イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

2005/08/05
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テーマ: 海外生活(7808)
カテゴリ: イタリア生活
本日は、観光だけでは覗けない知られざるフィレンツェをご紹介。




夫の職場はシフトによって一緒に働く人がガラリと変わる。
今日は、夫以外は全てエキストラスタッフでの仕事だったらしい。


メンバーは、イタリア人女性5人とイタリア人男性1人と夫の7人。
しかし、イタリア人男性F氏はゲイである。


朝からかなりハイテンションに夫に挨拶してきたF氏。

「おっはよ~ぅ、Aちゃん(←夫)。
 今日のメンバーは女6人に男のAちゃん1人ね!」

ってことは、F氏は女役なんだ。



「アタシ、今日のスタッフのどの女も嫌い。
 ぜ~んぜん魅力的じゃないわね。
 アタシが好きなのは、Aちゃん・だ・け!」

....。

この調子で今日は一日中F氏と冗談を言い合って楽しんだそうだ。



花の都フィレンツェのもうひとつの顔は
ゲイの都でもあること。

正確な数字で統計を取るのは難しいけれど
他の街と比べてみたら、ゲイ人口比率は恐ろしく高い。


街を闊歩する、思わず振り返って魅入ってしまう程のイイ男は
かなり高い確率でゲイの皆様達。ハァ~、ステキ。



共働きで、大抵の人がお金を沢山持っているので
彼らの美には一層磨きがかかり
それはステキなアパルタメントに居を構えている。


某ピッツェリア勤務の有名なゲイの方の
しゃなりしゃなりとした歩き方はそれはフェミニンで、

ボォ~っと女として生活している自分をハッとさせてくれる。


実際ゲイの友人も何人かいるけれど
大抵私に近づいてくるような人は女役で
普通の女性の友人と話すよりもオープンに会話出来て楽しい。


ここフィレンツェでゲイの世界が非常に盛り上がる時期がある。
それは年に数回行われるPITTI UOMO(ピッティ・ウォーモ)という
モードの展示会が開催される時期である。

世界中からモード業界関係者がドォ~っとフィレンツェに押しかけてきて
モード業界の方達のゲイ率が高いことでお分かりのように
街はゲイの方達同士のビビビビッというアイコンタクトで緊張感が高まる。


彼らは展示会開催中の夜には
いたるところで催される豪華絢爛なるパーティーに招待されていて
然るべきところでの、最高のトキメく出会いに心躍らせ
潤む瞳をよぉく凝らして今宵のパートナーを吟味するのである。


この展示会の時期は馬車馬のように働いているうちの夫は
いつも彼らのビビビビ光線に疲れて帰ってくる。


ゲイの方達が「美味しそう」と、そそられる男性は
彼らがまだ試したことのない人種。

うちの夫は激しい混血で珍しい人種なので
彼らの好奇心をくすぐり、すぐにお声が掛かるのだ。

そんな時は丁重にお断りしないといけない。
大抵客人として来ているゲイの方達を怒らせて
極端な話だけれど、職場で首になってしまった人もいる。



夫の同僚のイタリア人C氏が9月に結婚するので
職場の男性陣全員でストリップショーを見に行こう!という話になったらしい。


イタリア人男性は、聖なる教会で結婚式を挙げる前の
「最後の裏切り」のお楽しみとして
みんなでストリップショーを見に行くというイベントをよく開催する。

はたまたイタリア人女性は、男性のストリップを楽しむのだ。


そこで、職場の男性陣の中のただひとりのゲイF氏のことも誘ったらしいが、彼は「心臓ドキドキしちゃうから行きたくない。」と言ったらしい。


自分の愛する男性陣が
恋敵の「オンナ」の裸体をこぞって見ている場面など
F氏にとって、想像するのも恐ろしい光景なのである。


でもみんなF氏を連れて行きたいらしい。


この微妙なオンナ心なんて、男性陣はわかってあげられないんだろうな。






















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Last updated  2005/08/07 06:10:18 AM
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Comments

Delizia @ Re[1]:モロッコの掟~産後編~(07/25) くんみさん はじめまして。ご訪問あり…
くんみ@ Re:モロッコの掟~産後編~(07/25) レモンの塩漬けのレシピを探していた通り…
Delizia @ Re:おひさしぶりです(07/18) bunさん >しばらく覗いてない間に、お二…
bun@ おひさしぶりです しばらく覗いてない間に、お二人目を産ま…
Delizia @ Re[1]:私の大好物。(07/18) 夏の大空さん >だんなさまの作で暮れる…

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