森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.06
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神経症が治るということは次の三段階のステップがあります。言葉がむずかしいと思いますが、イメージとして全体像をつかんでおいてください。また折を見て解説いたします。

1、精神交互作用の打破
2、思想の矛盾の打破
3、「生の欲望」に沿った生き方をめざす

まず1から2、2から3へと段階を踏んでステップアップしてゆくことになります。3までいけば完治となります。
これは、観念的な理解だけではなく、日常生活の中で行動として実践できるようになることが大切です。

1、精神交互作用の打破
神経症に陥った人は一つのことにとらわれて、症状以外のことに目が向かなくなります。注意と感覚の相互作用により、どんどん増悪してゆきます。
そして観念上の悪循環、行動の悪循環が際限なく繰り返されるようになります。

これができるようになれば、第一段階の治るということは達成されます。

2、思想の矛盾の打破
神経症に陥った人は、強い「かくあるべし」を持っています。○○しなければいけない。○○してはいけないといったものです。
「かくあるべし」を前面に打ち出して、自分や他人、物事を価値判断してゆくと、「現実、現状、事実」はとても我慢がならなくなります。
無理やり「かくあるべし」に合わせようとすると強い葛藤や苦しみを生みだします。これが神経症への苦悩の始まりとなります。
ですから、神経症の苦しみから逃れるためには、「かくあるべし」的思考をできるだけ小さくして、事実本位、物事本位の生活に修正してゆくことが大切になります。
こうした生活態度が身につくと、第二段階の治るということは達成されます。

3、「生の欲望」に沿った生き方ができるようになる
「かくあるべし」が小さくなり、事実本位、物事本位の生活態度が身についてくると、神経質者は強い「生の欲望」を持っていますから、不安というブレーキを活用しながら、自分に備わった能力をどこまでも活かし、運命を切り開いてゆくようになります。
これが第三の最終段階です。この段階では、症状を治すということを通り越して、神経質者としてよりよい生き方を目指してゆくことになります。





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Last updated  2013.01.06 21:24:50
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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