DEL PACIFICO

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2006/01/23
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テーマ: 水中写真(543)
カテゴリ: 鹿児島・錦江湾
引き続き、魚の年齢の話です。

昨日のブログで年齢の査定には、耳石や鱗・脊椎骨の年輪を数えると書きました。
すこし、補足します。
耳石を取り出すには解剖が必要となりますので、
対象は必然的に標本個体となります。
生体を査定する場合は、精度的に劣っていても、鱗による査定を用いるようです。

さて、その個体の年齢は何らかの方法で査定できることは判りました。
では、寿命はどうなのでしょう?

以下に、昨日に続きDS海案内・出羽慎一さんのコメントを転載します。


小さな魚は短命で、大魚は長命です。
でも、小魚でも案外長生きするものですよ。
僕のホームグランド、錦江湾では、
顔見知りのハゼの中には、もう8年同じ場所にいるものがいます。
チョウチョウウオの仲間、ゲンロクダイが、もう7年間同じペアで暮らしています。

北の方にすむ魚は、とんでもなく長生きです。
以前、アメリカのモントレー湾水族館に行ったときに聞いた話ですが、
カリフォルニアからカナダの沿岸にすむ、メバルの仲間の年齢調査をしたところ、
約1000個体の平均年齢が、65歳だったそうです。最高齢は116歳だったそうです。
40cmの個体が15歳、50cmで22歳、60cmで55歳、62cmで70歳くらいです。
最初は、急激に成長し、だんだん緩やかに成長して行くんでしょうね。
しかし、メバル恐るべしですね。

マダイの1mで10kgのものは、20から30歳といったところです。
こんなに幅があるのは、
魚は、栄養状態、環境条件で、成長速度が大きく変わるからです。
定期的に行われている、錦江湾のマダイ調査結果の中には、
5kgちょっとのマダイが、27歳というデータもありました。



そもそも、寿命とはある生物が、一般的に何年生きられるかを示す値と考えられます。

ある一定の生活レベルを維持できる人の場合、不慮の事故を除くと、
たとえ病死であれ、寿命を考察する上で統計的に有効な一要素となりえるでしょう。

しかし、魚などの野生生物の場合、天寿を全うすることなど100%ありえません。
病気や怪我などによって弱ってしまうことは、
捕食者による攻撃をかわしきれないことを意味するからです。

その意味では、魚類においては寿命という概念は当てはまらないのかもしれません。
平均年齢は調査できても、平均寿命は判らないのではないでしょうか?


話が少々理屈っぽくなってしまいましたが、
今日の写真は、
錦江湾で撮影した、ジュウジキサンゴを摂食中のイボヤギミノウミウシです。
その摂食の様子は、小さな体からは想像できない位の大食漢のようです。
イボヤギウミウシ


こちらは、ジュウジキサンゴです。
イボヤギミノウミウシに採餌されたキサンゴは、表皮?が剥ぎ取られて、
石灰質で出来た白い骨格がむき出しになります。

ジュウジキサンゴ





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Last updated  2006/01/23 10:08:44 PM
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