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近くのNeuman公園は今クロッカスが満載で気持ちいい。奥の方にある桜も咲きだして春の訪れを感じる…、だったのに今日は花曇りで今雨が降り出した。気温は上がったり下がったりでまだ家の中の暖房は点けっぱなしだ。これから魔の4月も来るわけだしダウンジャケットを洗濯に出すのはもう少し後だろう。ここ何週間か割と大きな鳥の鳴き声が空から聞こえて、いつも建物や木々に隠れてよく見えなかったのだが先日ようやく割と低空飛行の雁(私は白鳥かコウノトリかと思ったのだが夫がWildgänseと主張する)がきれいなV字のフォーメーションで飛んでいくのが見えた。お~、いってらっしゃーい!そして昨日朝早い時間に森に隣接した子供の遊び場のある他の公園の横を通るとカサカサと何かが動く音が続いて聞こえる。立ち止まって目を凝らすとちぃーーーーーーさいネズミが枯葉が積もった地表を行ったり来たりして何かを食べている。小鳥なら確実に飛び去ってしまう距離から観察していたけど向こうは気にする様子もなく何度も同じところを行ったり来たりしている様子はめちゃくちゃ可愛らしい♡写真を撮ろうと電話を取り出した途端出てこなくなった…。なので小型のネズミ→ヨーロッパ→森、などとググってみるとすぐに似たようなのがヒットした。Birch mouseというらしい。手やひざに乗っている画像もあったりして飼えるタイプなのか警戒心がやはり薄いのか。でも夜行性とも書いてあったので私は運よく遅寝タイプの子にお会いしたのかもしれない。雑食らしくいろんなものを食べるらしい。警戒心が薄いからなのかフクロウやキツネのエサにもなっているらしい。一国の首都に暮らしながら身近なところに自然が溢れていて今の暮らし心地はこの上ない。そういえば、クアラルンプールの時も首都にいながらサル、パイソン、オオトカゲなど割と大きな野生動物を間近で見られる恵まれた環境にいたんだったなぁ。
2024.03.05
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先週学校の中休みだったのでスキーに行ってきた。スキーは我が家の全員が一緒に楽しめる唯一のスポーツ。今年はスイスのグリンデルワルドへ行ってきた。ユングフラウやアイガーの足元でスキーができるなんて贅沢なゲレンデだ。でもこのところ暖かくて、私たちより前にフランスにスキーに行った友達の写真を見て青ざめてしまった。それでも予報によるとそう悪くないし、と予定通り向かった。バーゼルからスイスに入ったのだが車中からの眺めは春うらら…。嫌な予感がよぎる。でもしばらく走って目的地が近づくとさすがはスイスの名峰、真っ白な山並みが近づいてきてようやくほっとした。それでも滞在した宿の周りは雪が全くなく、ゴンドラで2000mくらいまで登って行かないとまともな雪がない!滞在したのはFirstというところだけど、スキーパスはグリンデルワルドの他のゲレンデでも使えるしこれでバス、電車、アイガー・エクスプレスというグリンデルワルドのターミナル駅からアイガー氷河駅まで直通のゴンドラにも有効。素敵♡氷河があるだけあって雪はしっかりあるけれど、滞在中ずーっと快晴で暖かく積雪ゼロ…。なので朝一で整雪したゲレンデをがりがりと滑り始め、お昼を過ぎると雪が解け始めて重くなってくるので遅くとも2時3時には切り上げる、という感じだった。私は中級の域を出られず、めきめきと腕を上げてくお坊ちゃんを羨望の眼差しで眺める。いいなぁ~、あんな風に滑れたらもっと楽しいだろうなぁ。6,7年前、クアラルンプールから札幌まで当時直行便が飛んでいたので2度ほど憧れの北海道スキーに行った。マレーシアの学校の冬休みは12月頭に始まるのでまだまだローシーズンで、グループレッスンに参加させたものの他に参加者がなく数日終日個人レッスンでみっちりと教えてもらったのが功を奏したのだろう、その素晴らしい基礎をベースに今は自分のスタイルを改良している。私が上達できないのはスピードが怖いから。早く滑った方がスキーは安定する。分かってはいるんだけど…。北海道で先生に言われた言葉はいつも心に留めている。「スキーは落下を楽しむスポーツなんですよ」このまま温暖化が進んでいくといつまでスキーを楽しめるのか…。滑れるうちに楽しんでおかなくちゃ☆写真はグリンデルワルドの村。ふもとまで滑れるルートは白いじゅうたんを敷いたように見える。スノーマシン全開!
2024.02.20
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馬に乗る夢を見た。いくつかよく見る夢があるけれど馬に乗ったのは初めてだと思う。しかも、茶色の美麗サラブレッドでふわりと浮かぶような乗り心地。だけど不思議なことに、マレーシアのどこかの街からクアラルンプールに向かう途中なのだが高速に乗るつもりで道路標識を確認している…。信心深い方ではないけれど何か意味がありそうでさくっと調べてみると、茶色の馬は吉夢、馬に乗る夢も金運アップの吉夢、らしい♡寝る前に30分から1時間ほど読書をするとよく眠れるようになったので、毎日軽くストレッチをした後そうするようにしている。今伊集院静氏の”あの子のカーネーション”というエッセイ集を読んでいるのだが、競馬の話の中でマチカネイトハンという素晴らしい走りを見せた馬がレース後”馬体は無残な状態で、二度と競走に使える身体ではなかった。レース後すぐに、イトハンは安楽死させられた”、という話に衝撃を受けて就寝したために現れた夢だったよう。昔大井競馬場にレースを見に行ったことがあるけど、勇壮に疾走する美しい馬たちがそんな危うい生を負っているのかとショックだった。そのエッセーを読んだ後ググってみると、獣医学が発達したものの競馬馬は骨折すると安楽死させる、ものらしい。ただでさえ思い体重を支える細い脚が一本でも使えないと残りの脚にかかる体重は過酷で、馬は足に痛みがあると立ち上がれなくなり、それが原因で他の病気を併発したり心不全を起こしたりするのだそうで、苦しむよりは安楽死を、という法則なのだとか。華やかな世界の裏にある奈落。吉夢で運勢がアップしたとしてもそれと背中合わせの不運があることを覚えておかなければ…。
2024.01.24
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遅ればせながら明けましておめでとうございます。良い新年迎えられましたでしょうか。私は約20年ぶりに日本で年末年始を過ごしお正月を満喫してきた。我が家のお坊ちゃんにとっては人生初、日本のお正月!アンパオ(マレーシアでは旧正月に頂く赤い袋に入ったお年玉をそう呼ぶ)もらうぞーと張り切っていた。実家にずっといても大人数で申し訳ないし、することもないし、友達ファミリーと楽しいクリスマスを都内で過ごした後、大阪へ行ってきた。大阪からは関西の歴史漂う名だたる街へのアクセスがいいし、何より私は新幹線が大好き。速度がぐんぐん上がって街並みがすごい速さで後ろへ流れていくのを見ているとワクワクする。お坊ちゃんに何見たい?と聞いたら「ビッグ・ブッダ」と鹿、だったので、奈良にも足を延ばしてきた。私にとっては高校の修学旅行以来だった。当時大きさに驚いた記憶がどこかに張り付いていたのか、大仏はなぜかとても小さく感じた。しかしすごい数の外国人観光客!今回美しさが心に染み渡ったのが法隆寺。修学旅行でおそらくバスに乗りザーッと訪れただけだったのだろう、あまり記憶がなかったけれど、バス停から歩いて門をくぐるとそこは別世界だった…。周辺に高い建物もないしお寺の周りも土塀で囲まれた瓦屋根の建物が静かな佇まいで続いている。いつまでもこのままの姿でいてほしいなぁ。閉門が4時半、バスもそれに合わせた時間で終わってしまうのでのんびり散策という訳にはいかなかったので、次回はぜひもっと時間をとって周辺含めじっくり歩いてみたい。大晦日には紅白歌合戦も観た。知らない歌手ばかりだなぁ、と思っているうちに懐かしい昭和のスターが齢を重ねた姿で次々出てきて、やっぱり見入ってしまった。番組が終わると母と夫と近所の氏神様へ。まだこんなことする人いるのかなぁ、なんて思って出かけたけど結構な人出で行列ができていて嬉しかった。やっぱり大晦日の夜はこれだよね!翌元旦は大宮の氷川神社へ。すごーーーい人出で横にいる短気な夫は大丈夫かとハラハラしたけど夫は不思議と上機嫌だった。空はすかっと抜けるような青空で暖かかった。曇天のルクセンブルクから帰ったのでありがたさが身に染みた。お正月を家族でゆっくり過ごしてから夫と二人で富士山のふもとへ温泉に浸かりに行った。どこを歩いていても富士山が望めるので時間帯で変わる色合いや時々流れてくる雲のかかった姿など富士山三昧だった。しかしその辺り何もかもが”富士山、富士山”でちょっと名前使い過ぎ感があったけどやっぱり海外からの観光客で溢れかえっていた。そんな中子供の頃に家族で何度か行った富士浅間神社は意外とすいていて静かでほんとうに懐かしかった…。日本滞在最終日に我が家のお坊ちゃんは15歳になった。昔なら元服で大人になる齢。少し前から巣立ち前のひな鳥が羽ばたきを繰り返しているような気配を感じている。ドイツでは18歳で成人。早く自立してほしい期待と、ママ~って寄ってくる子供っぽさがなくなっていく寂しさとが入り混じる今日この頃。昼間に高島屋で買ってきた美味しいケーキと私が子供の頃使っていたピアノを久しぶりに弾きながらお誕生日の歌でお祝いし、夜は我が家と実家の家族とわざわざ来てくれたマレーシア時代の友人とみんなで美味しい焼き鳥をがっつきながらお祝いした。思い出に残るお誕生日になったかな?
2024.01.12
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今年も残すところわずか。世界中で紛争勃発中の世の中。これから世の中に出ていく我が家のお坊ちゃんの未来を思うと杞憂は絶えず。これからどうなっていくのだろう。国の資源(天然資源であれ人的資源であれ)で得た資金を国民の生活を豊かにするために使わず、一握りの人の個人資産にしたり、ひたすら軍事に費やす独裁政権の国が増えているように感じませんか。もともと独裁的で変革の難しい場合も多いけれど、選挙という手段は国民の側も賢くなって慎重に使用しないと国の姿勢が変形していってしまう。一度いびつになってしまった姿勢を正すのには崩すよりずっと多くの時間と体力が必要になる。我が家は宗教色の薄い家庭なので余計に強い反発感情を持ってしまうのかもしれないけれど、個人的な信仰であるはずの宗教が団体化して勢力を持っていくことは恐ろしい。団体が一方向へ雪崩のように動き始めてしまったら破壊しつくしてしまうまで止めることができなくなる。世界の紛争の多くが違う宗教という線引きとそれを煽った結果ではないだろうか。貧富の差というのは深い問題で、国際社会のモラルを訴えたところでその日食べるものにさえ困る国民を多く抱えた国にとってはお金をくれる国は正義になってしまう。もしくは間違っているとは思っていても後のない経済状況の国にとっては後ろめたい事には目をつぶってお金を受け取る方が大事なのかもしれない。爆発的な人口増加と増える紛争と気候変動で貧困が急拡大している。ヨーロッパを目指す移民は増える一方で、各国で受け入れを制限すべきの声が上がっている。自国にも手を差し伸べるべき貧困層がいるし、着の身着のまま逃げてきた生活習慣の違う移民が受け入れ国で適応していくには双方相当の努力が必要だ。馴染めないまま無差別殺人に走る輩も出てきて感情的に悪循環になっているように感じる。ヨーロッパにたどり着けたら豊かな生活を享受できると命からがら逃げてきた移民へ無責任な渡航方法を高額で売りつける悪徳業者がいるのも大問題だ。紛争はあらゆる物(お金も人も大地も)を破壊へ導き、あとには憎しみしか残さない。憎しみは世代を超えて引き継がれいつの日かまた芽を吹く。終わりがない。せっかく世界の情報が得られて世界へ発信できる技術を手に入れたのだから、おバカな動画やゲームで電力を無駄にしないで困難な平和構築へと利用していけないものなのか、と冬の曇天を眺めながら徒然に思う今日この頃…。少しでも世の中が明るい方向へ動きだせる新年になりますように強く祈念いたします。常々私の独り語ブログにお立ち寄り頂いてるみなさま、よい新年をお迎えください!
