷し、上院議員選挙に打って出る。好事魔多し、ウィルは悪夢のようなレイプ殺人事件の裁判にまきこまれてしまう。選挙をめぐる非情な人間模様を描き切った迫真の傑作長篇。






『警察署長』 の続編。

「このミステリーがすごい!」 1995年版海外編 第8位    


1995年版というと、ランキングは以下の通り。

1位 シンプル・プラン    スコット・スミス        
2位 ストリート・キッズ   ドン・ウィンズロウ       
3位 踊る黄金像       ドナルド・E・ウェストレイク  
4位 クリスマスのフロスト  R・D・ウィングフィールド   
5位 将軍の娘        ネルソン・デミル        
6位 凶手          アンドリュー・ヴァクス     
7位 氷の家         ミネット・ウォルターズ     
8位 草の根         スチュアート・ウッズ      
9位 ブラック・アイス    マイクル・コナリー       
10位 猫たちの聖夜      アキフ・ピリンチ       
10位 汚れた守護天使     リザ・コディ  

「このミス」ファンとしてはうれしい一冊。
『警察署長』のファンなら、リー家の年代記として逃せないですね。
主人公ウィルは、『警察署長』の初代警察署長の孫です。
ハンサムで性格もよく、悩みらしい悩みもない。実に爽やか青年ですね。


リーガル・サスペンスとまではいえません。パターソンやグリシャム、トゥローのような重厚さはなく、軽く読めて、肩は懲りません。




海外ミステリ全カタログより

「警察署長」の舞台のアメリカ南部ジョージア州のデラノ市、ウッズの処女作であるこの長編の主人公ヘンリー・リーは、その昔開拓者の一人として町づくりに大いに貢献した。彼は初代の警察署長となり、息子のビリーは州知事にまでなった。本書はヘンリーの孫ウィル・リーを中心にした現代の物語である。

ウィルはハーバート大学のロー・スクールを卒業すると、父と一緒に法律事務所を設立し、弁護士として働いていた。その後、法律事務所は父に任せ、ウィルは州選出のベン・カー上院議員の事務所スタッフとなり、やがて第一秘書にまで昇進した。老齢のカーは自分の後継者として君を考えているとウィルに打ち明けた。

休暇をとって故郷のデラノに帰ったウィルは、旧知の老判事から殺人事件裁判の公選弁護人を頼まれる。裕福な黒人農場主の娘がレイプされ、絞殺された。容疑者として修理工の白人青年が逮捕された。この裁判は人種問題で全国的注目を集めることになるかもしれない。ところが田舎弁護士ばかりなので、ウィルに白羽の矢が立ったのだった。カー上院議員も承知のうえで、ウィル自身も将来の選挙を考え、知名度を高める思惑もあって公選弁護人を引き受ける。

ところがカーが脳卒中で倒れ、失語症になってしまった。ウィルの後継問題は公表されないまま宙に浮いてしまった。カーが再起不能と分かると、上院議員のポストを狙って対抗馬が動き出した。ウィルは焦るが、裁判の準備のため容疑者の犯行事実の確認に忙しかった。

その問題に平行して、デラノに近いアトランタでポルノショップが暴漢に襲われ、店長と店員二名が殺され、オーナーが瀕死の重傷を負う事件が起こった。金品は奪われていないところから物取りの犯行ではなく、「おかまとユダヤ人に死を」との落書きが残され、ユダヤ人のオーナーと、ホモセクシュアルに激しい憎悪を抱いた人間の仕業と思われた。

危なく助かったオーナーは、この犯人が挙動から退役軍人だと証言する。アトランタ市警のキーン刑事は州内の退役軍人の写真をオーナーに見せ、犯人を割り出した。その裏には「執政官」と名乗る正体を見せない州の右翼ボスがいた。彼はユダヤ人やホモの連中を目の敵にし、退役軍人を使って彼らの粛清に乗り出していた。

暴行殺人容疑者の裁判と上院議員選を控えたウィルの選挙行動と、奇怪な殺人者を追うキーン刑事の捜査活動が交互に進行する。これがどう結びついてクライマックスを盛り上げるか、作者の腕の見せどころである。ややご都合主義的な点はあるが、期待を裏切らない出来映えである。南部ならではの特異性や差別思想が引き起こす事件を、よく書き込んだ土着ミステリである。


■著者紹介

〈ウッズ〉アメリカの作家。著書に「警察署長」「潜行」「湖底の家」「ホワイト・カーゴ」など。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年06月29日 20時02分29秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: