森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.05.19
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カテゴリ: 最新の脳科学
ブルース・リプトン博士のお話です。

医療の現場でも多くの人がプラシーボ(偽の薬)効果に気が付いている。
だが、一歩踏み込んで、自然治癒との関係について深く考えてみる人はほとんどいない。
プラシーボ効果は、肯定的に思考することで心が健康になるという現象だ。
米国保険社会福祉省の報告にも、プラシーボ効果が紹介されている。
重度のうつ病患者について、薬を服用した人のうち回復したのは半分だけだったが、プラシーボを服用した人は三分の二が回復するという、目覚ましい結果となった。(Horgan 1999)

同じ心が、プラシーボ効果とは逆に、否定的思考によって健康を損なうこともある。これは「ノーシーボ」効果と言われる。
たとえばあなたが医師から「あと6ヵ月の命です」と宣告されたとしよう。
このセリフが心に与える影響は計り知れない。


2003年「プラシーボ 心は薬よりも力がある」という番組があった。
1974年、ミーダー医師はサム・ロンド氏を診察した。
ロンド氏は食道ガンを患っていて、後は死を待つばかりというのが当時の診断だった。実際診断が下ってから数週間後にロンド氏は亡くなった。
ところが、ロンド氏の死後、驚くべき事実が判明した。
解剖してみたところ、小さな腫瘍が肝臓に2、3ヶ所と肺に1ヶ所あるだけで、食道にはガンは全く見当たらなかった。誤診だったのだ。
ミーダー医師は、「彼の死因はガンではなかった。しかし実際に彼はガンでなかったのに死んでしまった。いったい何が彼を死に追いやったのか」
「私はガンだと診断しました。彼は自分はガンだと考えました。周囲の人もみんな彼はガンだと考えました」
ガンで余命いくばくもないと本人も私も周囲の人も信じて疑わなかった。
それは確信に近かった。その結果悲劇が起きた。
悲観的、否定的、ネガティブな思い込み、思考や感情が一旦潜在意識に落とし込まれると始末が悪いということだ。
人間は潜在意識に基づいてネガティブに思考し、ネガティブな感情でがんじがらめに支配されるようになるということです。

ブルース・リプトン博士は、私たちの思考や行動や感情の95%は潜在意識によってコントロールされている。

その潜在意識は、7歳までの幼少期に作られる。
ネガティブな信念や思考パターンが潜在意識に蓄積されると、自己肯定感の低下、人間関係の悪化、健康問題など様々な問題を引き起こす可能性があると指摘されています。
リプトン博士は潜在意識の書き換えをする必要がある。また潜在意識の書き換えは可能であると説明されている。
我々は潜在意識の呪縛から自由になる方法を考える必要があるのです。
(参考文献 思考のすごい力 ブルース・リプトン PHP、ネガティブ・ケイパビリティ 帚木蓬生 朝日新聞出版)





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Last updated  2025.05.19 10:15:09
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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