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ヨルダンは資源に恵まれていないため、主要な産業といえば観光だけ。外貨に頼らざるを得ず、豊かな国とは到底いえません。ヨルダンにあるものと言えば"石"だけ・・・? とはいえ、こんな脆弱な国だからこそ、他国からの干渉もなく政治的に安定しているのでしょう(笑)。さて、どの国でもそうなのでしょうが、ここヨルダンでも誰もが生きるために必死です。上の写真のように、ある道路では少年たちが信号待ちしている車の間を縫って、さまざまな物を売っています。新聞や花ならまだ分かるのですが、ペンやノートを売っている子もいます。誰が買うの…? この道路は私もタクシーなどでよく通りますが、まだ彼らから買ったことはありません。一日にどれくらい売れるんだろう、などと考えてしまいます。救いなのは、こうした少年たちが決して絶望的ではないこと。彼らがお小遣い稼ぎ程度にしているのならいいんですけれど。でも中には親に言いつけられてしていたり、時には親が遠くから見張っている中、物乞いをしてくる子たちもいます。子供たちには子供らしく、お金の心配などをしないで伸び伸びと育ってほしいものですが、貧しい家庭ではそんなことも言ってられないのでしょう。でも親が働ける状況にあるのなら、子供を利用することなく、精一杯働いてほしいですね。。。。
2009.03.28
ヨルダンでの生活費はどれくらいかかるの? とよく聞かれます。でもこれは人によってさまざまだと思います。駐在員として日本の会社に勤めておられるような方たちからすれば、私は“極貧”の部類に入ると思います(笑)。なので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・・電気代や水道代など月々の光熱費がどれくらいかかるのか、ちょいとご紹介。 ↑ 水道代。3ヶ月毎の請求。 ↑ 電気代。基本的に毎月の請求。上の写真が請求書です。実は今のアパートに移ってから5か月以上経ちますが、ずっと滞納しております。というのも、請求書が来ないなぁ、来ないなぁと気を揉んではいたのです。以前の家では管理人代理みたいな人が集金に来てくれていたので、自動的に支払っていました。私が住んでいるような今のアパートには管理人代理などがいないため、請求書の管理も自己責任だったのです。1階の電気メーターなどが設置されている場所にすべての家の請求書がまとめてポンと置いてあるのだと5か月目にしてようやく悟りました。いまだに電気などが差し押さえられていないのが不思議だ、と家主も友達も言っております。ほんなんやったらはよ教えてぇなぁ~。とはいえ聞かなかった私が悪いんですが。いずれにしても早く支払わねば! Anyway、本題に戻って光熱費の料金の内訳は・・・・、電気代 毎月約9.6JD(約1320円)。水道代 毎月約5.6JD(約772円)。といった具合です。電気代はかなり切り詰めることができます。というのも、料理やストーブにはプロパンガス(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200810300002/)を使用するのが一般的だからです。じゃあ何に電気を使うかといえば、シャワーを浴びる時に電気で湯沸かしをするのですが、これが比較的高くつきます。あとは夜に部屋の電気をつけたり、パソコンを使ったりするくらい。なので電気代は日本と比べると安めですよね。こうした月々の経費に加えて、家賃が必要です。家賃も本当に千差万別。今の私のアパートの月々の家賃は約170JD(約23500円)です。外国人は大抵かなりぼったくられるので、これはかなりお得な方です。もちろんもっと安いところもありますが、外国人である私たちが入るにはコネが必要です。上の必要経費を全部合わせると2万5000円強ですが、それに加えて食費と交通費がかかります。これも人によって全然違うと思いますが・・・・まぁ2万円とすると、全部で1か月5万円弱で生活できる計算になります。とはいえ、毎月色々なことで余分な出費があります。アラブ社会の交際費もバカになりません。ヨルダンでの生活は決して“激安”ではありません。ここ数年の物価上昇は甚だしいそうなので、数年前だと多分 今の半分くらいで生活できていたと思います、シリアではもうちょっと安くで生活できるみたいですが、それでも物価はかなり高騰しているようです。私の夢はいつかシリアに移動すること。いつになるか分かりませんが、近い将来本当に移動できたらいいなぁと思いつつ、今はヨルダンで "poor 街道" を明るく一心に走っております。
2009.03.28
今日から時計がサマータイムに切り替わります。どうするのかというと、昨日の晩のうちに時計の針を1時間進ませるのです。これで日本との時差は6時間になります。金曜日はアラブ世界の週末に当たるので、金曜日の今日、一斉にサマータイムに切り替わります。このように切り替えは、毎年この時期の週末に行われます。たとえ時間を変更し忘れても、休日なので仕事に遅れたりする心配はないというわけです。 毎年のことですが、時計の針を進ませ忘れるアラブが続出。今日は友達とお出かけしましたが、すべての時計がまだ切り替わっていないので、車の中の時計と腕時計の時間が違っていたりして、少し混乱。まぁたかが1時間なので、それほど大したことはありません。サマータイムが始まるときには1時間失うことになりますが、秋になりサマータイムが終わると、時計の針をまた1時間遅らせることになります。本当にもうすぐ4月ですものね! 早いものです。これから夏にかけてどんどん日が長くなり、夕刻時に人々が外で語らう光景が見られるようになります。
2009.03.27
今日のアンマンは1日中雨が降り続きました。風が強く、寒い寒い日でした。こんなに雨が降るのは珍しいです。私のヨルダン生活では初めてのことです。でも乾燥した木々には、これくらい降ったほうがいいのでしょう。しかし、3月末とは思えない気温です。今は観光のピークシーズン。でもここ2,3日の天気はかなり悪く、先週末から今週にかけて観光に来ておられる方たちはお気の毒です・・・・。さて、下の写真は4日ほど前に撮ったもの。この時は天気が良かった! ヨルダンの国教はイスラム教です。人口の 5、6%がキリスト教で、93%近くがイスラム教と言われています。でもけっこう教会の数も多いのです。面白いことに、モスクと教会はよく隣接して建てられています。↑ 左側にあるのがモスクで、その真横に教会があります。私のヨルダン人の友達によると、最近新しい法律ができたそうですが、教会を建てるときには横にモスクを建てなければならないのだとか。。。この真実性は定かではありませんが、でも最近の法律うんぬん以前に、モスクと教会が隣接しているケースが多いです。なので、教会の鐘がリンゴンリンゴンと鳴った後に、アラブ世界でよく耳にする"アザーン"と呼ばれる祈りの呼びかけが朗々と鳴り響いたりします。このアザーン、初めて観光に来られた方たちはけっこうビックリされるようです。なんせ明け方に第1回目が鳴り響きますから。でも慣れると、夢うつつのうちに聞きながら、「あ、まだあと数時間寝れるな」などと思って幸せな気分になったりします(笑)。アザーンは人間の肉声で鳴り響きます。とはいえ、最近はたいてい録音してあるのを使うそうですが。わおんわおんと反響する上に、古いモスクだとレコーダーも古いみたいで、ザザーッというものすごい雑音です。いまだに全部は覚えていないのですが、出だしの部分の「アッラー アクバル」(神は偉大なり)というのだけ聞き取れます。このアザーン、日本に帰国する前にデジカメの動画で録音して帰りました。これを聞かないとなんとなく落ち着かなくって・・・・(笑)アラブ世界にいるんだなぁと感じさせてくれる日常生活のひとコマです。観光に来られたら、うるさいなぁと舌打ちせずに、ぜひこのアザーンも楽しんでくださいね。
2009.03.25
今日のアンマンは朝は晴天、夜からは嵐のような雨になりました。風がうなり、水はけの悪い道路は洪水状態です。こんな激しい雨は初めてだ! とタクシーの運ちゃんもびっくりしていました。そんな天気の中、日本から帰ってきてから初めて Mecca Mall に買い物に出かけました。4月から長期留学でステイされる知り合いの女の子がおられるので、いろいろな準備を兼ねてのショッピングです。Mecca Mall ではコーヒーショップでちょっと一服。Caribou Coffee (カリブコーヒー) という店に入ってみました。これは、スターバックスに次ぐ全米第2位のコーヒーチェーン店だそうですが、中東にはかなり進出しているようです。値段的にはスターバックスとそれほど大差ありませんが、ここのコーヒー、おいしいです。友達は"Mint Condition"というミント入りのコーヒー、私は"ホットココア"を注文。量もかなりありますし、ホイップクリームがたっぷりかけてあって、質・量ともに満足、満足。リッチな気分になれます。 ↑ 店内の様子。 ↑ ホットココア今日のお買い得は、鉄製のフライパン。なんと日本製です。鉄製なのにそれほど重くなく、健康に良さそうなので、友達ともどもすぐに購入。新潟県の"何とか"という有限会社のもの (名前を忘れた) でした。こんな風に日本製のモノがもっともっと入ってきたら良いのになぁと思います。クオリティがいいのですから、絶対に売れるはず。ヨルダンなどの中東諸国に日本はもっと注意を向けて、進出して来てほしいです。売り込むためには、英語など他の言語での表記も必要。日本語だけしか書いていないと、せっかく良いものでも良さが伝わりません。残念だなぁ~。さて私はしばらく、あれやこれやと来客のお迎えの準備でバタバタしそうです。