2023.12.20
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WBCでの日本の優勝の熱気は忘れがたいものがある。そんな母の興奮が伝わったのか、我が家のお坊ちゃんは大会中から「僕も野球やってみたいなぁ」と始まった…。やってみたいと思うことはとりあえずやらせてみたい。でもここは野球環境の乏しいヨーロッパ。方々聞いて回り”Baseballってどんなスポーツ?”とか”クリケットみたいなやつでしょ”など情報にならない会話を乗り越えて”ルクセンブルク野球連盟”なるものに繋がり、そこのスタッフの丁寧な対応のお陰でようやく夏休み直前にとあるクラブに行き着いた。コーチはこれ以上望めないほど教育熱心な方で野球に全てを捧げているかの様。しかし、ここはどちらかというとサッカー圏なので、トレーニングもサッカーピッチの隣の空き地とかサッカーピッチで行われる。野球場など見たこともない。しかも9月に新シーズン開始となったものの11月からは“寒くて暗いから”室内トレーニングになり、他のあらゆる外スポーツの冬の練習場になるのかそのスポーツホールの空き状況に合わせてトレーニングの曜日が変わり、お坊ちゃんのサッカートレーニングと同じ時間になってしまった。それをコーチに訴えてみた。なんとコーチはお坊ちゃんの満々のやる気をど真ん中で受け止めてくれて冬の間個人トレーニングをしてくれることになった。サッカーのトレーニングがなくて学校が比較的早く終わる曜日に合わせてくれた。場所はそのスポーツホールの入り口の屋根があるところ。3月まで毎月トーナメントもあるのだが、①室内、②ほとんど土曜日でお坊ちゃんはサッカーの試合がある、③我がチームは選手が9人いないので他のチームと合同チームで参加する、④トーナメントをするのはドイツのチームなので開催場所がほとんどドイツで片道3,4時間の運転になる…、などなどマイナースポーツならではの苦労もあるけれど、本人はとても満足している。しかも大谷君とか山本由伸君なんかの背中を追いかけるように練習に励んでいるのだ。もっと練習回数があって本格的なクラブに入れたら(あったら)、ひょっとしたら欧州代表なんかになれるんじゃないかと、親のひいき目で見守っているところ…。
2023.12.09
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本日我が家のベランダから望める谷向こうの森が霧に覆われて白く霞んでいる。11月は一年で一番お天気の悪い月で常に曇り空、小雨、今週はとうとう初雪が降りた。数日前に渡り鳥の鳴き声がよく聞こえたけどすでに暖かい土地へと旅立ってしまった様で静かになった。冬だなぁ…。ちなみにルクセンブルクでは”冬の天候になったら”車は冬用タイヤを着用することが義務付けられていて、例年12月に入ってから降雪、のはずが今年は11月中に降り始めてしまったのでタイヤ交換を請け負うガレージは予約が取れないと嘆いている人多々。というのも夏用タイヤで雪道を運転している時に運悪く警察の検問にあってしまったら車をそこに停車、ガレージの予約ができてから罰金を払った上でカギを返してもらえる、という厳しさらしい…。恐るべし。フランスにはそういう法律がどうもないらしく、何千人いるのか知らないけど多くの越境労働者はテンテコマイなのだとか。気の毒だ。こんな憂鬱な季節でもクリスマスマーケットに行けば気分が上がる♡毎年同じようなものなのだけど、人が集まって温かい食事やドリンクを片手に楽しく語り合っている中にいるだけで幸せな気分に浸れる。週末夫と二人でParc Kinnekswissで開かれているクリスマスマーケットまで歩いて行ってきた。ストレスの多い夫と二人で歩きながらいろんな話をするのは心地いい。在宅ワークの夫のストレスは家にいると直に伝わってくるので居心地が悪いことも多いけど、こうして一緒に並んで歩いていると思考が仕事以外のことへも飛んで我が家のお坊ちゃんの事も含め楽しい話題へ移行していく。今シーズン初のクリスマスマーケット、私はマレット入りの温ワインを頂いた。今年はレイアウトが若干違って入ってすぐの辺りに屋根がかけられたスペースができていて、お天気の悪い土地でこれはありがたい。なんで今までなかったんだろう…。例年通りすぐ横には小さなアイススケートリンクも設置されていて、今年はちょっと難しいお坊ちゃんを誘ってみようと思っているところ。ドイツではクリスマスの終わりとともにクリスマスマーケットも終わってしまうけど、ルクセンブルクでは年明け1月6日(三賢者が生まれたキリストの元に到着した日)まで開かれている。週末には長年の友人がフランクフルトから遊びに来るので楽しみだ。
2023.11.30
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先週すごい風が吹き荒れて驚いていたのだが、後日この嵐はCiaran(だったかな)と名前を付けられて特にフランスで結構大きな被害をもたらしたことを聞かされた。地球の温暖化や異常気象が叫ばれるようになって久しいけれど、それどころではない紛争地域がどんどん拡大していて今後どんな世の中になっていくのか不安で仕方ない。そんな折に我が家のお坊ちゃんが、”地球の磁極が切り替わる時期”に入ってきているらしい、なんてどこからか聞いてきたので、妄想型の私はひょっとしてそれに伴って人間の狂気にスイッチが入ってしまったのではないか、なんて考えてしまった…、とお坊ちゃんに言ったらまた深ーいため息をつかれた。さて、この時期毎年恒例の様々なイベントやチャリティー行事が行われる。明日から近くの広大な青空駐車場Glacisの3分の1くらいのスペースを占拠してアートウィークが行われる。外からちらりと見えるものだけでも面白い作品が毎年並んでいるのが見える。ルクセンブルクアートウィーク日本語の活字に飢えている私にはとても待ち遠しい日本人補習校主催の古本市は今週の土曜日ISL(International School Luxembourg)にて☆そして多くの人が押し寄せる一大イベント、インターナショナルバザー!!ほんとうにたくさんの国のブースが立ち並んでそれぞれ売られている素敵なアイテムに目移りしてしまう。もちろんなかなか味わえないお国自慢の美味しいものも味わえるし、楽しみなイベント。日本ブースももちろんあります!インターナショナルバザー他にもフィルハーモニーでも素敵なコンサートが目白押し!じゃじゃ~ん!待ち遠しいクリスマスマーケットももうすぐ始まる☆クリスマスマーケットはぁ~、しかし(毎年思うけど)一年が経つのははやっ!!!
2023.11.09
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フランス語を学んでいた学生の頃に見た「髪結いの亭主」に衝撃を受けた。それまでよく見ていたハリウッド発の分かりやすーい映画とは全然違う、感情の奥深い所をのぞき込んでいくような作風に惹かれて日本で彼の映画が上映されるたびに見に行った。幸い職場から近い六本木によくフランス映画を上映する映画館があった。私の好みのど真ん中を撃ち抜く作品ばかりを作る監督がルクセンブルクに来るとなったらどんな天災が襲ったとしても行かねばならない。Masterclass avec Patrice Loconteと銘打ったイベントが昨日の夕方あり、フラ語仲間を誘って行ってきた。彼の作品の一部を見てインタビュアーと話をするイベントだったのだが、早く行って最前列に陣取り登場を待つ。ホントに本人が来るのだろうか…。来た♡とても小柄で細身で笑顔なし。でも何度も答えたに違いない質問に丁寧に答え自身の思い入れたっぷりに作った作品について真摯に語る姿はとても素敵だった。会場は思っていたほど人が入っておらず過去の人なのかなぁ、なんてちょっと寂しく感じたけど、イベント最後の質問コーナーではたくさんの参加者が手を挙げていた。目の前で憧れの監督が話すのを見れただけで感動!去年ジェラルド・ドパルデューを起用したメグレが公開された。メグレ刑事って小柄なイメージをかってにもっていたけど大柄な彼にお願いすることに最初から決めていたのだとか。へ~。最後に一緒に写真を撮って頂いて最高にハッピーなイベントだった。ちなみに写真を撮る時には必ず水平方向でカメラを向けること。垂直に構えられるのは好まないそうなのでそんな機会のある方はご注意を…。ちなみにちなみ…、会場だった小さな古い映画館はよく面白い映画を上映している。思春期の我が家のお坊ちゃんが、スタンドバイミー(設定がお坊ちゃんと同じような年代の少年たちなので)を見てどんな印象を受けるのか興味があって夏に連れていき、先月は(昔一緒に見ようと思ったら怖い、と拒否された)千と千尋の神隠しも一緒に見に行った。古い映画館の雰囲気も好きだしシートもずっしり沈み込む感じで心地いい。唯一の難は見たいなぁと思う映画の字幕がフランス語、なことが多い事。原語が理解できる映画ならいいけどそれ以外だと見終わった後消化不良な感じが残るし夫と一緒に行けないことが多い。興味がある方はプログラムをどうぞ:シネマテーク
2023.10.23
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我が家の前に立つ木々が今紅葉真っ盛りで美しい。それなのにこのところ心乱れる出来事が続いていてよく眠れない。それでも容赦なく日々は怒涛のように過ぎゆく毎日で「もうすぐクリスマスだね~」などとつい言ってしまう。ほんとだね!と答えてくれる人もいれば(おそらく私と似たり寄ったりの時間管理の方たち)、何言ってるの~と笑う人もいる(おそらく時間管理が上手な方たち)。ウクライナの戦争が終わりの見えない泥沼の様相の中モロッコやアフガニスタンの大地震が起こって、さらにパレスチナでも戦争…。各国の選挙で右寄りの政権が方々で生まれている。コロナを境に世界は二度と元に戻れない門をくぐってしまったかのようだ。そんな中、私事ですが先週結婚記念日を迎えた。毎年のことなのだがすっかり忘れていた私に重いため息をつくことももうなくなって、夫はすっごいサプライズを用意していてくれていた。ブルドーザーのように仕事他をこなしお坊ちゃんの学校のお休みを半年以上前にチェックして旅行の計画を立て、さらに結婚記念日のことまで頭が回るなんてどんな脳内回路になっているのか…。小さなルクセンブルクにもあるミシュラン星付きレストラン☆ルクセンブルク市郊外にあるLea Linsterのお店。グーグルに導かれて通ったこともない田舎道をひたすら進んだのだが、その景色がとても素敵だった。通された席からも同中に見た夕暮れの空の続きがきれいに整えられた庭の向こうに広がる。少しずつ丁寧に出される品々は芸術作品そのもので視覚で驚かされ、口に含んでその斬新な舌触りとか噛んだ感触とか少しずつ組み合わされた食材が混ざり合う時の味覚でさらに驚かされ、食事というより数時間にわたる壮大なイベントだった。最後のデザートまで満喫しそろそろ帰ろうかという頃にシェフのLouis Linster氏がローソクを灯したこれまた美しいケーキを手にテーブルへ来てくれた。感激♥。今回の食事には日本でお馴染みの食材がずいぶん使われていてちょっとうれしかったのだが、他にもマレーシアでは一般的なパンダンがデザートに使われていて驚いたのでどうやってこのアイディアにたどり着いたのか聞いてみた。人懐こい笑顔を浮かべて「近くのアジアンスーパーで冷凍された葉を見つけたから」とのこと…。ちなみに我が家のお坊ちゃんは親が自分一人を置いてそんな素敵なレストランに行くことに不平も言わず、自分で美味しいステーキを焼いてその出来栄えに大満足だったのだそう。いい食事は人を幸せにする。
2023.10.10
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昨シーズンの活躍で今季は初チャンピオンズリーグ参戦のウニオン・ベルリン。ちょっと古いニュースですが先週レアルマドリードと対戦した。何とか試合が当地でも見れないものかと熱望したものの新参者だからか、だからこそルーキーとして話題になったりしないかと思ったけど、最近お坊ちゃんに教えてもらってインストールしたアプリで観戦(読むだけ…)した。強豪相手に最後まで0-0で手に汗握っていたのに、最後にドカンと決められてしまった。かなり押されていた試合だったのでFredy(デンマーク出身のキーパー)の活躍がなければもっと大差で負けていた試合ではあったのだ。でも同じ日にManUに勝利したバヤンミュンヘンのニュースが紙面を大きく占めてその下に、”Bllinghamが新人相手にゴールを決めた”みたいに書かれていて腹立たしい。新人なのに古株相手に94分無ゴールで戦った視点からも何か書いてくれよ~
2023.09.25
