森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.08.22
XML
まずこの絵を見てください。なんに見えますか。



白い部分に注目した人は花瓶のようなものに見えませんか。
黒い部分に注目した人は二人の人間の顔に見えませんか。
2つの見方ができるようになるためには、自分一人では難しいです。
一旦決めつけてしまうと、別の見方はできなくなります。
他人から指摘されると、「そういえばそうだ」と別の見方ができるようになります。あるいは、最初にこの絵は2つに見えます。
どんな絵に見えるか探してみてくださいと言われると、見つけることが可能になります。

私がとっている新聞の日曜版に「7つの間違い探し」というのがあります。
この間違い探しはとても面白いです。

これは何回も挑戦していると、だいたいコツが分かってきます。
長さが違っている。黒い部分が白になっている。あるべきものがない。本来ないものが付け加わっている。位置が違う。などを基準にして、間違いを探すのだという意識や意欲があれば、比較的早く探しだすことができます。

しかし夫婦で競争していますが、いつも妻には負けます。
妻は5分。にやにやしながら私を見下しています。
私は10分くらい経っても見つけきらないで、そのうち放り投げてしまう。
妻は自分の考えに固執しないで、多面的な見方ができる能力を持っているのかなと感じています。

視点を何処に置くかによって、見えるものが全く違ってくるということです。
一つの見方に固執するようになると、他の見方をすることができなくなります。
そして別の考え方はありえない。間違いだと判断するようになります。
自分の考え方に固執すると、相手の考え方を非難、否定するようになります。
人間は自分の考えたことは、絶対に間違いないと考えがちですが、もしかしたら別の考え方もあるかもしれないと一呼吸置く必要があるのではないでしょうか。


劣等感的差別観、部分的弱点の絶対視、劣等感的投射、防衛単純化、手段の自己目的化などです。
認知療法や論理療法の中には、「認知の誤り」というのがあります。
拡大解釈と過小評価、過度の一般化、二分法的思考、恣意的推論、選択的注目、個人化、結論の飛躍、自分の感情を根拠に決めつける、「かくあるべし」思考、レッテル張り。など。

これらは頭の中が井戸の中の蛙状態になっていると考えると分かりやすい。
自分では別の考え方見方が存在しているとは、全く気付かない状態です。


認識の誤りや認知の修正は、大切なことですが自分一人ではできません。
集談会の仲間、先輩の智恵を借りることが手っ取り早いです。
スマホやパソコンのトラブルが発生したとき、詳しい人に聞けばすぐに解決するのと同じことです。ただしこれは、自分の考え方や行動が否定されることですから耳が痛いことです。
そこをじっと我慢して、受け入れるという態度になれば、自分の認識が大きく広がる可能性が高まります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.06.04 09:58:17
コメントを書く
[観念重視から事実重視への転換] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: