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シドンで数日過ごして帰ってまいりました。その翌日の今日、シドン付近で爆破事件が起きたというニュースが。あれ~。昨日バスで通ったところやん!!
シドンはレバノン南部に位置する海沿いの町です。イスラエルとの国境に近いことと、反欧米・反イスラエル路線を掲げるヒズボラ(政治組織)の活動の拠点であることから、ちょっとしたいざこざが起きやすいといわれている町。とはいえ、通常のシドンは平和そのもので、人懐っこいレバノン人が忙しく行き交う活気のある町。
今回の爆破事件は、ベイルートからシドンへ通じる主要道路で起きたもの。平和維持のために駐留しているイタリア兵が乗ったUN(国連)の護送車が爆破され、6名のうち1名が死亡、数名が大けがを負ったようです。
写真はBBCからの転載
この爆破事件に誰が関わったかは、まだ分からないということです。犯行声明も出ていないようです。シリアの情勢と何らかの関わりがあるのでは、とも言われていますが、真相は明らかになっていません。
爆破事件???!!! レバノン全体が緊急事態と思われるかもしれませんが、そんなことは全くありません。ほとんどのレバノン人はテレビのニュースでこの事件について聞き、「シドンで爆破があったんだって~」「え? そうなん?」と話している状況です。
ほとんどのレバノン人は平和を望んでいます。これはヒズボラの人たちも全く同じ。ヒズボラ=過激派組織という風に報道されがちですし、覆面をかぶったテロ組織のようにイメージされる方もおられるかもしれませんが、実はごくごく普通の人々です。靴屋や薬局を営み、英語やフランス語を堪能に話し、「おはよう」「ありがとう」などちょっとした日本語も知っていて、私が日本人と分かるや「日本語知っている!」と披露してくれたりもする人懐っこい人々。
ヒズボラについて書きましたが、これはヒズボラが今回の事件に関わっているということではありません。レバノンで何かあればすぐにヒズボラと結び付けられるので、そうではないことを知っていただきたいと思うからです。
人々の願いとは裏腹に、なぜかゴタゴタに見舞われる中東です。この時期、美しい花々がレバノンを彩ります。この地に本当の意味での春が訪れるのはいつのことでしょうか。
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