2009.03.24
ヨルダンの下水道事情については以前にレポート済みです(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200902140000/)。トイレの水を流した時の水圧の弱さも、本当に困ったものです。だって流れていないんですから! 流れていないと、次に入った時にぎょっとします。ちょ、ちょっと誰が入ったの? ちゃんと流してよ~と思ってふと気付くと、自分のが流れずに残っていただけ。何が? って言わずともお分かりですよね、はい。それでも水不足のため(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200809290001/)、何度も流すわけにはいきません。それに何度流しても水圧の弱さに変わりはなく、結局流れないのです。そのため、トイレにはバケツをいつも用意しています。いったんフラッシュした後に、バケツで勢いよく再び水を注ぎ入れて無理やり流してしまうのです。さてこのバケツの水はどこからのものか、というと・・・・週に1回水が支給される"水の日"、つまり木曜日に、バケツすべてと空のボトルすべてに水を溜めこみます。そして溜めこんだ水を1週間かけてちまちまと使い切るのです。でもトイレは毎日何回も使うもの。バケツの水はすぐになくなってしまいます。そこで考案したのが、手を洗う時の水を毎回バケツに貯める方法。一日に何度も手は洗いますし、石鹸を付けて洗うので、トイレに流す水として使うにはピッタリ! そういうわけで、手を洗うときは、ボールを下に置いて水をため、その水をバケツに入れて、今度はトイレに流す…というような作業を何度となく繰り返しております。う~ん。水の節約もここまで来たかー。日本でもここまですれば、かなり地球にやさしい生活ができそうですね・・・・。
2009.03.23
友達の家に熱帯魚がお目見えしました。私のアパートの隣に住んでいるレバノン人とヨルダン人のカップルの家です。彼らは結婚1年目、まだまだ新婚さんといった感じの初々しい仲良し夫婦です。レバノン人の彼女はまだ21歳。とっても若くて、かわいいんですよ。 ぼーっと見るだけでも癒されます。ご主人は毎日仕事なので、彼女はいつも家で掃除や洗濯、アイロンがけ、料理に明け暮れます。でもやっぱり「ヒマ」だそう。ダンスが大好きな彼女は、ときどき一人で音楽をかけて踊ってみるそうですが、5分くらいで飽きてしまうそう(笑)。とにかくアラブは一人で何かをするのが苦手なんです。誰かが一緒にいないとさみしいしヒマだし、手持ち無沙汰なんだそうです。私はどちらかといえば、外で思いっきり友達と楽しんだ後は、家で一人でゆっくりしたいほう。一人の時間をかなり大切にするほうです。それでもこの国ではそうも言ってられません。入れ替わり立ち替わり誰かが訪ねてくるし、友達の家にお邪魔したら、そうそう帰してくれません。時には何時間も他愛のないおしゃべり。初めは時間の無駄をしているようで、いつ帰れるのかなとモジモジしたものです。でも今では、こんな時間も必要かなと割り切っています。それに今のアパートは四方八方(?)友人たちに囲まれているので、1日に何度も顔を合わせ、顔を合わせたら「まぁ入って入って」という感じ・・・。慣れてくると、「じゃ、そろそろ」と言い出すタイミングもつかめてきました。さて話戻って、先ほどのレバノン人の彼女。旦那さんの帰りを家でひたすら待つ彼女の心を満たしてくれる(?)のが、この熱帯魚たち。一日に何回も水槽の前に座って、熱帯魚を観察するそうです。この彼女、レバノンから来た当初はヨルダンに慣れるのにかなり時間がかかったようですが、最近は車の免許も取り、少しずつ行動の幅を広げています。彼女は英語があまり話せないので、私にとってはいいアラビア語のレッスンにもなります。とはいえ最近は、彼女の英語力の方が私のアラビア語を上回って来ました。こりゃいけません! 私もアラビア語頑張りま~す。
2009.03.19
日本は5月並みのお天気だったとか・・・。アンマンも相変わらず真っ青な空。でもここ最近少~し肌寒い日が続いています。3,4日前は、冬に舞い戻ったかのような天気でした。風がびゅんびゅん吹いて、雪起こしかと思うほど。気温もぐっと冷え込みました。三寒四温といいますが、ヨルダンの急激な天気の変化には体もびっくり。ま、厚着にこしたことはありませんね。 ↑ ヨルダンには湿気が全然ないため、乾燥した寒さです。↑ これは珍しく雨が降った後の寒い日の写真このときはすっかり冬に舞い戻ったかのような天気でした。帽子をかぶっていなかったので、寒さが頭にこたえる・・・・でも私はもちろんのことながらハゲてはいませんよ。今日はまた晴天。鳥たちがあちこちでさえずり、春真っ盛りといったところ。ちょっとお出かけしたいなぁと思っています。来週の週末あたりに友達10数人でウォーキングに行く予定。場所はワディ・ムジブという死海からほど近い場所です。ご報告お楽しみに!
2009.03.18
ハイテク先進国の日本から見たら、ヨルダンはまだまだハイテク後進国。日本がすごすぎるんですけれどね。先月日本に帰国した時に、1年間ハイテクから遠ざかっていたため関空で JR の切符の買い方に戸惑い、駅員さんに救出された思い出があります・・・・。さてそんなヨルダンでもハイテク導入の予感? バスの運賃を支払う方法が変わりました。今までは乗車時にコインをじゃらじゃらと透明のプラスチックボックスに入れていました。でも簡単に金額をごまかせてしまいます。特に混んでいるときなんか、コイン1枚足りなくてもどさくさにまぎれて乗れちゃいます。ときどき運悪く(?)見つかり、運転手にこっぴどく叱られてもなお しらばっくれるオッチャンたちもいましたが。今回導入されたハイテクは、日本でいう Suica みたいなもの。あらかじめカードに入金し、乗車するときに読み取り部にあてると「ピピッ」と音がして料金が精算されます。でもこれってバスだけに有効。しかも大きなバスだけです。ポンコツのミニバスは相変わらずブイブイと街を走り抜け、やる気のない集金の兄ちゃんが乗客一人一人からお金を集めています。 大型のバスだけに仕えるカードがこれ。このカードですが、ある日突然導入され、カードがないと乗れない! という事態が生じました。ヨルダン人が右往左往。どこで買うのか、どうやって使うのか、まったく分かりません。そもそもバスに乗るのは貧しい庶民たちやお年寄りだけ。こんなハイテクについて行けるわけがありません。しかもこのハイテクの導入、ある日突然に強行突破。カードを持っていない人は泣いてもわめいても決して乗せてもらえませんでした。待って待って待った挙句に来たバスに乗せてもらえず、呆然と立ち尽くすお年寄りたちや貧しい人たち。なんちゅう導入の仕方やねん! とかなり憤然としました。しかもこのカード、どこでも購入できるわけではありません。ラガダンというアンマンのはずれにあるバスの集結地点に行くか、ダウンタウンの1か所でしか買えないのです。バスを利用するということ自体、そこまでわざわざ行くお金も時間もない庶民やっちゅうことやのに。 ラガダンというバスの終着地点。そんなこんなで強行導入されたカードですが、日本から帰ってくるとまたコインで乗れるようになっていました。何でやねん?! という感じ。私なんてラガダンまでわざわざ行って買ったのに。しかも導入されてしばらくはカードなしでは決して! 乗れなかったのに・・・・。ほんまに一貫性がないなぁ。。。。あの騒ぎはいったい何だったんでしょうね。ま、でもこのカード、実は便利です。いちいちコインを準備しなくていいし、コインがない時に紙幣で払った挙句「お釣りが返って来ない!」と憤然とすることもありません。そんなわけでカードは私のお気に入り 。ハイテクはやはりいいもんですな。
2009.03.17
友達から手紙をもらいました。この友達と私との間でちょっとしたブームになっているのが翻訳ツールを使った手紙のやり取り。彼女はフランス人、私は日本人。共通の言語は英語です。でも日本文化や日本語に非常に関心が深い彼女、いろいろな゛ジャンク”日本語を知っています。彼女の日本語は、「将軍」というフランスで放映された映画で覚えたもの(笑)。話し方も“サムライ流”でかなり笑えます。あとは私たち日本人が普段使っているような「あのぉ」とか「えっとぉ」とか「そうそうそう」などというあいづちをすっかり覚えてしまい、頻用しております。さてこの友達、一度日本語のメールを送ってきました。え? 日本語で?? と思いきや、メールの翻訳機能を利用したもの。これに私がかなりウケ、仕事中に受け取ったものですからオフィスで含み笑いをこらえるのに必死でした。これに味をしめた彼女、メールの翻訳機能を常用? するようになりました。でもこの翻訳機能、はっきりいってナンセンスです。。。 たとえばこんな風。「親愛なる○○(私の名前)。私は私がいかに認めるか言いたいと思う。実際に非常に良い人、非常に種類、非常に素晴らしい人格と生命の素晴らしい目的との非常に敏感な…、である。誠意をこめて他への、および常に壮麗な微笑を注意する。変えてはいけない。すべての私の愛と。」となっています。意味不明…。さてオリジナル英語版は…「Dear ○○, I want to tell you how I appreciate you. You are really a very nice person, very kind, very sensitive, with very nice personality, and with a wonderful objective in the life, you always sincerely pay attention to others, and always a magnificent smile. With all my love, ○○」という何とも愛情深い手紙です。私がそのまま彼女に書き送りたいくらい素敵な手紙です。この愛情に満ちた手紙、日本語訳で読むとブブッと吹き出してしまいます。オリジナルと日本語訳を付けるところが何ともフランス人らしい。シリアスだけどシリアスすぎない。このお茶目な遊び心を私も常に持っていたいものです。