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8月下旬から2週間半ほど日本から母が来ていた。ロシア上空を飛ばずにヨーロッパへどう飛んでくるのだろうと思っていたのだが、やはりというかすごい航路を旅してきた。成田を出てロシア領空を避けながらぐんぐん北上しロシアとアメリカの間を抜けて北極圏に突入。カナダとグリーンランド上空を飛んでノルウェー沖あたりから一気に南下してブリュッセルに到着。所要時間14時間!!ひゃ~。ちなみに帰路はバルカン半島を抜けてトルコ上空を通り、コーカサス、カスピ海を抜けて○○スタンが続く辺りを超えて中国、韓国を経て日本へ戻るという未知のルート…。いやぁ、大冒険…。久しぶりの長旅に挑戦してくれた母に小さな小さな国で暮らす娘はどんな経験をさせてあげられるものかと熟考を重ねた。ヨーロッパへ旅行に行く人でルクセンブルクをメインに据える方はかなり少数派のはず。今までの経験だと周辺国、ベルギー、フランス、ドイツへ行くついでとか近くに行ったからとか移動の途中にあったとかの理由で”立ち寄る”方がほとんど。それが、無料の公共交通機関で市内まで出れば旧市街とその周りを取り囲む谷をアップダウンするだけでダイナミックな景色に思わずおー、と声が出るはず。谷にはそこここに小道が繋がれていて、これ登って行ったら(降りて行ったら)どこに出るかなぁ、という感じで試してみるといい。きっとはっと息をのむ光景が目の前に広がるだろう。歩き疲れたらエレベーター(新しくできたものはガラス張りで景色がすばらしい)で上り下りも可能。旧市街の対岸にあるVauban要塞からの眺めも素晴らしかった。ドイツのトリアへも日帰り観光ができる。お昼前に車でうちを出てローマ遺跡があちこちに残る、可愛らしい街をのんびり一回りするのも楽しい。疲れたらよく冷えたモーゼルワインも楽しめる。名物Porta NigraだけではなくKaiserthermenやAmphitheaterも穴蔵風に入れるところもあって見ごたえがある。そしてルクセンブルクのMust観光地、ミュラータールとヴィアンデン城は外せない。ミュラータールは広大な地域で中には様々なレベルや距離のたくさんのハイキングルートがあるのでちょこっと歩きできるルートを探してみた。ゆっくり歩いて2時間半ほどでミュラータールの醍醐味を味わえるBerdorfのルートはとても楽しかった☆興味のある方はこちら:ミュラータール ルートB2ヴィアンデン城を見てほしいと言ったのは実は夫で、彼の実家の近くにあるHochburgとは建てられた時期も規模も建築様式もとても良く似ている。片や完全に修復されてかつての威光が拝めるのだが、もう一方は維持管理はされているものの兵どもや夢の跡、強固に作られた壁以外何も残っていない。後日夫の実家に行く予定をしていたのでその比較が面白いだろうとのこと。興味のある方はこちら:ヴィアンデン城ドイツ黒い森のFreiburgに近い夫の実家も訪れて、母は義母との再会をとても喜んでいた。義母は86歳という年齢にもかかわらずパワフルな女性で一日フライブルクを案内してくれた。市の顔、ミュンスター周辺にはとても賑やかな市場が出ていてBratwurstと呼ばれる焼きソーセージをパンにはさんだものでお昼ご飯。たまたまミュンスターで始まったパイプオルガンのコンサートを鑑賞。その後は新旧市庁舎(新と言っても16世紀くらいの建物!)や昔革職人が並んでいた運河沿い他のんびりと散策した。帰国便もブリュッセル発だったのでブリュッセルに2泊し、一日アントワープ、もう一日ゲントを観光した。両方ともブリュッセルからだと車ですぐだけど、今回たまたま立ち寄ったツーリストインフォで知らされたLEZ(Low Emission Zone)にはおどろいた。街の空気をきれいにするためとか最近はやりのエコなのだが、今回訪れた三都市の市内に入る外国車はネットで登録をしないと最悪罰金になる。市内にはそれ専用の監視カメラ(ANVRだったかな)が設置されている。しかもどのくらいの頻度なのか知らないけど車進入禁止のNo Car Sundayなどもあるらしいので車で行かれる予定のある方は諸々事前チェック必須!今のところ外国車は無料登録のみとのこと。アントワープの登録はゲントでも有効:LEZ ブリュッセルLEZ アントワープ時間があればフランスのメッツやナンシーにも足を延ばせたのだがこれはまた次回。2週間半で4カ国を満喫できる街、ルクセンブルク。素晴らしい☆
2023.09.19
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ひと月まるまるアジアで食い倒れの夏休みを過ごして先週帰国した。チューリヒ経由でまずバンコクへ向かい、バンコク在住邦人御用達のレストランでさっそく「やっぱりアジアはご飯が美味しいよね~」で始まった我が家のバカンス♡バンコクの三大Must観光地を拝んで、私は2泊したのち日本へ向かい、夫とお坊ちゃんは懐かしのマレーシアへ。サウナの様な高温多湿の東京では屋外に出ることはほとんどなく、懐かしの友人たちと再会しては食べまくり喋りまくり+お買い物、の滞在を満喫した。今回はいろんな国に暮らす友だち達もちょうど同じ頃に帰国中だったので20年ぶり、という顔ぶれもあって嬉しかった。母国の懐は温かい。実家はさらに温かい。この年になっても上げ膳据え膳でのんびりさせてもらって、車でお出かけにもつれて行ってもらって日本の自然の美しさを再認識した。帰った途端体重が増えたので熱中症注意警報が吹き荒れてはいたけど近所をランニングしてみたら変化も新しい発見もあったりで感慨深かったり…。半月日本で過ごしてから夫とお坊ちゃんが待つクアラルンプールへ向かった。去年お世話になった友人宅で今年もお世話になった。好きな時にプールに入れる環境は素晴らしい!しかもプールの前にはゴルフコースの緑が広がっていて最高に気持ちいい。マレーシアは他の追随を許さないダントツのB級グルメ天国☆懐かしのマレーシアご飯が次々を頭をよぎって滞在期間中の食事回数では食べきれないのが残念だった。会う約束をした友達たちが「何食べたい?」と必ず聞いてくれるのだが、たくさんありすぎて決めるのが毎度難しい…。最後に空港で食べたナシレマ!!美味しかった~♡1週間弱で大好きなKLを後にしてプーケットに向かった。時期はモンスーンで雨は避けて通れない予報だったけど、幸いお天気に恵まれて思う存分ビーチバカンスを楽しんだ。でも波は荒く、ライフガードがかなり厳しく海水浴客を監視していた。後で聞いた話では毎週数人沖に流されて溺れる事故が起こっているのだそう。行かれる方はいちいちうるさいなぁ、と言わずガードの笛に常に気を付けた方がいい。皮がむけるほど日焼けをしてから、バンコクに戻った。シルク王、ジム・トンプソンの素敵なお宅でガイドツアーに参加してみたら彼が念入りに集めた骨董の数々がまた違って見えてきた。しかも夫はちょっと高かったけど一目で気に入ったスカーフを買ってくれた♡ほんとうに楽しい夏休みだったなぁ。戻ってみたら雨だ雨だと聞いていたルクセンブルクはピーカンで毎日暑い。窓を開け放してアジアで買ってきたお香を焚いている。ひと月も留守にしていたのに我が家のお坊ちゃんの夏休みはさらにもうひと月続く…。サッカーのトレーニングが始まってくれたのがせめてもの幸い…。写真は行きにチューリヒ市内で食べたランチ。トランジットが長かったので市内にお昼を食べに行ったのだがあまりの物価の高さに驚いた。ルクセンブルクも物価の高い国だけどチューリヒはさらに上を行く…。アジア旅行中何度となく‘’今日の(家族の)晩ご飯はママのチューリヒでのロースティ代‘’とか‘’ランチはビール代‘’などと比較の対象となった…。
2023.08.23
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我が家のお坊ちゃんの学校は今年度今週14日まで、のはずだった…。2週間前辺りに大事な年度末の試験が怒涛の様に続いてお疲れだったのもつかの間、試験が終わった途端夏休みモード全開!先週は試験結果が出ておおかた満足な出来栄えだったようでさらに気分は上がり、なんと今週は今日明日午前中だけ通学で、その後は三者面談のみ…。年度末なので先生に話すことも特にないし成績表を受け取るだけ。サッカーのトレーニングも終わってしまい旅に出るまで何をするんだろう。私立のインターに行っている友だちは今月に入ってすぐに夏休みに入ったようで大半はすでに旅立ってしまったらしい。市内では屋外コンサートやイベントがてんこ盛り。8月後半からは誰もが楽しみにしているSchueberfouerが始まる☆興味のある方はコチラ、ぱらぱら見てみて下さい。ルクセンブルク市の月間フリーペーパーです:City MagazineもしくはこちらもSummer in the Cityと銘打って夏のイベント情報です:Summer in the Cityそれでも…。夏休みは楽しいものだけど2か月まるまるというのはちょっと長いよなぁ~、と毎年思うのだ。
2023.07.10
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先週郵便受けに時々来るフリーペーパーが入っていた。何であれ捨てる前にさっと目を通すようにしている。この雑誌には興味のあることが書いてあることがあまりないのでぱらぱら~とめくっていたら以下の広告が目に留まった。”動物は流行りの飾り物ではありません”-命を預かることとその責任を負う事なのです。動物を飼うことは長期に渡る日常生活の一部になることなのです。返品できる物ではなくあなたに命を依存する生き物なのです。…とある。当たり前のことだけど驚くほど忘れられていることでもあると思う。散歩をさせているので目に付くことが多いのもあるけど犬に関しては流行りがとてもよく分かる。何年か前からオーストラリアンシェパードが大流行りみたい。昔はトイプードルとかパグ、少し前だと柴犬が至る所にいた。犬の寿命って種類によって差はあるにしても15年前後だったと思うけどその流行りの時期によーく見かけた犬たちは今どこへ…。子供にせがまれて子犬を買ったものの面倒を見切れず(特に大型犬)施設に手渡してしまう話も珍しいことではない。懐いて信頼を寄せていた飼い主がある日突然知らない場所へ自分をポイっと置いて去って行ってしまったとしたら…。不平不満を訴えることがない癒しのペットの悲しい運命を思っていたら、タイタニック号を見に行くツアーへ出かけた潜水艦が深い海の底で爆縮(implosion)してしまったのだそうで大きなニュースになっている。その同じころヨーロッパを目指していた750人以上のパキスタン人避難民を乗せた小さな船が地中海で沈没し300人以上が溺死した大事故が起こったのにタイタニックツアーのニュースの影に隠れてしまっている。命の重さが同じではないことを思い知らされる。
2023.06.23
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先日の朝、ソファーに座っていたらガラス戸でどんっ、と音がした。ひょっとして、とベランダを見てみるとまたもや小鳥がおなかを向けた見事な仰向けでひっくり返っている。私の方も今や経験豊富な小鳥レスキューと自認しているので素早く救助作業に入る。今回の小鳥は本当に小さくて呼吸も弱そうだったので無理かとも思ったけど、いつものように本来のうつぶせの態勢に戻して背中をそっとさすってみた。しばらーくして開けっ放しだった口を閉じて目をぱちぱちし始めたので一安心。お坊ちゃんが起きてくる頃には飛んで行ってしまった後だったけど、お目覚め半分のお坊ちゃんに写真を見せながら「何の鳥だろうね~」とつぶやくとため息をひとつついて画面を軽くクリックした。すると”レンズ”というのが現れ、そこをクリックするとなんとそこから検索してくれて、”キバシリ”という名前だと速攻判明。ひゃー、便利ぃ~☆我が家のお坊ちゃんはそんなデジタルオンチのママを見てもう一度、今度は少し深めのため息をついた。
2023.06.17
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昨日までまたまた学校の中休みだった…、再来月には2か月の夏休みが始まるというのに…。お出かけ好きの夫は随分前から学校のお休みをチェックしてはどこ行く~ときいてくる。別に学校のお休みごとに出かけなくても構わないのだけど、聞いてくるということは本人が行きたいということなので(とりあえず)考えておくね、と日本的に返事をしておくようにしている。今回は初、スコットランドへ行ってきた。マレーシア時代の知人がいるので聞いてみたらぜひ来て、好きなだけうちにいてくれていい、なんて嬉しい回答がすぐ来た。でもお天気の良くないルクセンブルクから同じくお天気が芳しくない所へ行くというイメージが結構悩ましく、雨降ったら何しようか、というネガティブな計画から行ってからお天気次第で考えようという適当な計画へと移行した。なんと滞在中は快晴に恵まれてCairngormを中心としたハイランドを満喫できた。視界を振り切ってどこまでも続く人里がほとんど視界に入らない壮大な自然が本当に美しい。数百年前に人の手で伐採しつくされて木がない(本来なら異様な)山々が延々と続く。これを森に戻そうという活動が今行われているらしい。広大な地域を柵で囲い新芽を食い尽くしてしまう鹿を徹底して排除する、という血なまぐさい戦いが密かに行われているのだとか。そんな自然の歴史やイングランドとの因縁の歴史などを聞いていると親切で人懐こいスコットランド人と、同じく大国に囲まれて翻弄されてきたルクセンブルク人とが重なって見えてくる。友人宅に滞在中、山歩き、原っぱ歩き、足をつけるだけで全身鳥肌状態になってしまう海湖川での水泳(いや、体をつけただけだったな…)、絶景が目の前に広がる自宅テラスで地元ビールを片手にジャグジーなど満喫度200%☆さらに名高いGlencoeへも足を延ばして評判の登山にも挑戦し山頂から360度の絶景も楽しんだ。普段は雲をかぶっていることが多いらしいスコットランド最高峰Ben Nevisも拝めたし。興味のある方はこのアプリが便利です。携帯にインストールしてロケーションをつけておけばルート地図上で位置を確認できるので安心です。我が家はこの中のPap山登山に挑戦しました:ハイキングinスコットランド後ろ髪引かれつつ最後の数日はエジンバラへ移動し、エジンバラ城、ホリールー城、地下市街などを観光し、パブで美味しいご飯を楽しんだ。一週間で我が家スコットランドのファンになってしまいました♡
2023.06.06
