森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.03.26
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囲碁の井山裕太氏のお話です。

井山裕太氏の師匠は石井邦生先生です。
小学校3年生の時に日本棋院関西総本部の院生になることができました。
その頃から先生の指導法が変わりました。
院生対局の棋譜を自分でつけ、そこに「ここがよかった、悪かった」と言った感想や質問を添えて先生の自宅に送るのです。
それに先生が目を通し、添削したり、感想を書いたりして送り返してくださるのです。
これが結果的にはよかったといまになって思います。

私は子どもの頃から負けず嫌いで、負けると泣くことがよくありました。
そんなある日、先生の手紙が届きました。
「負けて哭いているだけでは何万回対局しても強くはならない。なぜ負けたか、それを自分なりに反省して次に生かさないと成長しないよ」


負けただけでも辛いのに、それを検証するというのは。
しかし、私にはそれが一番足りないということも先生はちゃんと承知して、そうした手紙を書かれたのだと思います。
その手紙をいただいてからは、きちんと反省するという作業を重点的にするようにしました。
いまだから思いますが、どんな世界でもそういうことを疎かにしていたらなかなか上には行けないのだろうなと思います。
私の場合、小学生の時に先生に教えていただき、少しずつそういう習慣がついていったのだと思います。もちろんいまも一局終わる度に、自分の碁と向き合うことを忘れず行っています。
(1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 藤尾秀昭監修 致知出版 405ページ)

普通ミスや失敗をすると自己嫌悪、自己否定するようになります。
他人から叱責、非難、軽蔑されることを恐れて、事実をごまかしたり隠蔽するようになります。
これは森田理論でいうと、「かくあるべし」で事実や現実を否定することです。
これをするとどこまでも落ち込んでしまいます。
ここが底だと思っていたところがそうではなかった。
その下にまだ二番底、三番底が待っていたということになります。

観念で事実を否定すると益々惨めな人生が口を開けて待っていると思います。

そのためには観念主導の考え方を、事実優先の考え方に変えていくことです。
そのためのノウハウは森田理論を学習すれば分かります。

不本意な事実に対してごまかしたり、否定しないできちんと向き合う。
そして負けた原因をきちんと分析して、問題点や改善点を洗い出す。
次につながる改良点や改善点、課題や目標を見つける。

小さな課題や目標を設定して、二歩前進一歩後退気持ちで取り組みたいものです。





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Last updated  2025.03.26 06:20:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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