2009.03.17
ヨルダンに帰って来てから、髪型をよく褒められます。道を歩いていても、知らない人から「髪の毛、素敵だね」などと声をかけられることがあります。日本滞在中にはカットに2回行きました。ヨルダンでのサロン(美容室)体験は決して心地よいものではないので、2回目は帰る前日に。ヨルダンのサロンに行くのは一日でも遅い方がいいのです。前にも書きましたが、こちらのサロンは癒し系からほど遠く、はっきり言ってストレス以外の何物でもありません・・・。しかもショートカットが超! 下手です。そんな中でも他よりはいい美容室を見つけたのですが、やはり日本のサービスに勝るものなし、です。日本では、1890円でカットしてもらえる何の変哲もないカットハウスに出かけました。何人か美容師さんがいましたが、その中に50代くらいのおばちゃん美容師が混じっていました。「あの人にだけは当たりたくないなぁ。“おばちゃんカット“にされそうやし」などと心でぶつぶつ言っていたら、なんとそのおばちゃんに当たってしまい、ゲゲゲッと青ざめながらのカット。でも心配ご無用、そのおばちゃん、なかなか上手でした。後頭部にボリュームが出るように、でもすそはしっかり押さえてくれました。それが下のカット。 ↑ ヨルダンでのカットその日本でのカットをヨルダンでのカットと比べると、やはり違いますね~。ヨルダンでは、ショートカット人口がまず絶対的に少ないので、美容師さんもショートにカットするのは本当に下手です。仕上がりはいつも「10年前?」という感じのカット。上の写真も私が高校生くらいの時に流行っていたような髪型です。人の頭を乱暴にぐりぐり回し、頭皮が焦げるほどドライヤーを当て、時間をたーっぷりかけるワリに出来上がりはいまいち・・・・。やはり日本のカット技術は優れていますね~。しかもおばちゃんですら、手早い手つきでスマートなカットにしてくれるのですから、日本の美容師さんの技術、本当に捨てたものではありません!さて、いつまでこの髪型が持ってくれる事やら。しばらく伸びないで欲しいものです。。。
2009.03.12
ヨルダンに帰ってきて1週間が経ちました。帰ってきて2日ほどはシトシトと雨が降り続く寒~い天気が続きましたが、その後はヨルダンらしい青空が戻ってきました。晴天とともに気温もぐんと上がり、早くも初夏を思わせる暑さです。じりじりと焼き付ける太陽の光に、さっそく首筋が日焼けしてしまいました。日差しがきついので、つい日蔭を求めて歩いてしまいます。日中は半袖で外を歩く人もけっこう見かけます。でもまだまだ夜は冷えます。石造りの家はひんやりと寒いので、日中は外に出る方が温かく感じます。 桜に似た花です。というか桜ですよね…? 初夏の陽気に誘われて、桜が咲き始めました。一日で咲いたかと思えば、その日のうちに葉桜になってしまい、翌日には散り始めるような気温の高さです。 さて先週の金曜日は、久しぶりに日本人補習校に行ってきました。私の現在の担当は小学1年生です。ヨルダンの日本人補習校については、だいぶ前にブログでもご紹介しました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200809290004/)。私の日本滞在中の1ヶ月間は代理の先生が教えてくださっていました。補習校の生徒の全体数は少ないのですが学年ごとに教室が一応あり、一(ひと)クラスの生徒数は1人だったり3人だったりします。私のクラスには女の子が2人。 授業の様子です。1年生の教科書ですが、私の小学校の時とあまり変わっていないのでとても懐かしいです。子供たちは本当に可愛いです。こうしてヨルダンにいる子供たちにも子供なりの苦労がいろいろあるでしょうが、かけがえのない経験をしていると思います。すべての子供がこうした経験をできるわけではないので、色んなことをたくさん吸収してグローバルな視野を持つ大人になって欲しいなぁ~と願っています。
2009.03.09
友達が引越しをしました。ヨルダンで本当にお世話になっている外国人のご夫婦です。引っ越し先は私のアパートの真横。お隣さんになりました。とっても親しくしてもらっているので、私は勝手に自分たちのことを「三位一体」(さんみいったい)と呼んでいます・・・(笑)さて彼らはこれまで家具つきのアパートを借りていました。家具つきのアパートの恐怖については、以前にもお伝えしました (http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200810270002/)が、今回も問題続出! とにかく家具つきのアパートを貸している大家は、外国人を相手にしているためにたいていケチで強欲なんです。このカップルがこの家具つきアパートに入ったとき、それはそれは汚い状態でした。入る前に友達は、何日もかかってその家を掃除しなければなりませんでしたし、置いてある家具といえば汚いソファだけだったので、ほとんどのものを購入しなければなりませんでした。修理を大家に頼んでも一向に動いてくれないので、この家は早めに出て行った方がいいだろうということになりました。友達はまたすぐに家を探し始め、最終的に見つかったのが私の隣のアパート。引っ越すことが決まっていたため、家具つきの家の方は修理せず、不便ながらも何とか済ませていました。ところがいざ出る段階になって、大家がブチ切れ。ここも壊れている! あそこも壊れている! ここが汚い! あそこが汚い! と騒ぎはじめ、金を出せと言い始めたんです。初めっから汚かったし、壊れていたっちゅうのに。ほんまにもう・・・。大家としては、住んでいる間に彼らがすべての故障個所を修理し、ピカピカの状態にすることを期待していたようです。月々350JDを取りながら、自分たちはビタ一文出さないという、まさにアラブ流・・・。この大家、修理代・掃除代にかなりの高額を要求してきました。これには友達もブチ切れ。別のアラブの友達に相談しました。このアラブの友達が大家に掛け合ってくれ、結局、徹底的な掃除を自分たちですること、初めっから汚れていたカーテンなどもきれいにして返すことなどで合意。でもこれにはウラがあり、家を返すのが遅れるごとに、一日当たり12JDが発生するというもの。こうやってちまちま金を取るか~?なので時間はかけていられません。掃除にはフィリピン人の女性たちを雇いました。時給性で働いてもらいます。カーテンは友達が洗うことに。ところがこのカーテン、きっと何年も洗ってなかったうえに古いので糸がどんどんほつれてきて、ボロボロの状態で洗濯機から出てきました・・・・。触れば触るほど糸が解(ほど)けてくるので、干すに干せません。仕方なく、ベトベトのままチクチクとまつり縫い。分解したカーテン4枚を手縫いで仕上げることになりました。 洗っても薄汚れています。何年分のほこり? 1週間ぶりの晴れとなった今日、青空の下でチクチクと縫い物に明け暮れました。友達は本当に嫌な思いをしましたが、とにかくこの強欲大家とは今日で決別できました。まさにWelcom to Jordan! (←しゃーないな。ここはヨルダンやから) です・・・。 嫌なことは忘れて、前進あるのみ! ですよね。
2009.03.05
前にも書きましたが、ヨルダンは親日感情が非常に高い国です。でも日本文化や日本の食事については、まだまだ一般的によく知られていないのが現状です。ただ、富裕層を中心に日本食はひそかなブームをみているようです。私の以前の同僚もお寿司が大好きだと言っていました。こちらでは、お寿司は食べに行くと高いし、見た目もあまり美しくない(鮮度がない!)ので、どうも食べる気がしません。そこでやっぱり手作りが一番。来た当初は、のりもなければ日本米もない、魚もない、一体どうやってお寿司を作ればいいの? と思ったものです。でもここ最近、増えてきましたよ~。私がヨルダンに来た当初と比べても、ほんの少しずつではありますが、日本の食品を目にすることが多くなった感じがします。今では、のりも“なんちゃって日本米“もわさびも手に入ります。 これはアメリカからの輸入。1kgで1000円以上します。 ↑のり。ブルードラゴンという英国のブランド。50枚で1820円。 ↑ 韓国からの輸入。こちらは50枚で2730円。 ハウス食品の粉わさび。1800円ほど。ただ私は、こうしたものを買ったことはありません。まず値段が高い! それに寿司用なのに、わさびを除いてすべて日本以外の国からの輸入です。日本の食品会社さん、ヨルダンにもっと力を入れて下さいよ~。かなり有望な市場(マーケット)だと思いますけれど。そんなわけで、友達にお寿司を振舞うときは日本から持ち込んだもので済ませてしまいます。魚はスモークサーモンくらいしか買えないので、あとは野菜を使います。まだまだ知られていないお寿司。ヨルダンでもっともっと広まってほしいものです。
