森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.04.07
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カテゴリ: 最新の脳科学
みなさんの周りにこんな人はいませんか。

・平気で車から空き缶やゴミを道路に投げ捨てる。
・行楽地で出したごみを持ち帰らない。
・山や谷にテレビや冷蔵庫やクーラーを捨てる。
・平気で飲酒運転をする。同じような交通違反を繰り返す。
・仲間と徒党を組んで迷惑行為を繰り返す。
・会社などで怒りを暴発させて暴言を吐く。暴行事件を起こす。
・気分本位になって仕事をさぼる。他人との約束を破る。ドタキャンする。
・アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、風俗依存症、ネットゲーム依存症、買い物依存症、スマホ依存症、タバコ依存症で苦しんでいる。


自分も後悔で苦しむことになります。
誰でも、このような本能的な欲望が湧き上がってきます。
それは自然現象ですから仕方ありません。問題は抑制力が働かない場合です。
自動車でいえばブレーキが故障しているようなものです。
ブレーキの壊れた車は極めて危険です。
自分もみじめになるし、社会から制裁されることになります。
このような本能的な欲望の暴発を抑制することはできないものでしょうか。

最近の脳科学ではその役割を果たしている部所が解明されています。
それは前頭前野にあります。こめかめの奥のあたりにあります。
これは 前頭前野腹外側部(ふくがいそくぶ) と呼ばれています。
共感・直観を司る前頭前野内側部 もあります。
これらの部分が正常にその機能を発揮することが極めて大事になります。

有田秀穂氏によると、 前頭前野腹外側部 を活性化するためには、セロトニンの分泌が必要だと言われています。
不安や悲しいことが持続する場合や慢性的なストレスがあると、セロトニン欠乏脳になっているといわれる。


例えば、セロトニン神経を壊したラットとマウスを一緒に入れる動物実験があります。ラットが大きくてマウスは小さいのですが、普通はラットがマウスにちょっかいをかける程度です。
しかし、セロトニン神経系を壊されたラットは、恐ろしいことにマウスを攻撃して食べてしまうところまで行くのです。
餌は十分に入れてあるので、食べる必要がないにもかかわらず、そこまで暴力的になってしまうのです。

人間の場合も、セロトニン神経が弱まると、突然キレて歯止めがかからなくなってしまうのです。マナー違反を注意されたただけで、怒りの感情が暴走して暴力事件にまで発展してしまう例が増えています。
本来は、そんなに暴力的な人ではないのに、セロトニン欠乏脳に陥るととんでもない事件へと発展することもあるのです。

有田秀穂氏は、セロトニン神経を活性化する簡単な方法は、朝太陽を浴びながら、30分程度ウォーキングをすることを勧めておられます。
これを3ヶ月続けると、少しずつ気分が切り替えられるような脳が出来上がるといわれる。その他にも、ストレッチ、丹田呼吸法、瞑想法、食事など取り組むことがいくつかあります。

セロトニンを増やす方法はサプリメントやSSRIという薬に頼るよりも、普段の生活の中で無理なく作り出すことが大変重要であると言われています。
これらは意識すれば生活習慣にすることができるものばかりですから、ぜひとも実践して身に着けたいものです。
ドパミン主導の報酬系神経回路とノルアドレナリン主導の防衛系神経回路の暴走を制御しているのがセロトニン系神経回路と言われています。
私は森田理論学習に最新の脳科学の知識を付け加えて学習することが重要なのではないかと考えています。
(心も脳も元気になるストレス整理術 有田秀穂 ワック 48~61ページ参照)





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Last updated  2022.04.07 06:31:11
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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