森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.04
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野球解説者の古田敦也氏は、人生でスランプに陥った時は、「人生のフォアボール」を狙えと言われています。
古田さんは現役のときにスランプに陥った場合、ヒットを打つなどということは考えないようにしてバッターボックスに入ったそうです。
ボール球は絶対に振らない、きわどい球はファールでよいという気持ちです。
フォアボールで塁に出れば、チームに貢献したことになります。

それなのに現実は調子の悪いときに何が何でもヒットを打ちたくなる。
不調のときに見逃せばならないようなボール球を追いかけてしまう。
その結果、ダブルプレーになればチャンスは一瞬でついえてしまいます。
フォアボールはボールを振らないので消極的なようですが、チャンスが拡大する積極的な意味合いを持っています。

これは神経症で苦しんでいる人にとって役に立つ考え方ではないでしょうか。

そのために、どうしても神経症と格闘してしまいます。
その結果、神経症はよくなるどころか、精神交互作用が働いてどんどん悪化していきます。

ではどうすればよいのか。
神経症の程度にもよると思います。
観念的、行動的な悪循環で仕事や日常生活が停滞している場合は、生活の発見会の協力医に診てもらうことが必要になります。

苦悩でのたうちながらも何とか仕事や日常生活がこなせている人は、古田さんの「人生のフォアボール」ねらいが有効になります。
神経症の苦悩を抱えながら、なんとか細々と日常生活をこなしていくことです。
生活の発見会ではこのことを「超低空飛行」と言います。
このメリットは多少なりとも神経症以外のことを考えられるようになることです。
5%でも10%でも物事本位になっているのがよいのです。
日常茶飯事をすべて家族に丸投げして、自分は症状を治すために格闘しているというのはお勧めできません。ますます神経症が悪化するからです。

神経症を克服した人は全てこの道を通過しているのです。

次にそういう人は神経症の自助組織に参加されることをお勧めします。
現在のところ生活の発見会の集談会をお勧めします。
ほとんどの県に集談会はあります。月1回半日程度の交流会です。
私は集談会に36年間通い続けているのです。

これで一挙に全国の神経症仲間とつながりました。
神経症は仲間と切磋琢磨して乗り越えていくことが必須となります。

学習としては森田理論の学習をお勧めします。
森田理論は、神経症を克服するだけではなく、神経質性格者の生き方を教えてくれています。特に「感情と行動の法則」「感情の自然に服従する生き方」はとても役に立ちました。
神経質性格者にとっては、今後の人生を乗り切っていくための必須科目と考えています。





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Last updated  2023.05.04 06:20:07
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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