「かもの法則」(現代書林)の西田文郎氏のお話です。
何かに挑戦する時に、「できる」「やれる」「絶対成功する」などと、無理やり思い込もうとしないでください。
「 できるかも
」「 やれるかも
」、それで十分です。
その一見弱々しそうに見える不確定が、私たちに柔軟な目標実現能力を与えてくれるのです。
(同書 148ページ)
「絶対できる」「必ずできる」「絶対成功しなければならない」などと前向きに考えて行動するのはしんどいことです。
無理やり行動してもなかなか長続きしません。
また目の前に乗り越えることが難しい問題が立ちはだかると途端に意欲が萎えてきます。
7歳までに形成されるというネガティブな潜在意識が、「そんなことはできないよ」「無理だよ」「やるだけ無駄だよ」と反発してくるからです。
潜在意識(本音)は顕在意識(意識的思考)に大きな影響を与えています。
この問題に対して西田文郎氏は次のように説明されています。
「 もしかしたら、できるかも
」は、どんな過去の記憶データとも矛盾しません。
0.1%でも可能性があれば、脳はそれを否定しません。
そして、これが大切なところですが、イメージの脳である右脳には相反する未来のクオリア(主観的な体験や質感)が二羽同時に住み着くことはできないのです。
ですから「できないかも」がひらめいたら、「違う、もしかしたら、てきるかも」に置き換えてみてください。
私は、「もしかしたらできるかも」と言い換えることは、悪い予感を取り消し、よい習慣を作り出す「打ち消しがも」と呼んでいます。
「打ち消しがも」を使えば、マイナス思考も簡単にプラス思考に変わります。
マイナス思考を変えようとしても容易に変えることはできませんが、その根っこにある「かも」を変えれば、自然に変わってくれるのです。
これじゃ簡単すぎるでしょうか。しかしものは試しです。
「できないかも」「うまくいかないかも」が脳にひらめいたら、騙されたと思って、こう言い直してみてください。
「いや、違う、もしかしたらできるかも」
「いや、違う、もしかしたらやれるかも」
「いや、違う、もしかしたらうまくいくかも」
(同書 172ページ参照)
ネガティブな潜在意識を書き換える方法として、マインドフルネス(今ここ+客観化+洞察)、アファメーション(肯定的自己暗示法)、ビジュアライゼーション(イメージ療法)、再プログラミング法、感謝の習慣作り、環境を変えるなどがありますが、「かもの法則」もその中に付け加えたいと考えております。
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