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先日日曜日はここルクセンブルクの一大イベントINGナイトマラソンが行われた。少し走ればすぐに坂、平らなところの方が少ない当地。坂満載のハーフ・フルマラソンなのだ。さすがにグルンドを上り下りするような過酷なものではないみたいだけど5kmのランニングで息切れする私にとっては想像を超える戦いに思える。さて、そんな恐ろしいレースに挑むようなランナーではない私は、マラソン以上にお祭りみたいなもので屋台がたくさん出てパーティみたいらしい、と夫がどこかから聞いてきたので、夕方レースが始まってから一杯やりにゆるゆると自転車で市内へ向かった。…、が甘かった…。数千人ともいわれる参加者がみな鍛え上げられたランナーとは限らず至る所レースのルートになっていて道を渡れない…。一向に途切れないランナーの列。しかも応援する観戦者もすごい数…。やっとの思いでルートを渡りきるとまた次のルートにぶち当たる、の繰り返しで、さらにどこに屋台が出てるんだよ、と期待が一気に弾けた上に空腹も手伝って一気に機嫌が悪くなる。ルートを外れていると思われる道をひたすら自転車で走り、やっとの思いで近所まで戻ってきた。そこで目に着いた屋台。どこにでもある焼きソーセージをパンにはさんでケチャップとマスタードをたっぷりのせて、お供に生ビール(しかも美味しいBattinはなくてDiekirch…)。なんてことのない組み合わせだったけど、無意味に予定外の距離を走った後だったので極楽の味だった。来年は家から出ないようにしよう…。チャレンジャーはコチラをご覧ください:ING night marathon 2023
2023.05.24
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昨日、18日木曜日はアセンション(キリストが天へ昇ったとされる日)で祝日だった。ドイツでは毎年この祝日が父の日になっている。ちなみにここルクセンブルクでは今年の母の日Mammendagは6月11日、父の日Pappendagは10月1日となっているらしい。ところ変われば…である。先週家族に忘れられた母の日にそういえば!と唐突に思い出してお坊ちゃんに耳打ちし、何かしてあげたら?とささやいたのだった。何したらいいぃ~、とずいぶん悩んでいたけど最近楽しんで料理するようになったので、体にいいベジタリアン晩ご飯はどう?と言ったらぱっと明るい顔をして(最近の子なので)さっそくネットでレシピを探し、私に買い物リストをワッツアップしてきた…。昨日はちなみに素晴らしい快晴でボーイズ二人で出かけている間に私はしばらく前から気になっていた窓掃除を決行した。結果視力が落ちてきたところに新しい眼鏡をかけた時の様な爽快感!!今はお隣の美しいお庭と谷向こうの森の緑が輝いていて、窓がなくなったかのような景観に感動する。お天気がさえない土地なのであーまた明日雨かも、なんて思って(言い訳にして)伸ばし伸ばしにしていたけどこういうすかっと晴れた日には思い切ってやっつけてしまうものだ。と彩光度がアップしたリビングでシェフお坊ちゃんが腕を振るったコースを頂く。きゅうりベースの冷スープの前菜、メインはワイルドライスにスパイス焼きナスのせ、評判のパティサリーで買ってきたイチゴ山盛りタルトがデザートで夫は全く期待していなかったサプライズに感激していた。そんなパパの一挙手一投足を観察していたお坊ちゃんもすごく嬉しそうで、そんな二人を見ながら私も幸せに浸った父の日だった。しかし…。ここ数年でお坊ちゃんはどんどん私を追い越していく。10歳になる頃に100m走とか水泳25mとかすでに追いつけなくなり、背も超高速で伸び、腕相撲もハンディをもらっても勝てなくなり、英語はもちろんドイツ語も今やはるかに語彙力が増し、今はフランス語でさえ私より聴解力が勝る。最近は細かい手作業も器用にこなすようになったし、最後の砦であるご飯づくりも危うくなってきた、かも。喜ばしい反面、いろいろなことを一緒について隣で教えていた頃が懐かしいなぁ。
2023.05.19
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言わずと知れたウニオン・ベルリンの名刀。先週の対フライブルク戦での活躍は素晴らしかった。ゴールを決めるとスパイダーマン風のポーズを決めるのだが、この度はユニフォームのパンツにポケットがあるのかスパイダーマンのマスクを取り出してかぶっていた!サッカー界のあらゆる情報に精通する我が家のお坊ちゃんによるとベッカーの息子さんがアベンジャーズのファンなのだとか・・・。ウニオンの本拠地の小さなスタジアムは本当に愛らしくてファンの魂と深い愛情が隅々までびっしりと詰まっている。最新鋭のスクリーンにスコアが出るのではなくスコアをひっかけるすぐ横の窓から人が手を伸ばして数字版をかけ替えるのだ。また行きたいなぁー♡興味のある方はこちらのサイトの対フライブルク戦をクリックして観てください:union berlin vs freiburg 4-2最低限このまま今の順位を維持すればチャンピオンズリーグへの参加資格を得られる!!!!☆☆☆ゴーゴー!!アイザーン、ウニオン(鉄のウニオン)☆☆☆
2023.05.17
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5月10日から14日までルクセンブルク南部にあるDudelangeという街でジャズフェスティバルがあった。確か2年前にクリントイーストウッドの息子のカイルのコンサートを聴きに行った街。音楽好きの夫が絶対行かないと!!とホクホクチケットを買っていたので楽しみにしていたのだ。全部で5バンド聴いたけど忘れられないダントツ☆トップアーティストはスタンレー・クラーク!!!齢70を超える人の演奏とは思えないベーステクで、ステージ極至近の席だったのもあるけど細身の体からがんがん打ち放たれる音楽はすごかった。私ずっと口が開きっぱなしだったかも。さらにバンドメンバーそれぞれがまた同等以上のミュージシャンで、いや~、言葉では表現できないパワーに初めから終わりまで圧倒されっぱなしでした。中でもドラムのJeremiah Collier、繊細なテクを織り込んだパワープレーは素晴らしい。私の中のドラマーというポジション観が変わった。そしてジョージア出身のピアニスト、Beka Gochiashvili。彼は音の世界のアーティスト。ダイナミックな演奏にほれ込んでさっそくインスタのフォロワーになりました。いやぁ~、それにしてもスタンレー♡大好きなマーカス・ミラーより上かなぁ、なんて呟いたらマーカス信者の我が家のお坊ちゃんが鋭い批判の目を向けてきた…。スタイルが違う、と言った方がいいのかな。そして日曜日の晩に聴いたJASPER HØIBY'S PLANET Bの演奏もとても興味深い音の世界で、夫は休憩時間にさっそくレコード(レコードだったからというのもある)を買いに行ってミュージシャン三人にサインしてもらっていた。スカンジナビアンが作りだすジャズの音ってでもなんだか方向が似ている気がしたのは私だけかな。興味のある方はぜひ来年!:Like a Jazz Machine実はこの週末人生初レース参戦した。今住んでいるコミューンのレースだったので見知った近所の道を走るたったの5kmだったけど(途中歩いちゃったりもしたけど)完走できてとても充実感があった。さらに初めて30分を切った自己ベストタイム。5kmレース参加者154人中72位、5kmレース参加女子63人中の13位。よく見るとあと5分タイムを縮められたらポディウムも射程圏内!!歩かずに完走できたら達成できるかも!よし、来年は”人生初表彰台に立つ”を目標にがんばるぞー☆☆☆
2023.05.16
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本日5月9日はヨーロッパの日、と銘打ってここルクセンブルクでは祝日になっている。でもお隣ドイツは通常運転の平日。当地には欧州議会があるので重要度が違うのかもしれない。駐日欧州連合代表部のウェブサイトによると:1950年5月9日、当時のフランス外務大臣ロベール・シューマンが、現在のEUの基礎となる構想を提案しました。そのため毎年5月9日はEUの創設記念日「ヨーロッパ・デー」として祝われています。…なのだそうです。ロシアでは世界大戦の終わり、ドイツ降伏(5月8日)を戦勝記念と称して今日の日を当てつけの様に祝うけど無条件降伏が深夜だったためロシアでは日にちを繰り越して9日になったのだとか…。お休みはお休みなので何をしようかなぁと思っていたけどお休みじゃない国の人たちと仕事をしている夫は仕事、お天気も雨と冴えない祝日。雨が降り始める前にお坊ちゃんと近くの公園でキャッチボール(最近はまってしまっている…)してきた以外はぐーたらしている。ちなみに終日雨の予報が出ていた先日の日曜日は一時日焼けするほどの晴れ間もあって三度目のフリーマーケット参戦を満喫した。近くの巨大青空駐車場の四分の一ほどにプロアマ混合様々なスタンドが出るので楽しい。しかも参加費無料で市からビアガーデン風のテーブルと長椅子も貸してもらえる。不用品が溜まってきたらやらない手はない☆いろんな人が立ち寄ってくれるのでいろんな言語でおしゃべりも楽しめる♡生ビールを売るスタンドも出る♪日がな一日のんびり過ごすうちにちょっといいお小遣いができた。家に帰って売り上げを数え、夫やお坊ちゃんに面白かったお客さんや他のスタンドの話なんかをしていたら外は雹が叩きつける嵐になっていた…。晴れ女の運だめしに勝利☆
2023.05.09
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我が家のお坊ちゃんはいつも学校へお弁当を持っていく。マレーシアで学校に行っていた頃は高温多湿の土地だったので午前中のスナックタイム用のバナナやヨーグルト他だけを持たせて、お昼は事前注文しておくランチを食べてもらっていた。ルクセンブルクに来てからは、最初に通わせた学校が遠くて朝早かったので同じく学校の食堂で食べてもらっていたのだが、転校してからは朝が比較的ゆっくりなのもあるけど、家からお弁当を持っていくようになった。食堂のランチが美味しくないらしい。さらにいつもすごく並ぶのだとか。ドイツ語でカラスママ(Rabenmutter)とよぶらしいけど、言ってみればぐーたらママ。私はまさしくそんなママなのでお弁当を作るために早起きなどしたくない。日本のお母さんはすごく早起きして美しいキャラ弁を作るらしい、というのもお坊ちゃんはどこかから耳に入れている様だけど大人びた我が子はそんなことで駄々をこねる人ではない。なのでもっぱら前の晩の残りものを温めて詰めて渡している。ところが最近食べる量がどんどん増加しているお坊ちゃんは明日のお弁当に、と思っていた分まで平らげてしまうようになった。そういう困ったときはホットサンドとか冷凍ご飯をチンして日本のふりかけをかけて出し卵焼き(くらいは作ることもある)を詰める。これにバナナとかリンゴとかを足す。そして麦茶をいつも持っていく。そんなカラスママのお弁当をきれいに平らげて、うちに帰ってきたらお弁当箱を出しながら「今日のお弁当美味しかったよ」なんて言ってくれるのだ。こちらこそ涙が出るほど感謝しています~。夫が出張中だった先日、麦茶を飲みながら二人で晩ご飯を食べている時にふと思った。麦茶ってこちらの子は知らないけど一緒にお昼を食べるお友だちとかクラスの子から不思議がられないのかな。「おしっこ?ってよく言われる」らしい。からかわれたりいじめられたりしているのかとちょっと不安に思ったけどそんなことないようで、にやっと笑って答えないとか「うん」って言ったりするらしい。「一度におい嗅がせてっていう奴いたんだよ」と笑った。「タバコのにおいがするって言ってた」和やかにお昼を食べてるんだなぁ。それにしても芯の強い子だなぁ、とカラスママは感心しました。
2023.05.09
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ドイツ、ブンデスリーガファンの皆さま、今期は荒れ模様で面白いですね。我が家三者三様応援するクラブが違うのでそれぞれの試合後の気分が上がったり下がったりするのはいつものことだけど、今期はそれぞれチャンピオンズリーグ圏内なのでその上がり下がりの度合いが違う。王者バヤンの失速を好機に追随するクラブがそれぞれチャンピオンの座を狙っている。夫が応援するドルトムント(現在トップ)と郷土愛のフライブルク(現4位)、お坊ちゃんの家族バヤンミュンヘン、私が2部リーグの時から応援するウニオンベルリン(現3位)。クラブを統括するポジションにあるかつての咆哮キーパー、カーンと役員のサリハミドヴィッチのコンビが今勝てないクラブの責任を問われている。ライプツィヒの監督だったナーゲルスマンを引っ張ってきたかと思ったらわずか一年でスキー休暇中に突然解雇し、新しく指揮官になったばかりのトゥーヘルにも勝てない責任を押し付けて黄信号を灯し始めているのだとかで、バヤンのお家騒動はこれまでの常勝クラブへの反感もあってか常にニュースに上がる。ウニオンベルリンもフライブルクもブンデスリーガ上位においては新興組なのでそれはそれで大興奮。大活躍のフライブルクの堂安選手。早くドイツ語をマスターしてテレビインタビューに出てきてね♡今期面白いのはロビンフッドと呼ばれているグラッドバッハ。上位クラブに勝ってポイントを奪い下位クラブに負けてポイントを与える、という注目株。いずれにしても大躍進中のウニオンベルリンがブンデスリーガチャンピオンになってユニフォームに栄光の初☆が付くといいなぁ~興味のある方はコチラ:Bundesliga
2023.04.25
