ある内科医の独り言

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2006.04.15
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職場を変わってすでに2週間が過ぎた。実際には最初の1週間はお休みをいただいていたので家で子供の面倒を見る毎日だったが、やはり仕事を始めるときというのは緊張する。おまけにネット環境も後手に回ってしまったので更新もずいぶん遅れた。これからはなるべく更新していきたいとは思うのだがどうなるだろうか?

さて、先月まで数年勤めた病院はいわゆる「公的病院」だったが、今度の病院は違う。一族郎党で立ち上げた「私的病院」だ。したがって患者さんの満足度はもちろんだが、それ以上に利益を追求することが至上命題となる。病院がつぶれてしまっては患者さんを満足させられないどころか迷惑をかけてしまうからだ。当然、コストのかかるドクターの数は圧倒的に少ない。今まで放射線技師さんに任せきりだったCTなんかも全部自分で撮影しないといけない。循内のドクターにお願いしていた心エコーも自分で施行しないといけない。今までまったく経験したことのなかった仕事がそこには待っていた。
さまざまな設備も最新のものからオンボロまでそろっているのも特徴だ。以前の病院ならおそらく「倉庫行き&二度と日の目を見ない」であろう内視鏡ですら現役で働いている。無駄を徹底的に省く、という意気込みが随所に感じられる。しかし決して清貧なわけではない。スタッフの給料は毎年きちんとベースアップしているようだし、新規の設備投資も行っている。そしてそれなりの黒字。以前の病院なら考えられなかった経営感覚が現実にある。事務長も敏腕だった。経営にはスタッフの参画が不可欠と考えているため主任以上のスタッフは全て経営会議に出席。コスト削減のアイデアや、環境改善、リスクマネジメント…あらゆるアイデアが会議の席上で発言され、議論されている。
あまりのパワフルさに少々怖気づいてしまっている自分が情けないが、しばらくしたら慣れるのだろうか。幸い、周りのスタッフたちには恵まれたようなので肩肘張らずマイペースでやってみようと思う。取り敢えずいままでしたことも無かった検査や透析の勉強など一から始めなければならないことも多いが、今までの経験を生かしつつ病院や患者さんに貢献できれば、と思う。

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最終更新日  2006.04.16 01:42:41
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