2009.03.05
ヨルダンに戻ってきて、2日が経ちました。昨日は友達の家をめぐり、お土産をひとしきり配って、サンタクロースにでもなった気分。。。ウケたのは、友達のお父さんに買った5本指つきの靴下。全体の色は茶色で、5本の指の部分だけオレンジ色。もう一対は全体の色がグレーで指の部分だけ黒。男性用でこういうのはないようで、むっちゃウケていました。「男性の足は臭いでしょ、だからこういう靴下のほうが臭い防止になるんだよ、あとマッサージ効果もあるし」と説明すると、ナルホドと納得していました。さっそく家族に見せびらかすお父さん・・・・可愛い。さて、懐かしのアンマンの街を1ヵ月ぶりにぶらぶらと散策。アンマンは、ここ1週間ほどずっと雨が降り続いていて、ぐっと冷え込んでいるそうです。野良猫たちは相変わらずゴミ箱をあさり、道路では相変わらずクラクションが鳴り響き、タクシー運転手は相変わらずイライラし、変てこアラブ男性は相変わらず人を不気味な視線で追いかけています。でもこのすべてが懐かしく、愛おしく感じてしまいます。。。今朝は近所でブォンブォンという騒音が鳴り響きました。事故かと思いきや、バッテリーが上がってエンジンがかからないボロ車を、別の車にケーブルでつないで何とか動かそうとしている様子。私の部屋まで空ぶかしの臭いにおいが入って来ます。おっちゃんたち、がんばって!今日から早速アラビア語のレッスンが始まります。空港に着いた途端、現実の厳しさに直面しています。アラビア語・・・分からない! 出てこない! さあ、気を引き締めて勉強しなければ。。。
2009.03.03
カタールでの7時間の待ち時間を経て、約3時間のフライトののちようやくヨルダンに到着です。イカマと呼ばれる1年間の滞在許可証を持っている私には、入国審査も超簡単。ビザの購入のために列を作っている外国人たちを横目に見ながら、ちゃっちゃと終了。あとは預けておいた荷物をターンテーブルから受け取るだけ。私の荷物はほぼ最初のほうで出てきました。なんと、すべてスムーズ! 今回はいったいどうしたことやろ? と思いながら、空港を出たところでタクシーにさっさと乗り込み、いざ我が家へ!家のすぐ前に来た時に携帯がチリンチリンとなります。私のフランス人の友達。「着いたよ~。今タクシー」というと「タクシーに乗らないで!」。「え? もう家の前・・・・」と答えると「今、空港に迎えに来てるんやで!」という返事。そ、そんな~。知らんかった。しかもすべてスムーズだったので、飛行機が着陸してから空港の外に出るまでの時間が通常より短く、その上飛行機も予定時刻より早く到着していたのでした。スムーズでラッキーのはずが、かえって仇になったとは。。。 空港からむなし手で戻った友達(3人も動員していました・・・)は「“サプラーイズ!“って驚かせたかったのよ~」と残念そう。タクシーに20JD(約2600円)も払った私は一体・・・・いやはや、まぁ違う意味でサプライズでしたョ。でもその気持ちが嬉しかったです。 友達が準備してくれたお花。さらに家の中に入ると、誰もいないはずの私の部屋に人影が! ギャッと叫ぶと、これまた友達で、私が到着するまでの間ベットで仮眠を取っていたのでした。彼女も私がこんなに早く到着するとは思っていなかったようで、お互いギャアと叫んでビックリ。いやいや、本当にサプライズでした(笑)。花束まで準備されていました。その色の組み合わせに、アラブに戻ってきたんだとしみじみ実感。みなさま、またここでよろしくお願いします、とぺこりとお辞儀をして私のヨルダン生活2年目が始まります。
2009.03.02
ヨルダンに無事に帰ってまいりました。今回も先回と同様、カタールエアを往復で利用しました。関西に住んでいる私にはカタール航空が便利だし安いので、いろいろ調べても結局いつもカタールエアに落ち着きます。旅行ならまだしも、実際に海外に住むとなると日本から持っていきたいものが山ほど。あれもこれもとキリがありません。でも難関は何といっても、航空会社の重さ規制に荷物が引っかかってしまうこと・・・・私には苦い思い出があります。1年前、同じカタールエアでヨルダンに渡ったときに50キロ以上も重量オーバーしていて、泣く泣く関空から実家に送り返したという悲惨な経験・・・。 泣きついても取り合ってもらえず、「持って行きたいなら10万円のチャージです」と突き放され、汗だくになりながら空港で荷物の仕分けをしました。。。で、今回は同じ失敗をしてはならないとの決意のもと、周到な準備をしました。まず、手荷物用にはできるだけコンパクトに見えるカバンを購入。コンパクトに見えながら、マチがかなり広いもの。書籍類など重たいものは全部こちらにぶちこみます。トランクには、かさがあるけれど軽いものから入れていきます。あと、貴重品を入れる肩掛け用の小さなバッグだけは重さを量られないので、こちらにもパンパンに書籍類を詰め込みました。小さいからとて侮ってはいけない。単行本サイズの書籍を13冊ほど入れ込みました。肩が抜けそうでしたけれど・・・それから着る服。人生でこれ以上ないっていうくらい重ね着をします。トランクには入らないけれど持っていきたい服は、コートに包み込んで手で持ちます。もちろんコートのポケットにも重たいものを詰め込みます。冬だからこそできる術! ↑ 7枚重ね。これ以上着れないので、ジャケットとコートとニット2枚は手に持ちました。 ↑ タイツは2枚重ね。スパッツも履きます。ジーパンの裾はブーツに押し込むので一見スカートだけに見えます。さあ、どうなることやら・・・。また関空から荷物を送り返す可能性も十分にありましたが、とにかくトライ。今回はオンラインチェックインを利用しました。これは搭乗の36時間前からインターネットでチェックインを済ませることができるもの。座席も自由に選べます。搭乗券がメールに送られるので、これをプリントアウトしてカウンターに持っていくのです。搭乗手続きのためズラリと並ぶ人たちをしり目に、オンラインチェック専用のカウンターでスイスイと手続き。あっという間に終わりました。その上、なぜか荷物の重量チェックがなされなかった! 「重量オーバーですよ」と言われたときのための質疑応答も準備していたのに(笑)最後の難関はボディチェック。雪だるま状になっているので体が重たく、手荷物もかなりの重量なのでモタモタと不自然な動き。この時点でかなり汗だくです。ジーパンのベルトのバックルが引っ掛かりましたが、スカートを2枚重ねているので脱ぐに脱げず、もごもごと言い訳をしながらも突破。この後はトイレに駆け込んで、服を1枚また1枚と脱いでやっと身軽になります。準備しておいたナイロンの大きなトートバックを取り出し、ジーパンやらセーターやらを詰め込みます。汗だくになった下着も取り替えます。制汗スプレーをシュッシュッとして変身終了。この時点で手荷物は3つに膨れ上がり、重量オーバーに加え数量オーバーですが・・・・もう大丈夫です。とにかくすべて順調に運びました。肉体的・精神的に疲労困ぱいしているので、またしても離陸前からぐうぐう。ただし、熟睡はできませんでした・・・というのも、今回は隣の座席が韓国人の男性で、彼のニンニクのにおいに苦しめられたのです。いびきとともに吐き出されるニンニクのにおいの中で12時間・・・・。頭痛と眼痛(?)に耐えました。みなさん、飛行機に乗る時はニンニクを控えめにお願いしますよ~。ドーハ空港には朝の6時に到着。朝もやのカタールに迎えられました。中東に戻ってきたという実感がわいてきます。カタールでの待ち時間は7時間。少ない荷物でスイスイと身軽に行動したいのですが、なんせ手荷物が重いため、トイレに行くのもよろよろと一苦労です。ドーハでは日本人とおぼしき女性たちもチラホラ。このブログを読んでくださっている方の中に、ドーハでよろめいているアジアン・フェイスを見かけられた方がおられたら、それは私だったかもしれませんよ(笑)
2009.03.02
日本へのお土産には頭を悩ましたワリに、みんなの反応はいまいち・・・・。悩みぬいた揚句、あまりぱっとしない物を買っているのは確かなんですけれどね(笑)。今回はナッツもお土産として大量購入。ナッツ屋さんのヨーゼフさんのことは以前にご紹介しました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200809250003/)。このナッツ屋さんは、アラブ、外国人を問わず、私の友達の間では大人気。親切なヨーゼフさんはナッツを真空パックにして持たせてくれました。アラブの家庭では、どの家に行っても大抵ナッツが出されます。ポリポリ食べながら、いつまでも他愛無い話をするのがアラブ流。団らんには欠かせません。そんなわけで、日本ではあまり食べなかったナッツ類をヨルダンでは毎日のように食べます。私が初めてこのお店のナッツを食べたとき、「ナッツってこんなに美味しいものだったのか!」と心の底から感動しました。で、日本にぜひ持って帰りたいと思っていたわけです。ところがナッツ大好きのはずの私の母なんかは、ちょっと食べかけて「あ、今のナッツ腐ってた」などと言います。ナッツって腐らへんやろ…? どうも独特の香辛料が入っているらしく、食べるのを止めてしまいました。あれまあ。中には「美味しい!」と言って食べてくれる優しいお方もいましたが、どうも中東の味が苦手な人も多いようです。私は香辛料が入っていること自体、気付きませんでしたけれど。このナッツをおつまみにしてビールをクイッと飲むのが私の夢でした。ヨルダンに帰る前にぜひ果たさなければなりません。ところが1年間の断酒(?)ですっかりお酒に弱くなってしまった私。飲みたいという欲求も沸かなくなってしまいました。そんなわけで、どっさり買ったナッツ、誰が食べてくれるんやろ? 次の一時帰国の時にも残っていたりして。