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キリスト教文化のヨーロッパでとても大事なお祝い、イースター。各国で祝日及び学校の中休みになっている。我が家はこのお休みを利用して南ドイツを旅してきた。黒い森にある夫の実家に始まりミュンヘン、レーゲンスブルク、ニュルンベルクを訪れてきた。ミュンヘンで市場の横にあるお店で絶品のWeißwurstfrühstückを頂いた。Weißwurst歴20年以上の私のお墨付き。素晴らしいです!ついお代わりを注文してしまうほど。今回は先日ジョージアに一緒に行った友達と夫の学生時代の友だちと晩ご飯し、翌日の夜にはKL時代のお友だちとその家族とご飯し、でひたすら飲み食いの滞在だった。他にはドイツ博物館の乗り物館を訪れたり、我が家のお坊ちゃんの人生一大イベントバヤンミュンヘンの試合をアリアンツアリーナで観戦☆もあったりでとっても楽しかった。勝ち抜き戦のDFB杯でしかもホームだったのに夫の郷土チームフライブルクに負けてしまった。それでも画面でしか見たことがなかったスタープレーヤーが顔を認識できる距離で見られて大興奮だった様子。夫も自分のチームが勝って嬉しそうだった。次に訪れたレーゲンスブルクはローマ時代に築かれたふるーい街できれいに塗装されているけれど変形というか曲がっている家が多い。入り口なんかに書かれている築年を見ても1400何年なんてのもあって驚かされる!今回の目玉はThurn und Taxisのお城見学。ガイドを聞きながら回る城内はため息が止まらない。今も一部で家族が暮らしているので城内は写真撮影禁止。今もこんなところに住んでる人がいるのかぁ…。すごいなぁ。ヨーロッパの郵政を独占していたこの一族の歴史もすごい。興味のある方はこちら。機会があればぜひガイドツアーで訪れてみてください:Thurn und Taxis最後はルクセンブルクに戻る途中にあるニュルンベルク。マレーシア人のお友だちがいるので寄らせてもらった。15年位前に来たことがあるけれどすっかり忘れていたので旧市街を案内してくれたのはとても嬉しかった。大戦末期爆撃で街の大半が崩れ去ったけどきれいに再建されて、城壁を巡らせたかつての街の威厳が見事に蘇った。(私が理解した限りでは…)神聖ローマ帝国期の皇帝のほとんどがここに居住していたのだとか。旅の締めのディナーはなんと友だちのお勧め四川料理!今回さんざんドイツ料理を食べたので何でもいいよ、と言ったら中華はどう?と連れて行ってくれたのだ。山椒がピリッと効いた麻婆豆腐はもちろん、ドイツのど真ん中でこの味を出せるのはお見事♡雨風嵐で長いダウンコートがまだまだ手放せない昨今、お天気にもまずまず恵まれてとてもいい旅行になった。
2023.04.11
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先日食した魚が、日本語だと鮎ではなく鱒だと判明しました。フランス語でtruite、ドイツ語でForelle。身体に斑点があるのはマスで鮎にはなく、鮎はもっと小ぶりとのこと。なるほど。でも三國シェフのレシピはマスでもばっちりでした☆☆☆
2023.03.29
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先週の金曜日週末プラスαの買い物をしにAuchanへ行った。ここのスーパーでは必ずカウンターものに立ち寄る、余計なものを買うまいと避けようと思っても足が向いてしまう。お肉屋さん、チーズ屋さん、ハム&ソーセージ含むのお総菜屋さん、そしてお魚屋さん…ここの魚屋の前はいつも順番待ちの人でいっぱい。なので番号札をとってから野菜や果物など近くをうろうろしてから頃合いを見計らって戻る、というのがいつもの順路になっている。本日のお勧め!みたいな巨大な看板が天井から下がっているので、う~ん今日は鯛にしようかなぁ、アンコウにチャレンジしてみようかなぁ、などと和風方面で考えているうちに前に並んだ人たちがはけてきて張られたロープそばの魚介が視界に入ってきた。腹は決まっていたはずなのに、私の番号を呼んだおっちゃんに思わず「鮎3尾」と言ってしまった。海からのものばかりだと思っていたら目の前にぴかぴかの鮎が並んでいて不意を突かれ、それまでの晩ご飯の予定が大どんでん返し、今晩のご飯は鮎になった。でも鮎と言えば川で串にさして塩焼き、みたいなイメージしかなかったのだがIHとオーブンしかない我が家でどんなバリエーションができるか…、と家に帰ってからググってみた。なんと大師匠、三國シェフのユーチューブに出会ってしまった♡鮎にオリーブオイルをかけ回しながら火を通していくというもの。常に空腹気味の我が家のお坊ちゃんが台所に入ってきたので説明していると英語ではbastingというテクなのだそう。我が家で時折する鴨焼きは皮の脂肪からほとばしる油をじゅーじゅーかけるのだがそれもbastingなのだそう。観てみると至って簡単で鮎のぬめりはそのままで塩コショー(白)して多めのオリーブオイルを魚にかけながら10分強丁寧に焼いていくだけ。生魚の色がこんがりしてくると気がはやる。そこに三國シェフの万能きゅうりソースと塩ゆでしたジャガイモをあわせた。このきゅうりソースがまた材料をブレンダーに入れるだけという手軽さからは想像できないほど素晴らしい☆☆☆しかもあっさりしたきゅうりがしっかり味のソースに変身!顔をくしゃくしゃにして「僕は鮎が大好きなんですよ~」で始まるビデオにほれ込みました♡素敵なレシピをごちそうさま!ほんとうに美味しかった!!
2023.03.28
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私事ですが私は弥生月の生まれで、ヨーロッパで暮らしていると毎年自分の誕生日から春になると勝手に思っている。大好きなDIYショップでもスーパーの入り口でも色鮮やかなお花がたくさん並び始めると他の消費者同様私もうちに植物を連れて帰りたくなる。小さなお花の鉢植えや切り花はちょこちょこ買ってかえるけど今年はベランダに木を置きたいなぁ、とちょっと前から思っていた。でもそんな見栄えのする小ぶりの木が見栄えのいい鉢に入っているものは意外とお値段が張る。どうしようかなぁ、と二の足を踏んでいたところ、不用品を売るのに使っているFBのマーケットプレイスになんと高さ1mくらいのモミジがでていた。しかも割と我が家から近くに住んでいる売り手で、でもちょうどその日夫が終日車を使っていて鉢を抱えて徒歩&バスはちょっとなぁ、と受取り日の調整をしていたら売り手が引っ越し間近で急いでいるからよかったら今届けに行くよ、と言ってくれた♡日本でよくあるモミジとは葉っぱの感じが違うし赤や黄色にはならなそうな雰囲気のモミジだけど明るい緑の細身の葉っぱが可愛らしい。枝も伸び放題、根っこもびっしり張っていて土がカサカサだったのでネットで検索して週末に土替えと枝切りの作業を行った。ほんとはもっと寒い時期にした方がいい作業だったのだろうけどこのところ花冷えなので決行した。春うらら~と共に元気になったらいいな。そして昨日はフランクフルトの古いお友だちの55歳のお誕生日パーティに行ってきた。ドイツではBergfestとよんで大きなお祝いをする人が多いようだ。国際色豊かなお友だちがたくさん来ていて美味しい料理とお酒で至る所で会話も弾んでとても楽しいブランチだった。私もフランクフルト時代に知り合った人に再会して記憶の奥深くに眠っていた思い出が湧き上がってきて話が尽きなかった。春って躍動の季節だなぁ、と元気をもらった週末だった。
2023.03.20
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ここ2,3週間の天候の変化はすさまじかった…。暴風が吹き荒れ、どんよりとした空から雨が叩きつけ、ちょっと晴れ間がのぞいたかと思いきやその翌日雪景色だったり…。歳なのか激しい天候の変化は身体に響く。きちんと寝ているつもりなのに疲れが取れない日々が続いていた。今日は比較的小春日和で、でも桜が咲き始めた東京のような春めいた空気はまだ感じられず結構肌寒い。でも近くの公園は今クロッカスでいっぱい!しかもドイツ語でOsterglocken(イースターの鐘)と呼ばれる黄色い水仙もイースターを待たずにわんさと咲いていて、調子が狂っているのは花も同じなのか…。今日は夫と市内のレストランへランチに出かけた。二人で手をつないでバスに乗って美味しいコースランチを頂きに行くのは楽しい。先週のケンカがウソみたいだ…。私はケンカをすると貝がフタをするようになってしまうけど、夫は牡蠣にナイフを突き刺す隙を窺ってその瞬間を逃さず突いてくる。私もそれを読み間違うとかえって深手を負うことが経験上分かっているのでその機を逃さず逆襲する術が身に着いた。夫は反撃に弱いのかあっけなく平和が戻った。我が家の大人びたお坊ちゃんはそんな親のケンカを「まーたやってるよ」というあきれ顔で話も聞いてくれなくなった。自分たちで何とかしな、というこ慣れた感じが癪に障る…。夫はむかーし三人というのは仲間外れを生みやすい、なんて言ってたことがあったけど、我が家の場合いくさ勃発の組み合わせが固定している上に不戦中立が一人いるので争いが中和するのが比較的早いのかもしれない…。
2023.03.17
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以前は欠かさず観ていた日曜日夜の刑事もの番組。最近は話の展開や事件の結末がいまいちでほとんど観ていない…。が、夕べは我が家のお坊ちゃんも交えて観た。というのもお坊ちゃんが家族愛を寄せるバヤンミュンヘンのスタープレーヤー、ヨシュア・キミヒが出演するというのだ☆ストーリーそっちのけでキミヒの出番を今か今かと画面に食い入って待っていると、フィットネスクラブに刑事(のアシスタント)が入っていく→そこに短く切った髪に筋肉で引き締まった後ろ姿!おー!!!と思ったのもつかの間、20秒あったかなかったかのシーンで彼が口にしたセリフ…、すくなっ!!その後もどんな展開でキミヒに疑いがかかってまた画面に映るのかとお坊ちゃんはじーーーーっと凝視していたけど、これが最初で最後の出演だった…。やっぱり彼はサッカー選手であって俳優ではないのだ。夫は「ほんとはもっと出演シーンがあったけど結構まずくてほとんどカットされたんじゃないか」とか「Tatortの宣伝に使われただけだ」などとお坊ちゃんの突き刺すような視線に気づかずにコメントを発していた。
2023.03.13
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先月の終わりから店先に出始めたVerwurelter。我が家のお気に入りのお菓子…。カーニバルの季節もので言ってみれば揚げドーナツなのだがこれがサクッと食べれて止まらなくなる。夫はBerlinerという真ん中にジャムが詰まったドイツの揚げドーナツがお気に入りらしいけど、シンプルなルクセンブルクのこれが私は大好物で今の時期カロリーを気にせず頬張っている。正しくはどう発音するのかなと思ってパン屋さんの店先でお姉さんに聞いてみたら、発音できないから(フランス語で)nœud(ヌとノの間、結び目の意)ってよんでる~、と笑顔で返された☆さて今月に入ってすぐにお坊ちゃんはまた学校の中休みに入り、最初の一週間はいつかやってもらおうと思っていた部屋の片づけを決行してもらい、他はお友達のところに行ったり私とテニスをしたりしてのんびり過ごし、次の一週間は昨年に続きジョージアのGudauriというところへスキーに行ってきた。グダウリは首都のトビリシから車で2時間ほどのロシア国境に近い一大スキーリゾート。標高3000mで雲と同じ高さで滑っている感が気持ちがいい。でもレベルは中上級くらいまでで上級者には物足りないかもしれない。スイスに行くよりジョージアに飛んだ方が格安なので結構な数のヨーロピアンが来ていた。さらにドバイに暮らすイギリス人の子供たちも学校のお休みらしくスキーコーチ同行でたくさん来ていた様子。他にも雪景色観光客もちらほら…。今年は私たちの到着前まで雪が少なく心配だったけど直前にどかっと降って滑れるようになった。でも最高地点のゲレンデ(唯一の黒コース)が去年に続いて閉鎖されていた上に5000mを超えるKazbek山に向かって滑る絶景のゲレンデも雪崩の恐れがあるとかで閉鎖されていて残念無念。しかも降り始めの雪がやっぱり少なすぎるのかゲレンデの整備がいまいちなのか石がところどころ顔を出していて借り物のスキーの底はがりがりになった。それでも食事は相変わらず素晴らしく、未知の食材や驚きの食材の組み合わせで喜び一入♡今回のお初でお気に入りは豆(大きな小豆風)の煮物にかりっとしたコーンブレッドと酸味の少ないきゅうりの酢漬け、黄色いシシトウ、Jonjoliという桜か梅風のお花の漬物を合わせた一品…。それぞれ味も食感も違うけど一緒に口に入れるとジャズセッションの様にぴたーっと合うのだ。あ~今思い出しても垂涎もの。どこかで食べれないかなぁ。興味のある方へ。検索した中で今回食したものに一番近いのがこちら:ジョージアン豆料理旅で大切なものは普段の生活からぷっつり離れられることと美味しい食事…。満喫のジョージアでした。
2023.02.21
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先日初めてしめ鯖を作った。日本で普段作ってらっしゃる方にはなんてことないことかもしれないけれど、魚の鮮度が不確かな異国で火を通さない魚をご飯に出すのは今までためらいがあった。でも毎週ホクホクと生ガキを(山育ちの夫が)買っきて食べている我が家なので、魚だってイキがいいはず、と思わなくもなかった。時は旧正月前でいつも魚を買いに行くAuchanには今まで見たことがないほどたくさんの中国人がいて驚いた。しかも、旧正月にちなんでアジア食材特設売り場までできていた…。真っ赤なデコレーションに圧倒される。こんなの毎年やってたんだったかな…。魚屋も番号札を引くと私の前に20人も人がいる…。ぼけーっと待つのも時間の無駄なのでその間肉、野菜、乳製品を探しに行った。番号過ぎちゃったかな、と心配しながら戻ったもののみなさん大量の魚介をさばいてもらっている様でまだ何人も待っている。やっと私の番が回ってきた。晩ご飯にしたかった小ぶりの鯛(透き通った目と銀色のウロコがキラキラしてる♡)と買う予定はなかったけど体格のいい鯖があまりに美しかったのでつい「これすごく新鮮ですか?」と聞いてしまった。「今朝とれたばっかりのヤツだからあったぼーよ」みたいな感じで言われたので買ってしまった。運転しながら鯛と鯖をどう組み合わせようか考えていたら閃いたのがしめ鯖。昔、料理嫌いだった私に友人が「この人のレシピは間違いない」と伝説の栗原はるみの”もう一度、ごちそうさまがききたくて”をくれたのを思い出して久しぶりに開いてみた。結果、酸っぱすぎずなんともまろやかで我が家のメンズにも大うけ☆手間は骨抜きくらいであとは放っておく行程なので結構簡単。いい鯖が手に入ればまたやるぞ!次は美味しい酢飯を炊いてしめ鯖寿司でもやってみようかな。〆行程中。
