Flatのガンプラ製作日記

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2025.09.26
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「天神さまの突撃モノノケ晩ごはん」です。


天神さまの突撃モノノケ晩ごはん (マイナビ出版ファン文庫) [ 烏丸紫明 ]

人間関係に疲れ果てた、というか、母親からの仕打ちが
トラウマとなり、人との関わりが怖くなってしまった愛。
古い建物をこよなく愛する愛は京都に古い空き家を
見つけ、住むことにしました。
そこは手間はかかるけど、その手間も愛おしい愛の

他の人に話すと「それ、何が楽しいの?」と変人扱い
されるのが嫌で人と関わらない、自分の事を言わない
で過ごしてきました。
そんな愛の幸せの空間に変人、いや、神様がやって
きて愛の作るご飯を食べていくのです。
しかも、人数は段々と増えていき、1つ目童、タヌキ、
猫又、女郎蜘蛛と個性的な子ばかり集まります。
最初は自分の空間が侵食される事を不快に思っていた
愛でしたが、いつしか皆と食べるご飯こそ美味しいと
感じるようになります。
ある日会社でいざこざがあり、会社の雰囲気は最悪に

今までの愛なら我関せずというところですが、実は
何もしない事も不快な事がある事に気付かされるのです。
そして愛は勇気を振り絞って、ちょっとだけ行動して
みるのでした。
神様は天神さまの梅の木の精、輝夜だったのですが、

人を幸せにするのは人だ」
というのはとても素敵なセリフだと思いました。
もちろん、神様の力をある特定の個人の願いを叶える
ために使えば幸せにできるのかもしれません。
しかし、神様の力はもっと大局的なことに使われる
ことが多く、その先、幸せになるかどうかは人同士の
関わり合いの中から生まれてくるという訳です。

さて、愛の根本的な人嫌いは母親からの仕打ちに
ありました。しかし、母親もただ理不尽だったわけ
ではありません。
愛は「視える」体質だったのです。
愛が人には視えないものが視えることで色々面倒事が
起き、母親は何とか「普通の女の子」になって欲しい
と祈祷やお祓いなどを試したようです。
しかし、一向に改善しないことをつい愛に辛く当たる
ようになってしまいます。
一番愛して欲しい、今のままで良いよと言って欲しい
母親からの拒否は愛を極度の人間不信に育て上げた
のでした。

愛に素敵な気付きを与えてくれたのは輝夜でしたが
結局愛を助けてくれたのは人でした。
違っていること、それを肯定できるようになった
ことは愛を大きく成長させたのでした。






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Last updated  2025.09.26 00:26:11
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