2009.02.16
アラブ世界では、トイレで用を足した後には“洗う”のが基本です。ヨルダンではトイレットペーパーを使用する家もありますが、下のようにビデ付きのトイレもけっこう一般的です。実は私は、このビデの使い方を知りません・・・どっち向きに座るんやろう? といつも疑問。でもさすがに友達に「実演して」とは言いにくく、疑問は解決しないまま1年以上が経過しています。それはさておき、ヨルダンの下水道のパイプは本当に細いのです。”洗う”のであって”拭く”のではない、という概念が根底にありますから・・・、まぁ仕方ないのかもしれません。ですので、トイレットペーパーを使用する場合、便器に流すわけにはいきません。流すと、1,2回は大丈夫かもしれませんが、最終的に詰まってしまいます。さらに水圧が弱いため、流れずにフワフワ出てきてしまうこともしばしば。 そのため、使用したトイレットペーパーは、流さずにゴミ箱や袋に捨てます。これ、初めはすっごく抵抗がありました。絶対にイヤ! と思っていたのですが、慣れると日本でもつい「ゴミ箱はどこかな・・・」と一瞬探してしまいます。ヨーロッパ圏の友達も同様に、これには抵抗感がかなりあったようです。中には意地でも便器に流し続けて、ヨルダン生活10年目の友達もいます。。。彼女の家に遊びに行くと、口を酸っぱくして、「紙は小さく、何回にも分けて流してね」と言われます。私もはじめは便器に流していましたが、今は抵抗なくゴミ箱に入れています。詰まると業者を呼んだりして大変だし、しかも約束どおりに来ることは稀だし、そんなんでトイレがあふれた日には最悪・・・というわけで、予防措置を講じるのがベストです。ロシアの公衆トイレでも、紙は流さずに積み上げてありました。そのためすっごく臭かった。流さないなら流さないで、こまめに収集しないとダメですよね。もう5,6年前の話ですが、今はどうなっているんでしょうか。それにしても日本のシャワー付き便座、絶対イスラムの国で受けると思いますよ。シャワーの水も温かくできるし、乾燥機能も付いていたりしますから。この便座、ムスリムの国で発明されずになぜ日本で発明? やはり日本人は創意工夫に長けた国民ですよね。
2009.02.14
アラブの女性たちがやたらとムダ毛を気にすることは前に書きました。友達が顔のうぶ毛を処理したいからサロンに行くといいます。うぶ毛の処理に1回30JD かかるといいます。「そんなに高くない」というわけです。4000円くらいでしょうか。でも私としては・・・「自分で剃ったら?」という気分。そう聞くと、相手は超びっくりして、「そ、剃る? どうやって?」と目をまん丸にします。「カミソリでシュシュッと」と答えると、ますますびっくりして自分では絶対にできないと言い張るんです。どうやら本当にやったことがないらしい。鼻の下のうぶ毛をときどきカミソリで剃るよ~と言ったら倒れそうになっていました。私も倒れそうになりました。自分って変なのかなと思って・・・。でも普通ですよね(ですか?)。さてアラブ式のうぶ毛の処理ですが、糸を使います。私の友達(右)がサロンを経営しているのですが、彼女は友達には無料で眉毛などを整えてくれます。毛抜きで形を整えて、ハサミで長さを調整した後に、この糸の出番。口にくわえ、両手でピンと張ります。そして糸を顔の上で滑らせるのです。そうすると、本当にきれいにうぶ毛がなくなります。この糸が特殊な糸なのか普通の糸なのか、よく分かりません。今度聞いてみたいと思います。私のフランス人の友達(男性)はアラブの理髪店が大のお気に入り。髪の毛を切ってもらった後、鼻毛の処理と耳の掃除をしてくれるそうなんです。で、この耳の掃除には、やはり糸を使うそうです。糸を耳の上から下までスルッと動かしてうぶ毛を取ってくれます。すごい技術だ! と彼は感動しています。確かにそうですよね。そうそう、それからもう一つ、アラブ式うぶ毛の処理法。これは私は実際に見たことはありませんが、このフランス人の友達の話では、理髪店で糸を使って耳の掃除をした後にライターをカチッと付けてうぶ毛をあぶるのだそうです。一瞬ちょっと熱いのだそうですが、ほんの一瞬だけ。火のついたライターを耳のそばで素早く動かして、あぶって処理するのだそうです。これまたすごい技術ですよね~。日本だったら禁止されそう・・・。そういえば私のアラブの女友達も、顔のうぶ毛を火であぶってみようかなと言っていました。むちゃ怖い。私からすると絶対カミソリの方がいいですよ! カミソリは邪道なんでしょうか・・・・。でも眉用のカミソリ(小さいヘッドのもの)を友達にプレゼントして、実演してみるのも面白いかもしれませんよね。
2009.02.11
日本帰国にはカタールエアを利用しました。予約の時点では、ここが一番安くて 850JD でした。日本円で約11万です。長い空の旅。でも私はいつも離陸の時点で爆睡しているので、あまり長いとは感じません。今回も離陸の前から、ぐぅぐぅ眠りこけていました。ただ、乗り継ぎのドーハ空港での待ち時間はいつでも辛い・・・。行きは5時間待ち、帰りは7時間待ちです。ドーハの免税店はとても小さく、ここで時間をつぶすことはできません。重い荷物を持ってうろうろするのも大変です。 カタールのドーハ空港。 免税店は本当に小さいです。今回は、空港にある “Quiet Room” を利用することにしました。ここは居眠りするための部屋で、少しリクライニングしたチェアがたくさん置いてあります。これがなかなか良かったです。ここでもぐうぐうと眠りこけ、5時間はあっという間に過ぎました。イスが少々固いので、欲を言えばもうちょっと柔らかかったらいいな~。あともうちょっとリクライニングしてほしい・・・・。そんなわけで、無事に日本到着。私はいつも時差ぼけがないのですが、それはたぶん飛行機で爆睡しているからだと思います。それにしても、日本はサービスの行きとどいた国ですね。アラブを一くくりにして連れて来て、「真のサービスっちゅうのはこういうもんや!」「人に仕えるとはどういうことかを学びなさい」と観察させたい(笑)。久しぶりの日本、何となく自分も観光客気分です・・・。
2009.01.30
皆さんが日本のことを誇りに思う瞬間って、どんな時ですか? 私は外国人の友達に“腹巻き”の説明をする時に、東洋医学を含めた日本の文化を誇りに思います(笑)。私のフランス人の友達は、いつも腸の調子が悪くて、1週間のうち寝込まない日はないほどでした。私は小さい頃からの母の言いつけで、お腹は絶対に冷やしてはならないと叩き込まれていますので、冬はもちろんのこと夏でも(というか夏こそ)腹巻きを愛用します。ちなみに“腹巻き”というと可愛らしくないのですが、最近では可愛いデザインもたくさんあるんですよ!フランス人の友達に、腹巻きの説明をするのですが、なかなか重要性が伝わりません。「体は冷えていないように感じても、内臓はけっこう冷えているんだよ」と口を酸っぱくして言います。実際、東洋医学ではこの“内臓の冷え”こそが様々な病気の原因だと言われていますよね。疑いながらも、「じゃあ、一度使ってみようかな」と彼女が言うので、やれやれ、良かったと腹巻きをプレゼントしました。それから半年以上経ちましたが、今では彼女、すっかり腹巻きファンです。髪はブロンドで青い目をした典型的なフランス人。その彼女が昼夜を問わず腹巻きを愛用しているなんて、誰が想像するでしょう(笑)。彼女が持っているのは合計4枚の腹巻き。今回の私の日本帰国に際して彼女が頼んだのは・・・・そうです、“腹巻き”です。しかも彼女、アラブの友達にも腹巻きの説明をしているようで、今回「腹巻きを買ってきて」という要望をかなりの人からもらっています。アラブだけでなく、イタリア人、スペイン人の友達も…。ヨルダンで腹巻きがブームになりつつあります(笑)「僕にもぜひ」というスペイン人の友達にはルパン3世のキャラの腹巻きを買う予定。この友達、本当にルパン3世に似ているんです。(しかし、そんな腹巻きあるんでしょうかね) 右側は「温かくってごめん」という名の腹巻き。腹巻きに限らず、東洋医学の発想って本当に素晴らしいと思います。西洋医学は何でもすぐに薬。でも東洋医学は、温めたり揉んだりするなど、体に害がなくて、でも本当に効くものが多いです。こうした「先代の知恵」を披露するとき、私は自分の国のこと誇りに思います ^^
2009.01.29
私の住むジャバル・ウェブデ地区には、絵画を扱っているお店があります。いつも気になりながら、ちょっぴり高級そうでなかなか入れなかったのですが、今日は思い切って入ってみました。宗教的な絵も多いのですが、私が特に気に入ったのは古き良き時代のアラブの日常を描いたポスター。値段が安かったので買ってしまいました。 3枚買いましたが、そのうちの一枚。絨毯を売っている場面。このポスター、5 種類のモデルがあるようで、どれにしようか迷った挙句に2枚購入しました。どちらの絵もアラブの雰囲気が出ていて、素敵だと思いました。額を買って飾ると、けっこう見栄えのする絵になるのではないかと期待。お店のお兄ちゃんに、「ミン ホーン ラ ホーン?」と尋ねてバーゲンすると、「しゃあないなぁ」と 1 枚おまけに付けてくれて、本来なら 2 枚 10JD のところを 3 枚で 10JD。まずまず良い値段です。下の写真はお店の様子です。ヨルダンには、こんな風に絵を売っているお店もちらほら見かけます。大きな絵を居間(サロン)にドンと飾るのもアラブ流です。 私は基本的に絵が大好きなので、絵を見るだけでなんとなくホッとします。部屋に好きな絵を飾るのって楽しいですよね。明日日本に帰るんだ、と言ったら、持って帰りやすいようにきちんと厚紙に包んで痛まないようにしてくれました。絵には好みがあるのでお土産にするのは難しいですが、お気に入りの 1 枚を見つけてヨルダン旅行の思い出にするのもいいですよね。ヨルダンに来られることがあれば、こうした絵画屋さんも覗いてみてくださいね ^^