2023.01.24
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昨日は雪が降った。我が家のお坊ちゃんは喜んだ犬の様に学校から帰ってきて鞄を玄関に放り投げてまた外へ駆け出して行った。一階にある我が家のあらゆる窓に雪玉を投げつけるお坊ちゃん。時々的を置いてあげたりしたけど何せ寒い。ベランダのガラス戸にバシッという音がして、まだやるか~、と思ったらなんと小鳥が激突してのびている…。急いで手に取ってみるとはーはーというかぜーぜーというのか小さな体で一生懸命息をしているのでうちの中に入って両手で撫でつつ温めた。しばらくしてむくっと立ち上がったけど、明らかにぼーっとしている。きちんと立つまで待ってから大きくなったアボカドの枝にとまらせてみた。さらにしばらくしてからうちの中の音(おそらくこの子は聞いたことがない人間の生活音)に反応するようになってきたのでそっと近寄って手にくるんでお坊ちゃんに渡した。お坊ちゃんは小鳥を手に包んでベランダへ出て飛びたつまで待っていた。(野鳥を持つのがおそらく初めてですごく嬉しかったみたい♡)些細なことかもしれないけど凍死してしまったかもしれない小鳥がまた飛んで自分の世界へ帰っていったことを家族で喜んだ。マレーシアで暮らしていたアパートのリビングはベランダが両側にあったのでガラス戸を開け放しておくと時々鳥が飛んで通り抜けていった。でもやっぱり時々片側しか開けていないと鳥が激突してのびていることがあった。でも温かい所なので放っておくとそのうちむくっと立ち上がって飛んで行った。たくましいなぁ。写真は昨日のお客様
2023.01.21
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マレーシアで愛用されているパンダンリーフ。アジアのバニラともよばれているのだそうで、ほんのり甘い香りと鮮やかな緑色が特徴。生の葉はもちろんこちらでは見たことがない。が、当地のアジアンショップでパンダンシロップなるものを発見した!マレーシアでお馴染みのおやつ、オンデオンデはこれで何度となくすでに作ってみていて毎回少しずつ味が良くなってきている気がする。言ってみれば砂糖入り白玉なのだけど、生地にパンダンシロップを入れて香りと色付けをするのとパームシュガーの塊を生地でくるんで湯がくこと、それに出来上がったお団子におろしたココナツをまぶす、とこれでいつもの白玉がマレーシアンスイーツに変身する。マレーシアに移ってすぐの頃ご縁があってとても素敵な自宅でマレーシア料理を教えている女性と知り合って、少し彼女の仕事を手伝ったりレシピを頂いたり…。懐かしくなってネットで検索してみると、教室を閉めたとのお知らせが…。ショック。でも活動的な彼女の事新しいビジネスに取り組んでいるはず。庭から切ってきたパンダンの葉っぱを使って作ったオンデオンデや他のマレーシアごはん、他にも調理に使う様々なハーブがたくさん植えられている裏庭、緑あふれる大きな庭、池のカエルをくわえて鶏(アヒルだったかな・・・)が走っていくのを見て大笑いしたり、懐かしいなぁ。バナナに茶色いそばかすが浮かび始めるといつも作るバナナケーキ。これに今回はこのパンダンシロップを入れてみた。これがまたおいしかった~♪基本のレシピ:バター110g、ブラウンシュガー1カップ、小麦粉2カップ、ベーキングパウダー小さじ1,卵2個、完熟バナナ2本、叩いたクルミ大さじ2オーブンを180℃に温める。バターと砂糖をクリーム状になるまでよーく混ぜる。混ぜた卵とフォークでつぶしたバナナとくるみを加えて混ぜる。小麦粉とベーキングパウダーをふるって加えざっくり混ぜ、バターを塗った型に流しいれてオーブンへ。50分から1時間焼く。今回は生地にパンダンシロップをとろーっと加えてみたけど、代わりにココアを入れたり、シナモンパウダーにしたり、レモンやライムの皮をおろして入れてみたり、バナナの代わりに酸っぱかったキーウィを大きめに刻んで入れたり......、諸々自在のレシピです。
2023.01.19
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大荒れと言っても幸い家庭のことではなくお天気。このところずーっと嵐の日々で参ってしまっている。雨はともかく強い風がずっとふいていて落ち着かない。先日は雹やボタ雪が混じったり、夜も雨戸に叩きつける雨の音で何となく寝付けなかったり。お坊ちゃんのサッカーの練習はこんな天候でも容赦なしで、コーチだってやる気がなえるお天気のはずだけど張り切ってトレーニングをしてくれている…、ことには感謝しないといけないのかも。でも週末フランスのThionvilleで行われた親善試合の間だけ青空が広がって久しぶりに気持ちのいい陽気だった。その前後のお天気は最悪だったのだからすごく運がよかった☆しかも新年初白星☆☆試合前に強敵だと聞いていたのでさらに喜びアップ☆☆☆なんか気持ちがだるいなぁ~と言っていたら我が家のメンズが二人で美味しい晩ご飯を作ってくれた。小牛のレバー焼き、ポレンタ、Feldsalad(フランス語だとmâche、日本では何と呼ばれてるのでしょうか)とドライビートルートのサラダ、それに生ガキ。お供はビール。厨房の男子はカッコイイ、と個人的に思ってる。しかも二人で楽しそうに美味しいものを作ってくれてどうもありがとう。おいしかったよ、ごちそうさまでした♡
2023.01.16
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明けましておめでとうございます!皆さまいい年末年始迎えられましたか。いつも私のひとり言日記を読んで頂いてありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます~☆昨年の冬休みは曜日の関係なのかクリスマスぎりぎりに始まり、しかも最終日の23日最後の時間にお坊ちゃんはわりと大事な試験があった。なんて意地の悪い教師なんだろう…。夫の実家では恒例のクリスマス行事があって23日はグースディナーと決まっている。ルクセンブルクの我が家から夫の実家のある街まで車で3時間半。お坊ちゃんは3時まで学校で大急ぎで帰ってきて大急ぎで出発。ちょうど南方面へのフランス人の帰宅ラッシュが始まっていてノロノロ運転。焦って運転するのも怖いのでレストランの予約をずらしてもらって我が家は店へ直行した。切り分けたグースに紫キャベツとクヌーデル(小麦粉とパンのお団子みたいなもの)とシュペッツレ(手切り麵みたいなもの)と栗がお供についてくる。大きくなった家族全員が毎年楽しみにしている。我が家も急いで来た甲斐があったというもの・・・。翌24日に夫の実家ではクリスマスツリーを飾り付け、聖夜にHeiliger Geistと呼ばれる(いまだによく分からないけど)神様のお使いみたいな何かが良い子へのプレゼントをツリーの下に置いていく…、という事になっている。今は子供たちも大きくなったので事前にリクエストしておいたものを受け取るお楽しみの夜♡この夜はSchäufeleという豚の肩肉を使ったお料理をドイツ風のポテトサラダをお供に頂く。これまた止まらないほど美味しい。25日はクリスマスだけど祭りの後の様なリラックスした1日だった。翌26日も祝日でお店がしまっていたのでのんびりたまった本を読んだりした。こちらは年末の大掃除なんて習慣もないみたいであわただしさはクリスマスで終わった。一日夫とフライブルクまで買い物に出かけ至る所セールだったのもあって思う存分買い物をした。お天気も好転し青空も垣間見れたし、ビール醸造所でもあるFeierlingというバーで一杯。ビールも美味しいけどドイツ版ごぼうとソースオランデーズのクレープがとても美味しかった。興味のある方はぜひ。夏には向かいにビアガーデンが出るので気分があがります♡:Feierlingその近くにあるTaratataはちなみに私のお気に入りのアクセサリー屋さん。見て回るだけでも楽しい♡ちょっと変わったアクセサリーが好きな方はぜひお立ち寄りください…。ほんとうはもっと早くルクセンブルクへ戻る予定だったけど私のヘアサロンの予約が29日にしか取れなかったので予定が大きく変わった。いつも髪を切ってくれるマイスターの店長は結婚式の時に私の髪を着物に合うように素敵なアップにしてくれた恩人。ヨーロッパに帰ってきてから夫の実家に行くタイミングをみていつも彼女に切ってもらっている。今回も素敵なボブに仕上げてくれた。その日の午後スイスのチューリヒ近郊に住んでいる友だちのところに向かった。車で2時間強、近い。フランクフルトでドイツ語を習っていた頃の友だちで配偶者同士も気が合うので長く深く付き合いが続いている。やるならとことん!!という彼らのリビングはクリスマスデコレーション専門店の様ですごく華やかだった。クリスマスツリーに線路と動く汽車がついてるのは初めて見た…。一泊してまた夫の実家に戻り、翌日の午後(大晦日)フランクフルトに向かった。ずーっと昔暮した街だけどマインハッタンと揶揄るほど高層ビルが建ちまたビルの数が増えて雰囲気が変わった気がする。私が住んでいた頃メッセの近くにボロくて汚い大学の高層の建物が立っていたのだがそこが素敵な高層ビルに変身していた!ホテルとコンシエルジュ付きの高層高級アパートが入っていて、夫の昔からの友人がこの素敵なアパートで大晦日のカウントダウンをするというのだから行かないという選択肢はない。キラキラ輝くフランクフルトの夜景が目の前一杯に広がる…。6年以上暮らしたけどこんな高い所から街を観たことはなかったなぁ。美味しい食事とお酒が身体に浸透するころ至る所で花火が上がり始めて思わず歓声を上げる。大きな街だと一か所でドカーンドカーンと花火大会みたいになるかと思うのだが、フランクフルトでは数えきれないほど上がる個人発射の花火が(ありきたりだけど)宝石箱みたいでほんとうに綺麗だった。翌日寝不足の頭を抱えてようやくルクセンブルクの我が家へ戻った。幸先のいいお正月。いい一年になりますように。
2023.01.04
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数日前の新聞に日本の若年層に広がるゲーム依存症の記事が出ていた。日本発のニュースは何であれすぐに目につくけどちょっとこのニュースには驚いた。紙面の3分の1を占める記事で大きく「ゲームを取り上げられるくらいなら死んだほうがいい」のタイトル…。ゲーム製造国発のニュースだからか・・・。こちらでも時折(定期的かもしれない)教育省や学校からメールでガジェット依存関連の相談やカウンセリングのお知らせが届くけど、この記事によると日本の6歳から12歳の子供のなんと17%(これは今年4月の統計で2017年は9%だったので5年でほぼ倍増)が1日4時間以上ゲームをしているのだとか。学校以外に4時間もの時間をゲームに費やせるというのは夜遅くまでゲームをしているという事なのか。一つにはコロナで家に閉じこもらざるを得なかったことがゲーム依存に拍車をかけたとのこと。私の中学時代はゲーセンなんてのがあってそこにたむろするワルどもを先生が補導しに行く、なんていうのどかな時代だった。今は共働き家庭も多いし、スマホを持っていない子なんてほぼいない世の中。ちょっと始めてみたゲームにどんどんはまっていくなんて周りどころか本人も気が付かないのかもしれない。そして一度中毒状態になってしまうと抜け出すのは困難。こんな記事を読んだ後だったので巣穴に入ったアナグマみたいに部屋から出てこない我が家のティーニーのお坊ちゃんは大丈夫なのかとちょっと気になって、’’電話を使う時間を夜何時までって決めてその後はリビングに置くことにしたらどうかな’’と言ってみた。…いつものように深いため息をまずついて自分は大丈夫、と返された。まぁ、成績表を見ても分かるしニュースや世間のこともひょっとしたら私以上に知っているような感じなのでゲームばっかりしている訳ではなさそうだけど。サッカーのトレーニングもあることだし。でも巣穴から出てくる機会をもっと増やそうと、クリスマスのクッキーを作ってもらった。ドイツ人ならだれでも知っているVanillekipferl。今回二度目で前回より格段に美味しい。そして台所で一緒におしゃべりしようと夕べの晩ご飯は初挑戦、ウサギ!!ちなみに日本語でウサギと呼んでいる動物には2種類いるのだそうで、野兎とでもいうのかガタイも大きく耳がすごく大きいのはジビエ(よくあるのはイノシシ、鹿、雉)に含まれるのだそうだけど見かけない。なのでスーパーでよく鶏肉の横に置いてあるウサギの脚(Lapin)を買った。丸ごとも売っていたけど魚とは違う目がついていてちょっとひるんでしまった…。ちなみに:いわゆるウサギ: rabbit(英) Kaninchen(独) lapin(仏)大きな野兎: hare(英) Hase(独) lièvre(仏)…と見かけは同じような動物なのにこちらの言語では全然違う名前で分類されている。興味のある方はぜひ:ウサギ肉(今回は3人分でモモ肉4本)に塩コショーする。ジャガイモ500gを3cm角くらいの大きさに切って水にさらす。トマト4個を皮を湯むきして角切り。玉ねぎ2個とセロリ2本を1.5cmくらいの角切り。ニンニク2片をみじん切り。ブロックベーコン150gをかりっとするまで炒める。ウサギ肉の全体に焼き色を付けるように焼く。多めのオリーブオイルで玉ねぎ、セロリ、ニンニクを透き通るまで炒める。そこにトマトピューレ大さじ一を入れて混ぜ、白ワイン(200ml)と洋風チキンスープ(300ml)を加えて煮込む。10分くらいしてからそこにローリエ、タイム、パプリカパウダー(小さじ1)、サフラン(多めが美味しい)、オレガノ(小さじ1)を加えてさらに煮込む。ここにウサギを入れて180度のオーブンで1時間煮込む。時々ソースをウサギにかける。出来上がったら刻んだパセリ、炒めたベーコン、炒った松の実をのせて頂く。あればクランベリーソースを合わせても。辛口白ワインとかロゼワインをお供にBon Appetit!
