森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.08.09
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先日スーパーに買い出しに行った時のことです。
3歳から4歳位の男の子どもが棚からお菓子を持ってきて、お母さんに「これ買って」とお願いしています。お母さんは、「おうちに帰れば同じようなお菓子があるよ」と元の棚に戻そうとします。
するとその男の子は駄々をこねて暴れはじめました。
床に座り込んで、服を床にこすりつけています。
慌てたお母さんは、「みっともないことはやめて。服が汚れるでしょ」と言っています。
そのうち周りの目を気にして、「今日だけだからね」と言って買うことにしたようです。

こんな光景はよく目にします。
どんなことを心がければよいのでしょうか。

まずスーパーに行く前に子供と話をするのはいかかでしょう。


1、買い物についてきてもよいけど、見るだけにする。

2、100円までのお菓子なら自由に買ってもよい。

3、今度来るときには好きなお菓子を買ってもよいので、今日はがまんする。

4、今日はお兄ちゃんと家でお留守番する。

自分で選択したことは、必ず守らせたいところですが、なかなか難しい面があります。

安田さんが形外会で子どもの夜泣きの話をされています。
森田先生の回答は次のようなものでした。
うるさいと思うのも純な心である。子どものことだから仕方がない。
我慢しなければとか型にはまっては少しも進歩はない。
一方叱りつけたり、懲らしめたり、菓子を与えて機嫌をとるなどの軽率な行動はもっといけない。
神経質者はどちらかに態度を決めなければ収まらないということが多い。
どうしてよいか分からないときは、うるさいなという純な心はそのままにして、態度を保留にすることである。

ああうるさい、どうしてやろうかとああも思いこうも工夫して、子供を観察したり、他のことをしていると、いつとはなしに、子供は泣きやんでくる。
なるほど子供は泣くだけ泣けば泣きやんでくるものだという法則を発見する。
(森田全集第5巻 676ページ要旨引用)

感情の法則の4では、「その刺激が継続して起こるときと、注意をこれに集中するときに、ますます強くなるものである」とあります。
不快な感情をつつきまわしていると、火に油を注ぐようなことになってしまいます。


すると駄々をこねていた子供は、お母さんが取り合ってくれないので、駄々をこねても意味がないことが分かる。
いつの間にか、わめき散らしていた問題行動が収まることがあるようです。

京都 龍安寺の石庭





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Last updated  2024.04.08 10:52:58
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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