2009.01.27
早いもので、1月も終わりに近づきました。いよいよ私のヨルダン生活も1年目を迎えます。そして火曜日からは一時帰国です。今日はいかにも中東らしい風景をご紹介。すっかり見慣れた洗濯の日の光景です。前にも書きましたが、アンマンでは水の支給が基本的に週に1回だけ。水の日が地区によって決まっていて、水の日になると一斉に洗濯が始まるのです。 この家にはきっと子供がたくさんいるのでしょうこうやって洗濯物をビチビチに詰めて干すのも特徴です。もうちょっと間を空けて干したら早く乾くのに、と他人事ながら思っています。でもヨルダンは乾燥した国なので、どんな干し方でも乾きますけれどね(笑)こんな風景ともちょっとお別れ。1か月の帰省になるので友達からは「もう戻ってこないいんじゃない?」「長すぎるよ」と言われています。でも絶対戻って来ますよ~。長い人生、コーヒーブレイクも必要です。で、また新たな気持ちで2年目のヨルダン生活をスタートできたらいいなぁと思っています。
2009.01.25
アラブの家庭では、毎回の食事にオリーブ漬けが出てきます。ちょうど日本でのお漬物のような感覚でしょうか。どの家庭でも大抵オリーブを漬けています。1年分どっさり漬ける家庭も多いです。このオリーブ漬け、けっこう重労働ですし、手間ひまがかかっています。何日間か水につけ、水を何度も交換しないといけませんし、オリーブ一つ一つに切り目を入れている家庭もあります。その後、塩水にオリーブを漬け込みますが、塩の加減が適当かどうかを見定めるのに、こんな方法を使うそうです。その塩水に卵を入れて浮いたら、ちょうどいい塩加減。沈んだままだと、まだ塩が足りないのだとか。ふーーーん。すごい生活の知恵ですよね。今まで食べた中で一番美味しかったオリーブはレバノンからのもの以前のブログで、オリーブの味を「すっごくおいしい」とはまだ感じられないと書きました。でも今では自分にとって"おいしい"と思えるオリーブの味を見つけ、体がオリーブを要求するようになりました(笑)。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200811030004/やがては自分で漬けるようになるんでしょうか。今は、いろんな家庭から小瓶で分けてもらい、それぞれの家庭の味を楽しんでいる状況です。黒オリーブより緑のオリーブのほうが苦味がなく食べやすいように感じます。塩分の取りすぎが気になりながらも、今日もパクパク。でも日本に一時帰国したら、血液検査をしなくては・・・!
2009.01.21
アラブ人では「キライ」という人はまずいないでしょう。ファラフェルのことです。ファラフェルは以前にもご紹介しましたが、茶色いコロコロとしたコロッケのようなもの。よく街角でファラフェル屋さんを見かけます。油がたっぷり入った大きなお鍋に、丸いファラフェルをぽんぽん投げ入れて揚げています。このファラフェルは、ひよこ豆をつぶしたものに香辛料を混ぜ込んで油で揚げたものです。肉団子のようですが、お肉は一切使われていません。ファラフェルは本当に安くで売られています。日本円に直すと1個2円くらいです。1つ1つがとても小さいので、1個だけ買うってことはまずあり得ませんが(笑)ファラフェルのサンドウィッチも街角でよく売られています。軽くつぶしたファラフェルを生野菜と一緒にピタパンで巻いたもの。これも比較的安くで買うことができます。でもアラブの友達とよくするのは、ファラフェルパーティ。これはファラフェルだけを買ってきて、野菜やパンは家で準備し、好きなものをパンに巻いて食べる方法。 こうやってファラフェルやミントを乗せます。 くるくる巻くだけ。これならサンドウィッチを買うよりずっとお手軽+安くで済みます。しかもおいしいファラフェルを好きなだけたっぷり詰め込むことができます。ファラフェルは豆でできているので健康的ですし、揚げてあるのでお肉を食べたような満足感も残ります。みなさまも、ぜひ試してみてくださいね。下のブログも参考にしてください。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200810050002/
2009.01.20
以前にダッバースおじさんのことをお話しました。おじさまのことをご存じない方は、以前のブログをご覧くださいね(笑)http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200810210000/http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200812230001/今日は、おじさまのバナナのような指から造り出される美しいビーズ装飾をご紹介。 上の写真のようにプレーンな布テープにビーズを縫い付けていきます。こうしてできたビーズのテープを、お客様の好みに合わせて例えばドレスの袖ぐりや襟元に縫い付けます。ビーズ装飾を変えるだけで、ドレスは全く印象の違ったものに生まれ変わります。こうして同じドレスを長く楽しむことができるのです。でも最近の若い人は、ドレスのリサイクルより新しいものを次々に買いたがるとか。日本でもこうした傾向は同じですね。 こんなデザインも。かなり凝っています。 おじさまのお店にストックされているビーズ装飾のデザインは、文字通り何百種類とあります。すべておじさまのオリジナルデザイン。感心します。しかもおじさまの指は本当に太いのです。この指から作り出される繊細なビーズ装飾、まさに奇跡としか言いようがありません(笑)。さらにこうしたビーズのテープは、どの長さで切っても良いように、一つ一つのビーズを布の後ろで丸結びしてくっつけなければなりません。むちゃくちゃ細かい作業です。私もやってみたいけど、絶対に肩こりに悩まされるだろうなぁ。。。おじさまのお店は、物語に出てくる屋根裏部屋のようにわくわくする場所なんです。
2009.01.20
味には期待しませんが、やはりときどきヨルダンで食べたくなる中華料理。今日も懲りずに友達と中華料理屋さんで食事することになりました。 メニューではどれもおいしそう。シーフードとベジタブルを注文しました。やはり想像通り、具材は違えど味付けは全く同じ。醤油とオイスターソースで濃く味付けされ、素材の味があまりしない・・・・美味しくないわけではないのですが、どれを頼んでも味付けが同じなので飽きてしまいます。まぁ、贅沢は言ってられません。たまにはこんなのもいいでしょう。この中華料理屋さんには、中国人のコックさんが一人いました。 最後はチョコバナナで締めくくり。値段の割りに量が多くて、このお店は比較的満足できました。実はもうすぐ一時帰国。もうチケットを取っています。中華にせよ、和食にせよ、おいしい料理をたっぷり食べたいなぁ~。それからこの国のタバコ攻撃からしばし自由になれるのも嬉しい! でも今の私にとっては、生活の基盤はヨルダンにあります。きっと日本滞在中、この愛する国が恋しくなることでしょう。
2009.01.06
ヨルダンでは、車や電気製品はジャパン・ブランドのものが多いです。そのため日本の知名度は非常に高いです。でもそれ以外のもの、例えば日本食や日本の化粧品などはほとんど見つかりません。寿司用の海苔やお米がたまに売ってありますが、韓国、中国、タイ、アメリカからの輸入で、「純」日本製ではありません。日本食のお店もあるにはありますが、日本の味からはほど遠い。アラブ向けにアレンジしてあるので、当の日本人たちはほとんど食べに行きません。ですので、「純」日本製を見つけたときは、なぜかとても嬉しくなります。最近見つけた純日本製のものは・・・・THE FACE SHOP にあった日本製の化粧品。 こちらは冷えピタ。ヨルダンの薬局で売ってあります。日本語を見ると不思議な感じがします。これは16枚入りで14.5 JD。1885円です。高い・・・ですよね? 日本で冷えピタを買ったことがないのでよく分かりませんが。 この他にも久光製薬のサロンパスを時々見かけます。 ヨルダン人が日本人について知っていることといえば、「賢い」か「お金がある」こと。これって同意しかねますが。日本人でも賢くない人もいるし、お金持ちじゃない人もいるんだよと説明するのですが、あまり聞いてくれません・・・。日本という国の知名度は高いものの、まだまだ日本の文化については知られていません。ヨルダンでは日本人はまだまだ少数派なので、仕事にしろ、近所の人との付き合いにしろ、「私」=「すべての日本人」という風に思われがちです。責任重大! 日本に対してはやはりいい印象を持ってもらいたいですから。海外では、その国のやり方・考え方に自分を合わせることはもちろん大切ですが、日本人としての「自分らしさ」はあくまでも失わないようにしたいものです。
2009.01.05