2022.12.17
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先日のバゲット談義の続き…。先生から以下のリンクが送られてきたので(字幕は英語可)興味のある方はぜひ。フランス人なら体の芯から染み込んだ食文化だというのがよーく理解できると思います♡バゲット赤ちゃんが初めて口にする離乳食、初めてのお使い、トングやナプキンを使わずに直に手から手へと渡されていく親密さ、テーブルに常に置いてある安心感…。なんだかおにぎりみたい。でも20世紀に入ってから今日のバゲットの姿が確立したのだそうで意外と新しい文化のようだ。
2022.12.07
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いやぁ~、スペイン戦!!興奮しましたねー☆グループ戦トップで通過、素晴らしい♡我が家は並行して行われていたドイツvsコスタリカ戦を観戦していたけど私は日本戦を電話で常にチェックしていた。ドイツはいまいち勢いに乗れずけっこう危ないミスもあったりで嫌な予感でいっぱいの一戦だった。日本が先制された時も嫌な予感が頭をよぎったけど同点に追いついた時にはいい予感がしてきた。今回はサプライズの多いワールドカップなのだ。ドイツは2大会続けてグループ戦敗退で長年の功労者(?)ミュラーが代表を辞めると発表し今はフリックの進退が問われている。長期に渡ってドイツ代表の劣化が批判されていた前監督ヨギの跡を継いで一年もたっていないのだからフリックが辞める必要はないと思うけど…。今でも政治論議かと思う様なサッカー議論が渦巻いているドイツ…。日本は毎大会ごとに一歩一歩高みへと昇っている感があって感動する。今回は強豪ドイツとスペインに勝利してキラキラ輝いている。さらなる未知のステージ、ベスト8進出へ向けてがんばれー!!!と大興奮の翌日はフランス語のレッスンの日だった。もともと女性がほとんどのクラスなのもあるかもしれないけどサッカーを観ている人はほとんどいないようでワールドカップの話をするのは私くらい。グループ戦を快勝して通過したフランスを喜ぶ一言もなく先生が第一声、「バゲットがユネスコ無形文化遺産に登録されたのよー!!!」確かにその日の新聞にも大きな記事が載っていた…。関係者には喜ばしいことかもしれないけれどこの選考に使われた予算がもっと生活がひっ迫している人々に届くような仕組みがあるといいのに、と世の中の曲がった構造を斜めな視線から思ってしまった。でも記事によると、バゲット製造に必要なものは小麦粉、水、塩、酵母と職人の勘とのこと。この肝心の職人が地方の小さな自治体で激減している。大量生産販売の食品流通の荒波をもろに食らっているらしく、このニュースですこしでも伝統的な本当に美味しいバゲット(日本人にとってのコメに当たる)への関心が高まるといい。フランス語学習者の方へバゲット単語集:la croûte :外側の殻状の部分croustillant :カリカリla mie :内側の白い部分(パンの”み”はここに語源があるってことないですか??)tendre, moelleux :ふわっと柔らかいdoré :黄金色(フランスパンは茶色ではないんです!)le quignon :フランスパンの両端の固いところ(一番おいしい♡)du levain :フランスパン製造に使われる自然酵母
2022.12.04
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いやぁ~、先週の対ドイツ戦!後半勢いづいて手に汗握りましたねー☆でも昨日の対コスタリカ戦はもどかしいの一言で終始あ~、お~と頭を抱えながらの観戦だった…。対ドイツ戦はドイツ人の夫が在宅ワークで後半戦すぐ隣の部屋で仕事してるのはわかっていたけどつい大きな声が出てしまい、ドイツが負けたのもあるのだろうけど仕事の邪魔だったと試合後随分不機嫌に言われた。お坊ちゃんは学校だったけどサッカー少年たちと電話で戦況をチェックしていたらしい。ドイツ語の授業中だったらしいけど先生は寛大に大目に見てくれていたのか来月の成績表に現れてくるのか微妙なところだ…。ドイツメディアとSNSでは代表と監督のフリックの戦いぶりへの辛らつな批判で溢れ、さらに4年前の悪夢(ドイツサッカー史上初のグループ戦敗退)再びかの調子で悲壮感が漂っていた。それが批判と背水の陣的プレッシャーに強いのか夕べの(当地では夜8時キックオフ)対スペイン戦は、調子のいいスペイン相手に健闘していたと思う。(独走態勢だったサネがもっと手前で蹴り込んでいたら、とまだ悔しいけど)夕べは我が家の最初のアドベント(クリスマスまでの日曜日をカウントダウンしていく)をお坊ちゃんのサッカー友だちファミリーをお招きして晩餐し、そのままサッカー観戦した。というのもご主人がスペイン人…。せっかく仲良くなれたのに試合運び次第では不和になる可能性もあったけど、ものすごく楽しかった☆☆☆あっけなく勝負がついていつものメンツが勝ち進んでいくよりもサプライズがあった方が面白い。だから、ブルー侍、ニッポン!!スペインを打ち負かせ~!!先週の新聞:”ドイツ高みから転落”の記事
2022.11.28
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長い夏休みが終わると毎年怒涛の様に年の瀬まで突っ走っていく感があるのは毎年のこと…。11月に入ると様々なチャリティーイベントがそこここで行われ、そのうちクリスマスマーケットが始まり、気がつくと寒さが強まりどんよりの曇天日や雨霧で気分が下がり、そんな最中にくるクリスマスでどーんと飲み食いが続いて体重を増やし…、とそうこうしているうちに年を越す、という流れ。そんな年の瀬ムードの今日この頃、うちのウクライナ人はクリスマスどうするつもりなのだろう、の疑問が心を横切っていたのだが近々出ていくことになった。使ってない部屋を貸してくれる人が見つかったのだとか。気の毒な身上ではあるけれど2,3時間消えない濃密な香水の香りを残して深夜までとか泊りで出かけることは多いし仕事を探しているとは言うけれど定職を得るのは容易ではない様子。悲壮感がないのはいいこと、なのだけど、私も割とおおざっぱなつもりでいたけれど台所やバスルームの使い方がなにせ汚い…。性格はいい子なので言えばはいはいとやってくれるけれど身の回りに気を遣うという事が出来ないらしく、例えば風呂回りを黒カビが生えるまで掃除しないなんて私には受け入れられない事態だった…。食品を買いすぎる傾向にあって奥にぎゅっと押し込んでいた食品がある時ゴミ箱に入っていたなんてことも続いた。お茶やソースなのか粉物の袋を開けると閉めずにそのままにしているのも嫌だったし自分で焼いたケーキをコバエが湧くまで置きっぱなしにしていたこともあった…。他にもこまごまと気に障ることはこの半年ずっと続いていて、今後もここに住みたいならと先日リストにして夫に(私だったら声が荒くなってしまいそうだったので)話をしてもらったばかりだった。私からも紹介者の赤十字に他の滞在先を探してほしいと連絡していたけれど今はどこもいっぱいで無理、とすげなく言われ、ウクライナコミュニティーやサポート団体や移民局なども調べ、でも着の身着のままで逃げてきた中東からの難民10人20人が一つの場所に入れられているところに行ってもらうのも気の毒で、本人にもう半年も経ったし他にどこか滞在先のオプションを探してほしいとお願いしていた。戦争が終わって彼女が家族のところに帰れる日が早くくるといいけど。
2022.11.18
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何があったんだ…。来シーズンには一部リーグから転落していくかもと言われているBochumに負け、昨日は随分低位置のLeverkusenに0-5で敗北。先シーズンの定位置だった5位に転落してしまったUnion Berlin…。もっとがんばってよー!
