森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.09
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生は56歳の時、20歳の一人っ子を無くした。僕は悲しみのあまり慟哭した。こんな悲しいことはない。絶対です。ただそれきりです。どうすることもできない。その後も思い出すたび、大きな悲しみがある。ただそれだけであって、僕にはグチもなければ、この気持ちを否定したり、曲げたりすることは毛頭ない。「ああ苦しい。どうすればよかろう。」とか、あきらめよう、気を紛らわせようとかゆうことは全く考えないのであります。

香取さんのお話。私は告別式のときは、先生のそばにおりましたが、納棺のときは先生は非常に悲しまれ、はらわたを断つように慟哭されました。出棺のときも、見るのも見れないほどの悲しみようでしたが、のち二階に上がられてからは、はや風光霽月(せいげつ)といった風に他の事も話されて、全く別人のようになられて私は非常に感銘したのです。

私たちは会社でミスをして上司に叱られた時、夫婦喧嘩をしてイライラすることがよくあります。その感情をいつまでも引きずり、気分転換ができなくて困ることがあります。森田先生のようにどんな嫌な感情も来るものは拒まず、そしてどんな感情も早めに流していくことを身につけていくにはどうしたらよいのでしょう。

茂木健一郎氏によると、そういうふうに、悲しみモード、イライラモード、やる気モード、リラックスモードの切り替えは人間の進化の過程で身につけた能力としてもともと持っているものだといわれています。その能力を発揮して、人類は多様な環境やその時の状況の変化に素早く適応して生き延びてきたのだという。モードの素早いチェンジは、人間が生きていく上に必要不可欠な能力だったのである。しかし進化の過程でその能力はしだいに衰えてきてしまった。

脳の働きでいうと、前頭葉の眼窩前頭皮質という部分が変化に対して、素早くスイッチの切り替えをおこなっている。これは無意識のうちに切り替えをおこなっており、意思の力ではできない。
でも無意識を操る方法がある。実際には体を動かすことです。会社でイヤなことがあって、それを引きずったまま家に帰る。そしてペットの世話をする。草花の手入れをする。お風呂に入る。ジムで一汗かく。するとイライラモードからリラックスモードの切り替えが素早くできるようになる。森田では行動実践によって新しい感情を作り出すことができるといいます。このことを言っています。これを活用しない手はありません。






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Last updated  2013.08.09 07:02:01
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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