ヨルダンは日本人の待遇がかなりヨイ国です。というのも、空港では日本人だけ査証(ビザ)が無料。ビザを購入するために列を作って並んでいる外国人をしり目に、さっさと入国審査に進むことができます。スタンプがボンと押され、これで1ヶ月間の滞在ビザが無料で支給されたことになります。旅行の時は、これで十分。複雑な手続きが必要ないので楽ちんです。語学留学などで滞在を考えておられる方には、ヨルダンに長期滞在するための方法が2つあります。イカマと呼ばれる滞在許可証を取得する方法と、3ヶ月ごとにビザを更新する方法です。イカマというのは、下の写真のようなカードのことです。これを取得すると、面倒くさいビザの更新をせずに1年間ヨルダンに滞在できます。外国人にはパスポートの携帯が義務付けられていますが、このイカマは身分証明書の代わりにもなります。さらにこのイカマを持つとヨルダン人扱いになるので、ぺトラの入場料がヨルダン人料金。1JDになります。旅行客は22JDくらい支払わないといけません。ジェラシュもワディ・ラムもすべて1JDで入場可能。イカマ様、様なのです。 イカマを取るためには、スポンサーになる人、会社、学校などがなければなりません。私は初めの3ヶ月半をヨルダン大学の学生として過ごしたので、大学からの推薦状でイカマを申請できました。このイカマ、何がややこしいって、政府関係の人たちが混乱していること。内務省に行けという人がいれば、地区の警察署に行けという人もあり・・・。行ったら行ったで「これはここじゃできない。○○に行って」といとも簡単にはねつけられ、あっちに行きこっちに行き、たらい回し状態・・・。この混乱ってヨルダンではよくある話。私のイカマは今年の3月で切れるので、申請し直すことを考えると今から頭が痛いです。お金がかかるのかというと、学生として申請した時は無料でもらえました。学生以外は、イカマ取得にお金がかかるようですが、いったい幾らなのかはどうもナショナリティによっても違うようなのです。日本人はいったい幾らなんでしょうか。今度のイカマ申請のときに要確認です。3ヶ月ごとにビザを更新して長期滞在する方法もあります。ただ、この場合は半年ごとに国を出ないといけません。レバノンやシリアにタクシーで出かけて帰ってくるだけでいいので、簡単といえば簡単です。でも3ヶ月経ったらまた警察署に出向いて、混乱した警察官を相手にしないといけないこと(しかも言葉が通じないのでなおさら困る)、たらい回しにされてかかる時間のこと・・・などを考えるとかなり憂鬱になります。なので、長期滞在にはイカマが便利です。日本人でヨルダンに語学留学する人はまだまだ少ないです。治安はいいのですが、いろいろなことが組織されておらず、外国人はかなり苦労します。言葉が少し分かるようになり、生活にも慣れてくるとストレスの半分以下はなくなりますけれど。アラビア語を現地で学びたい方は、ヨルダンもぜひ候補の1つにしてくださいね。
2009.01.04
海外で1月1日を迎えるのは初めてです。-と思いきや、そうでもありません。小学生のころ住んでいたイギリスでは確か元旦を迎えたはず・・・。でもあまり記憶にありません。さてヨルダンでは、いつもと変わらぬ朝を迎えました。今日は冷え込みました。出勤途中の道では、水たまりに氷が張っていました。 家の窓から見る、いつもと変わらぬ朝。今日は休日なので、学校に行く子供たちのにぎやかな声が聞こえません。でも朝からゴミ収集車はしっかり稼動。元旦とは思えません。職場へ向かう道すがら、「お雑煮食べたいわぁ・・・」とブツブツつぶやきます。そういえばお餅も1年間食べていませんねぇ。さて今日は水の日。元旦から洗濯と掃除に明け暮れます。1年の計は元旦にあり。ちゅうことは、う~ん、こういう元旦もいいですね。
2009.01.01
昨日はフランス人の友達の家で、インターナショナル・パーティを楽しみました。集まったのは、ヨーロッパ圏、アラブ圏、アジア圏など総計10ヶ国からの友達。30人近く集まりました。それぞれが自分の国の料理を持ち寄りました。ビュッフェ形式で。食事の後は、やっぱりダンス。ダンスときたら、アラブの右に出るものなし。男性でも女性でも本当に上手です。もちろんヨーロッパ圏の友達もダンスはとても上手。ダンス音痴の私、ダンスをマスターするのに一体何年かかるんだろう・・・。腰が動かない! 操り人形のようなぎこちない動きをしては笑われておりました。面白い発見なのですが、アラブの人が歌を歌うと本当に音痴。でもそれは、ポップスなどいわゆる輸入物の音楽に関しての話で、アラブの歌を歌わせるとかなり上手です。アラブの歌は、詩吟のような・・・独特のメロディと喉の使い方のような気がします。 さて、前にも紹介しましたが、このフランス人の友達の家にはエドミナという超かわゆいニャンコがいます。でも全然フレンドリーではない。近寄ってもくれません。このニャンコ、集まりの最後に登場してきました。私が持っていった花束が気に入ったようで、花束をスンスンとかぎまわっておりました。友達いわく、きっと家猫だから自然のにおいに飢えているんだよ、ということ。なるほど・・・。それにしても花束とニャンコって、なかなかお似合いですよね?
2008.12.29
本日は、イスラムの新年にあたります。そのため、ヨルダンは休日。休日続きのヨルダンです。私は今日も仕事・・・。ちぇっ。イスラムの新年といっても一日だけの休みで、30日も31日も通常通り仕事があります。1月1日はさすがに休みです。日本では歳末大売出しとか年末商戦とかで、活気付いているんでしょうね~。そんな世界とはまったく無縁のヨルダンです。今年があと3日で終わるとは思えない・・・とっても静かです。私は、2009年度のホテルの料金表を作成するので大忙し。値段の打ち込みを間違うと、1年間その間違った値段での取引になるので、何度も見直して間違いがないかをチェックしなければなりません。2009年度はホテル側がかなり値上げしている上に、以前と比べて料金設定が非常に細かくなっているので、めんどくさいこと極まりなし 。この物価高、いつ歯止めがかかるんでしょうかねぇ。 オフィスから見た風景。真ん前はパン屋さん。ときどき仕事の手を休めて、パン屋さんに出入りするお客さんをボケーーッと眺めています。タリフ(料金表)の仕上げに向けてやる気を起こさねば!
2008.12.29
クリスマスホリデーを迎えているヨルダン。アンマンでは、いよいよ本格的な雨になりました。ホワイトクリスマスになるかと思いきや、レイニークリスマスです。 出勤途中で。朝からどんより空です。こちらに来て10ヶ月ぶりに、傘の登場となりました。といっても、土砂降りではなく、さらさらっとした雨です。野菜の値段がこれでぐっと下がるはずです。恵みの雨ですね。さて、ヨルダンのクリスマスの休日は今日1日だけ。でも明日金曜日は週末の休日なので、昨日から休みを取って土曜日まで4連休の友達も多いです。うらやましいなぁ~。 エジプト人のシャーディさんも休日でオフィスにいないため、自分でアラビックコーヒーを作らねばなりませぬ・・・・。今日は社長が日本出張から帰ってくる日。そうなんです、出張同伴の話が出ていると以前に書きましたが、結局私はヨルダンに残りました。私にはモスクワに住む兄がいるのですが、兄の一時帰国が2月になるため、それに合わせて私も2月に一時帰国することにしたのです。お寿司を死ぬほど食べる夢は 2 月までお預けになりましたが、まぁ・・・あっという間に月日は過ぎることでしょう。では今日も1日頑張りま~す。
2008.12.25
異常なくらいの温かさに見舞われていたヨルダンにも、とうとう本格的な冬が到来したようです。昨日から、雪起こしのような強風が吹き荒れ、気温はぐっと下がりました。今日は朝から雨。アンマンの街全体が霧雨に煙っています。 でもこの雨は、待望の雨でもあります。11月12月と雨がほとんど降らなかったので、ここ数日、野菜の値段が高騰しているのだとか。私は少し前に買いだめしていたので、この1週間はマーケットに行っていませんが。雨の有無はこのように、野菜の値段に即効影響します。ところで、私はヨルダンに来て寒さにすっかり強くなりました。血のめぐりがよくなったせいだと思います。というのも、毎日よく歩く上に、アンマンは急な上り坂や下り坂の多い起伏の激しい街ですから、かなりの運動量になるのです。ちょっと歩くだけで、体中ポカポカになります。さて明日は世間ではクリスマス休み。イスラム教の国とはいえ、ヨルダンにもクリスマス休みがあるのです。私は明日も出勤・・・。雪がドーーーンと降って交通が麻痺しないかなぁ、そしたら会社が休みになるのに、などとフトドキなことを考えております。
2008.12.24
ずいぶん前に、ダッバースおじさまの話をしました。以前の会社でお給料未払いの危機に瀕していたとき、助け舟を出してくれた親切な友達です。さて、このダッバースおじさまはアンマン市内でボタン屋を営んでいます。以前はお店がダウンタウンにあったらしく、ダウンタウンでも相当顔が広いようです。今のお店は、私の職場から程近いスウェフィーエ地区にあります。 店内はボタンでびっしりさておじさんは単なるボタン屋さんではなく、刺繍などの装飾も手がけています。こちらの伝統的な衣装は、繊細な刺繍やビーズでの装飾が特徴で、アラブ人はビーズ装飾が特に大好き。このビーズ装飾は芸術モノなので、またおいおいアップしていきたいと思います。おじさまは他のアラブと同様、バナナのように太い指をしていますが、その指からは想像もできないほど繊細で器用で美しいビーズ装飾を生み出しています。デザインももちろんおじさまのオリジナル。アラブ人は男性・女性を問わず、本当に器用な国民だと思います。さてこのボタン屋さんですが、一時は本当に商売が繁盛したようです。ボタンには相当の関税がかけられていたようです。でもあるときヨルダン政府が突然、ボタンにかけられていた関税をすべてなくしてしまったのです。それで、シリアや他の国々から輸入していたボタンの値段がすべて暴落し、おじさまは大損をしてしまいました。そんなこんなで、商売は本当に難しい。おじさまも苦労の連続です。特に政府の方針が突然変わったときはなおさらです。でもおじさまはめげずに頑張っています。相変わらず親切で面倒見がいいです。人生で一番大切なことは、どれほど人に親切にできるかですよね。おじさまからは大切な教訓を学ばされます。