2022.11.15
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先月の終わりにすごいコンサートに行ってきた。昔フランクフルトで小曾根真のコンサートに行ったときに前座で圧倒の演奏をしたベースのChristian McBride、KL時代に演奏に来て一緒に写真を撮ってもらったお気に入りのサクソフォ二ストJoshua Redman、一度聴いたら忘れられないピアノのBrad Mehldau、それに私は知らなかったドラムのBrian Blade…☆夫がプログラムを見てNeee!(うっそー、まじで!?の感じ)と叫んで速攻チケットを買っていたほどのすごい顔ぶれなのだ。当日は朝から楽しみで、始まってみたら音のアート全開で呼吸も忘れて聞き入ってしまった。我が家のお坊ちゃんが大好きな機械いじりをしている時と同じ姿勢でピアノに挑むMehldauはすごい音色を紡ぎだしていた。他のミュージシャンも素晴らしかったけど、今回一番度肝を抜かれたのがドラムのBrian!!背筋をピンと伸ばして目にもとまらぬ速さで鼓面をなめるように、でも強烈な打撃音を繰り出してくる。しかも音をさっと止めたりもしていていて崇高な武術の型を見ている様だった。いやぁ~素晴らしい。休憩なしで演奏し、満席の会場全体がアンコールを待って嵐のような拍手をしている時間が長くなってきてひょっとして終わっちゃったの?!と心配になってくる頃4人が再登場した。「お待たせしてすみません。みんなで何を演奏しようか相談してたんですよ」とRedman。温かい笑いが会場に広がった…。季節はどんどん暗く寒い冬へまっしぐらだけどこういうコンサートにいくとエネルギーで体が満たされる。いい音楽と美味しいお酒は生きていくうえで必須。その両方に精通しこよなく愛している夫に感謝
2022.11.12
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Kylian Mbappéの日当が575,000€と新聞の一面に出ていた昨日の夕べ、ARDのルポルタージュ”Unser Verein: Eisern Union(我がクラブ、鉄のウニオン)"を観た。私が今や心から応援するUnion Berlin。2016年に初めてウニオンの本拠地、小さなStadion An der Alten Förstereiで試合を観た時には2部リーグだったのだが、その後監督にUrs Fischerを迎えエンジン全開でぐんぐん成長し今やブンデスリーガトップに立つ立派なクラブへ変貌を遂げた。このクラブは100年の歴史を誇る。この100年はそれこそ波乱万丈、戦争、ベルリンの東西分断(選手やファンの家族の離別など)、財政難、スキャンダル、財政破綻、2部リーグ(プロリーグ)への格上げならずの辛酸を何度も舐める、などなどを乗り越えてきた苦難に満ちた歴史。そのたびに熱血ファンたちが立ち上がり常にクラブを力強く支えてきた。今のスタジアムもファンが財源をサポートし時間のあるファンたちが建設現場に足を運び建築材を運んだり石を並べたりという力作業に参加し、ファンの一人の女性は作業スケジュールの監督、運搬、建築材の手配などあらゆる作業調整をかってでた。ファンなしでは成しえなかった新スタジアムは2008年に完成。そんな熱い気持ちを注ぎ込んで完成したスタジアムで試合観戦してたのかぁ、と感動。だれがいくらでトレードされたというニュースが目に付くが金金金のサッカー”業界”だけど根本はこんなファンの心意気で動いているという事をそんな金を動かしている人たちには肝に銘じてもらいと思う。興味のある方はこちら(VPNがあってドイツ語ができる方向け):Unser Verein: Eisern Union
2022.10.26
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土曜日に友だちに誘われて、先週の木曜日から昨日まで行われていたルクセンブルク・レディース・テニス・マスターズのセミファイナルを観戦してきた!90年代からあるイベントで以前はKockelscheuerで行われていたのがコロナで2年間中止だったのが今年Coqueで再開されたのだそう。2015年には土居美咲が優勝した。Coqueの方がうちから近いのでよかった♡土曜日はMartina Hingis VS Daniela HantuchovaとAgnieszka Radwanska VS Kim Clijstersの2試合が行われた。往年のレジェンドHingisのプレーを生でを見れるなんて!と喜んだけど後の3人もちょうど私が全くテニスを見ていなかった時期のトッププレーヤーばかりで両方ともほんとうに素晴らしい試合だった。タイブレークあり、タイブレーク10もありで30後半から40代前半の言っていればおばちゃんたちだけど息をのむすごい迫力!少なくともこのゲームの為に随分前からトレーニングをして体をセットしてきたはず。2時間近い白熱の試合をこなすのだ。プロだなぁ。いやぁ~素晴らしい!Clijstersはルクセンブルクで随分人気があるようで試合後のサインにたーくさんの人が集まって最後は様々なクラブから選りすぐられてきたのだろうボールボーイズ・ガールズもワーッと周りに集まっていた。そして今日の新聞で確認。昨日の決勝は土曜日の勝者、HingisとClijstersがぶつかり合い結構ぽっちゃり-のClijstersがパワー勝ち(7-5,6-2)した。私は彼女の現役時代を全く知らなかったけどサーブもメンズ並みの勢いでラインぎりぎりに叩き込まれたら返せない。世界ランク1位の座を何度も獲得したのが納得の貫禄あるプレーだった。どのプレーヤーも勝ち負けに関係なく大好きなテニスを続けているとっても素敵な顔でプレーしていたのが印象的だった。私もあんな風に年を経てもテニスを続けていられたらいいなぁ。
2022.10.23
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昨日は友達に誘われてDifferdangeという南部にある街に行ってきた。古くからある鉄鋼の街で今でもAcelorMittalという工場が稼働している。その巨大な工場のすぐお向かいにおそらくかつてはこの会社の一部だったのだろうこれまた大きな工場跡があって、そこが今日アーティストのアトリエとして注目されている。街を上げてアートの街へと変貌させようという意気込みが見て取れる。1535° creative hub。ちょっと大学構内を思わせる内部を歩くとところどころ重いものを動かすのに使われていたらしいクレーンや食堂の厨房だったらしい部屋があったりで面白い。興味のある方はこちら:1535° creative hub誘ってくれた友だちの友だちもアーティスト(Asta Kulikauskaite)でリトアニアの首都Vilniusのこども向けガイドブックの挿絵を描いたりもしている。様々なスタイルの絵を描ける人で割と広い彼女のアトリエは水彩画を中心にたくさんの絵が至る所に飾られさらに自分が仕事をした絵本も置いてあって長居してしまった。そこで知り合った陶芸家もとても気さくな女性で大きな作品を作り続けているのだそうで道具を振る上腕を痛めてしまったのだと笑っていた。他にも映画、"Where is Anne Frank?"(Ari Folman 2021)の製作の一部が行われたスタジオが入っていたり、メイクアップアーティストとファッション関連の写真スタジオが入っていたり....で飽きることがない。気に入ったのは静かに語るMichele Bagnodさんの作品で分厚いコットン生地になんとも言えない色の世界が広がっている。じーーーーーーっと見ていても見飽きない。いろいろ試して360gという結構分厚い生地にたどり着いたのだとか。この人の作品うちに欲しいなぁ・・・。興味のある方はこちら:michele bagnod他にも陶芸、CG、ビデオアート、工業デザイン、印刷物デザイン、様々なジャンルのアトリエやスタジオが詰まっている。昨日は年に一度のオープンハウスとでもいうようなイベントでフードトラックも出ていたし中にはビストロやカフェもあってアート探索の合間にのんびりできる。沢山のとっても気さくなアーティストやクリエイターに触れて大きく深呼吸するように頭も心も刺激された日曜日だった。誘ってくれた友だちに大感謝♡
2022.10.17
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アパートの入り口前にある大きな木が少し前まで赤オレンジ黄いろの鮮やかな紅葉で目を潤してくれていたのもつかの間、あっという間に落葉してしまった。冬まっしぐら…。私にとりついたコロナは意外と軽く、友達が体中が痛くなって吐き気をもよおし心臓の周りに水が溜まった、などという状態には幸いならずに一週間ほどで陰性になった。熱も体の痛みもなく咳とひたすらだるいだけだった。それが咳が止まらない…。咳は体力を消耗する。夜咳で何度も起きて眠りが少ないとさらに疲れが溜まる。それに鼻の奥からのどへどろどろと何かが流れ落ちてくるのも気持ち悪いし、咳き込むごとにのどからもどろどろが出てくる…。でこの月曜日に耳鼻科へ行ってみた。以前にお坊ちゃんが耳が痛いと言った時に連れて行って効率的な診察と処方で感心した先生。待ち時間も少ないし英独仏ルクセンブルク語が話せるのでコミュニケーションにも問題ない。我が家から車ですぐで車も意外と停めやすい。事前に肺筋力というのか肺機能のチェック、アレルギーテストなどをする。いつも思うけど耳鼻科で使う器械は面白い…。そして先生は鼻からのどまでカメラを通して見せてくれた。上咽頭というのか鼻からのどに落ちていく辺りのリンパ腺がとても活発になっていて’’イチゴ’’状になっているのだそう。さらに私の場合胃酸がのどまで上がってきているらしい…、そんなことあるんですか…。「でも心配ないよ。コロナにかかった人で同じ症状が残る人はたくさんいるからね」と先生。鼻のスプレー、吸引するのどのスプレー、のど用のジェリー(すごくまずい)、胃酸への錠剤を処方された。すごい重病人みたいな薬を抱えて帰宅。でも先生、すごいよ。本日3日目でずいぶん楽になってきた!夜咳で起きることがほとんどなくなった。処方された薬は6週間分。その間の摂取禁止品: コーヒー、チョコレート、炭酸飲料、アルコールこれは辛くて涙が出そう…
2022.10.12
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目下Covid隔離中…。先週末鼻回りに異常を感じ、あれ、風邪ひいたかなぁ、と走るのを控えてうちにいた。翌日も熱はないものの身体がだるく何かと気を遣ってくれる夫に甘えおとなしくしていた。週が明けて念のためコロナの簡易テストをしてみたものの陰性。ちょっといつもより弱った感じがあるものの体調はそれほど悪くはなく出張の夫を車で空港に送っていった。多忙な夫に風邪をうつしてはいけないのでマスクをして。その翌日夫が出張先から電話をしてきてコロナ検査で陽性が出たからおまえもしてみろ、とのこと。陰性だって、と心の中で思いつつテストをしてみると陰性。夫もその後3回(PCR検査含む)もやり直してみたのだそうで4対1の結果で陰性と出て一安心。しばらくしてからふと気になって放っておいた検査済トレーを見てみるとなんとうっすらと陽性の線が出ている!いつ出てきてたんだ~!?急いでかかりつけ医に電話をすると簡易テストで陽性が出たならうちから出す処方箋ではなく担当局があるからそこから出してもらうようにと言われる。PCR検査も保険を利かせるためなら処方箋がいる。でもそこは手配の鬼、ルクセンブルク。素晴らしくスムーズで予約もお昼に家から近い検査所で取れた。当地にお住まいの方、こちらご利用ください:コロナにかかったら私の場合”Antigenテストで陽性”を選んで入力していき、メールアドレスか携帯に送られてくる認証コードを入力すると完了。私の場合メールで処方箋が送られてきて、同じメール内にある検査所のウェブサイトで検査予約を入れる。この時この処方箋も添付する。私はお馴染みのKetterThilでお願いした。結果は携帯にメッセージ、と添付書類の付いたメールが24時間以内に送られてくる。そしてその後保健所なのかな、から電話がかかってきて同居人の有無や行動範囲などを尋問される。私の場合フランス語のみの女性だったけど話せない時は電話を替わってもらえるのだろうか…。それが終わると仕事をしている人など証明がいる人向けに証明書がメールで送られてくる。至れり尽くせりで相変わらず素晴らしい!コロナり患者は症状発生日もしくは検査で陽性が出た日から7日間の隔離生活。症状がなくなってきたら24時間置いて2回自分で簡易テストを行い、両方陰性だったら隔離解除となるのだそう。再度PCR検査しなくてもいい。ちょっとあいまいだけどそこは個人の良心に任せてもらえるようだ。家人はというと同じく隔離が推奨されているけど陰性であれば厳しいことは言われない。我が家のボーイズ二人とウクライナの同居人にもすぐに検査してもらったが陰性。症状も全くなく昨日も相変わらず陰性でなんとドイツへ出かけていってしまった・・・。薄情なやつら。我が家には隔離に使える余分な部屋が今ないので一番広くて快適なリビングで隔離させてもらっている。愛用しているのはRicolaののど飴。咳が続くとすーっと収めてくれる。そしてOxyCleanの消毒スプレー。手術前のドクターがにらみを利かせる写真がついているものでこれをトイレに行ったりドアを開けたりする時にシュッシュッシュッシュッとしている。リビングも時々(すごい寒いけど)窓を全開にして換気する。私の方も咳が少し残る以外は元気でちょっと一走りしてきた方が元気になりそうな気もしてもどかしい。週明けにさっそく検査してみよう。
2022.10.02
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ヨーロッパの街の建築は大概石造りで数百年経た今も当時の威厳を残していてその町並みはとても美しい。石造りだから長持ち、というのは一理あるけれど大変な努力をして今日まで引き継がれてきているものなのだということを改めて想いながら街を歩いていると添付の写真の改装作業に出くわした。交通量の多い近代都市なら外壁の洗浄は終わりのない仕事だ。割と柔らかい(たしか)砂岩で彫刻が施された窓枠なども風雨にさらされて原型が崩れてしまっていることも多い。こんな彫刻またやり直してくれる職人が今日でもいるのだろうか。昔の建物は今の建物と比較して天井が高いので同じ階数の建物なら高さがある。でも法定の高さ制限ぎりぎりに階数を増やすためだったのだろうけど、昔からある建物の上に味気ない建て増しをしている建物も割とあって醜いことこの上ない。写真の改装はファサードを残しながら中の改装を行っている作業で、ここの場合その他の骨組みも残しながら補強を施して改装していくようだ。でも時々ファサード”だけ”板の様に残して建物自体は全て解体して一から立て直していることもあって初めて見た時には本当に驚いた。何トンあるのか分からないファサードを倒れないように支えている図は何度見ても圧倒される。何とか過去から引き継がれてきた美を次の世代へ引き継いでいこうとする意志を感じる。全て取り崩して新しく建てる方が作業コストも時間も少ないはずなのだ・・・。日本でも古民家なんかを若い世代が改装して生活されていたりするのを聞くと嬉しくなる。一度失われたらもう元に戻せない。たくさんの人に大事に使われてきた古いものは愛おしい。
2022.09.30
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物価上昇が日々ニュースに上がる今日この頃…。プーチンの戦争がそれに輪をかけてガスや電気などのエネルギー料金がこの冬はぐんと上がることが確実視されている。それを反映した閣議決定があったのか先日新聞にソーラーパネル設置の際のVATが3%に引き下げられるとのニュースが出ていた。それが今日の新聞には人手不足を嘆く業者の声がでている(嬉しい悲鳴ではなく本当の悲鳴のようだ)…。ある業者は通常だと週に2,3件ソーラーパネルを設置するペースなのにこのところ一日に4,5件の注文が入るのだそうで、今申し込んだとしても設置は6~9か月待ちなのだとか。注文受付を停止している業者もあるのだそう。これから天気の悪い季節に突入していくところだし、今年は天気のいい年ではあったけどここはどちらかというとお天気の良くない土地で家計の足しになるほどの電力が得られるのか、結構高い買い物になるけどその投資に見合うのか個人的に疑問だ。電気代が上がっていくと、ただでさえ通常の車より高値の電気自動車購入の際の還付金も(今は電気自動車の走行距離はガソリン車より短いし)ガソリン料金の上昇率を計算しても(上昇を抑える政策がとられるので)割に合わなくなるんじゃないかな。完全電気でもなくプラグインでもなく昔からあるハイブリッド車にして正解だったんじゃないか、と我が家の車に関しては納得している…。なんだかコロナとプーチン戦争のせいで世界はどっぷりと鬱な空気になってしまったんだなぁ。
2022.09.26
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