2008.12.23
土曜日に友達と映画館に行ってきました。ヨルダンでは初めての映画体験です。アンマン市内に映画館は幾つかありますが、今回は Mecca Mall の映画館へ。一緒に出かけたのがヨルダン人の女の子だったので、アラビック映画に挑戦。コメディです。映画のタイトルは「ラマダン・マブルーク」(Ramadan Mabrouk)。実際のタイトルは「Ramadan Mabrouk Abu El Alamain Hamouda」です。むちゃ長い。これは実は主役の名前なのです。これはエジプト映画で、役者は Mohamed Heneidi (モハンマド・ヘネイディ)。友達によると、とても面白いコメディ役者だそうです。写真の一番右側がコメディ俳優のモハンマド・ヘネイディです。ちょっぴりチャップリンのような・・・? 映画の内容は、生徒たちに恐れられている豪腕 (でもお茶目な) 教師ムハンマド (映画の中では"ラマダン・マブルーク"という名前) が、悪がきたちをビシビシとしごき、やがて若者に超人気の美人歌手と結婚するという話。むっちゃ省略ですけど・・・ すみません。アラビック映画を観た感想は・・・。訳分からん! 映画館ではみんな大爆笑でしたが、一人でポカン。ああ悲し。一緒に行ったヨルダン人の友達はお母さんがエジプト人なので、エジプトに対する思い入れは人一倍強く、かなり楽しんでいました。良かった良かった。さてアンマン市内の映画料金は、5JD (約650円) または 6JD (約780円)。アラブ映画は 6JD、英語の映画は 5JD という不思議な値段設定。別のヨルダン人の友達は「なんでアラブの国やのに、アラブ映画のほうが高いねん?」とぼやいていました。本当に何ででしょうね?この友達は、中国映画"Warlord"(原題は"投名状"らしいです) を観に行ってきたそうです。これはジェット・リーや金城武がでている映画ですが、日本ではまだ公開されていないのでしょうか? すっごく良かったといっていました。私も次回はこれを観てみようかなぁ~
2008.12.22
アンマン市内は建設ラッシュ。どんどんと開発が進んでいます。アンマン市は西へ西へと拡大を続け、高級住宅街も西にかたまっています。以前はアンマン市の中心であったダウンタウンも若い人からは敬遠され、開発の進むニューエリアへと人々は移動しています。私の家の近くでも新しい建物が次々に建設されています。ヨルダンでは石を積み上げていくだけの簡単な建設。特にこの建物の右側、石を積み重ねただけの薄い壁なので、かなり心配です。余計なお世話かもしれませんが、日本の建築基準法などからしたらどうなんでしょうね、この建て方。石造りの家は完成すると重厚そうに見えますが、実はかなりもろいと思います。地震が来たらイチコロですよ。ヨルダンは地震がないのかと聞かれますが、実は地震国だと思います。建国そのものが最近なので、建国されてからの地震はありませんが、歴史を見ると大地震が何度も起きている地域です。地震に対する人々の認識は、はっきりいってゼロです。地震に対する備えはいっさいなし。私はいつも、地震が来たら石という石がゴロゴロ崩れ落ちて死傷者はかなりの数になるだろうなぁと空恐ろしく思っています。避難するときにはヘルメットは必須ですよ・・・。そもそもこの国にヘルメットってあるんだろうか。建設に携わっている人でも、ヘルメットを着用している人なんて見たことないですけれど。「ヒヤリ・ハット」なんちゅう認識は一切なし。私のアパートのオーナーが嘆いていました。建設・開発といっても、この国で建てるのはショッピングモールだけ。国の核となる工場などをなんで建てないんだろうね、と。確かに、日和見主義的な開発は、長い目で見ると一文の得にもなりませんね。そんな一部の人の嘆きとは裏腹に、アンマン市内の開発は続いていきます。貧しい人はさらに貧しく、リッチな人はさらにリッチに。どの国でも貧富の差は問題です。
2008.12.22
体に悪いと分かっていても、ときどき無性に食べたくなるのがインスタントラーメン。皆さんはどうですか? ここヨルダンにもたくさんの種類のインスタントヌードルが売られています。インスタントヌードルに関していえば、インドネシアからの輸入も多いです。私にとってはうれしい話。インドネシアに旅行して以来、何かとインドネシアびいきの私。それにインドネシアの味付けは大好きです。さてこの間もお夜食にインスタントヌードルを食べようと思い立ちました。何か入れるものはないかなと冷蔵庫をあさったのですが、パセリとミントしかなし。そういえばタイでは、ヌードルにコリアンダーが大量に入っていたなぁと思い出し、じゃあパセリやミントもきっと合うだろう、と考えました。 このヌードルは私の最近のお気に入り。お湯を注いで3分待つだけ。ヌードルが隠れるくらいにパセリとミントを大量に放り込みましたが、なかなかいけます。ミントはヌードルの脂っこさを緩和して、さわやかな味付けにしてくれます。パセリもミントも安く手に入るので、冷蔵庫の常備野菜。日本では飾り付け程度でしかありませんでしたが、ここでは"主"野菜としてわしわし食べれるのがうれしいです
2008.12.22
お掃除のエジプト人については以前に少し触れました。ヨルダンにはエジプトやエチオピアからの労働者もたくさん来ています。ヨルダンそのものがリッチな国ではないので、出稼ぎ労働者の稼ぎなんてたかが知れています。朝から晩まで働いて彼らがもらえるのは、1ヶ月150-200JD (3万円前後) といったところでしょうか。家族を置いてきている人もたくさんいます。彼らがありつける仕事は、ヨルダン人のやりたがらない仕事。いわゆる3Kといったところです。アンマン市内の掃除も大抵エジプト人の仕事です。こんな風にオレンジのユニフォームを着て、朝から晩まで勤勉に働いています。彼らのおかげで、アンマン市内の道路は比較的きれいに保たれています。こうしたお掃除のエジプト人を見ると、「こんにちは」「お疲れさま」と声をかけたくなりますが、アラブ人のこと、下手に声をかけると「気があるのかな」と誤解されてしまいます。なので、声掛けは心の中でだけ。 さて、増加する外国人労働者を懸念する声も出てきています。ヨルダン人の仕事がなくなる! という不安からです。でもこうした外国人労働者がいなくなると、誰が3Kの仕事をするのでしょう。プライドの高いヨルダン人が絶対行わない仕事をしてくれているのですから。ここ数年の急激な物価上昇のあおりをまともに受けているのは、こうした出稼ぎ労働者かもしれません。お給料は上がらず、生活費だけうなぎのぼり。「働けど、働けど、わが暮らし楽にならざり。じっと手を見る」という石川啄木の世界がヨルダンにも。
2008.12.22
アンマンの街角には、アラビックコーヒーを売っているお店がたくさんあります。とても小さな一角を使用したお店がほとんどで、中で飲むことはできません。テイクアウト専用です。値段は300フィルスなど。日本円では50円くらいです。タクシーのドライバーもバスのドライバーも、こうしたお店でコーヒーを購入、運転中によく飲んでいます。 ↑ こちらはガソリンスタンドにあるカフエアラビーヤ。車の中から撮ったのでクリアではありませんが、銀色の台とその後ろに立つ男性が見えるでしょうか。これが一般的なアラビックのコーヒースタンドです。先回もご紹介しましたが、アラビックコーヒーの美味しい入れ方は、アラビックコーヒーパウダーを入れた後によくかき混ぜ、火にかけて下ろして・・・の作業を何回か繰り返すことです。こうすることで香りがさらに良くなるのです。 ↑ コーヒーパウダーを入れる前。かなり強火です。 ↑ パウダーを入れてからは火を弱めます。自分の家でも簡単に作れますが、誰かが作ってくれたのを飲むほうが美味しいです。しかも作り方が本当に上手だったときは、最高です。街角のアラビックコーヒーは砂糖が多少多めですが、やっぱりオイシイです。観光にいらした時にこうした小さなコーヒースタンドを見かけたら、試しに一杯買ってみられるのはいかがでしょうか? 初めは香辛料が強いなと思われるかもしれませんが、すぐに慣れると思います。あ、でも・・・そういえば日本へのお土産にしたとき、とある日本の友達は「これは合わないなぁ。飲むと下痢になるんだよなぁ」とぼやいておりました。。。。みなさまのお腹と相談してから飲んでくださいね。
2008.12.20
前にも書きましたが、ヨルダンのお給料はかなり低く、日本人の感覚からすると信じられないくらいです。だからといって仕事がラクなのではなく、8時半から6時まで働いて、月々350JD (5万円弱)とか。これは男性のお給料です。もっと低い人もたくさんいます。生活費が日本と比べて安いかっていうと、そうでもありません。アンマンは中東の中でも生活費の高騰がはなはだしい。こんなに少ないお給料では、日々の生活だけで精一杯。私の近所のお兄ちゃんはとても親切で、毎朝私を職場まで車で送ってくれます。彼の職場が私の職場に近いのです。彼のお給料も 350JD。営業の仕事をしているのですが、ガソリン代、携帯電話代などすべて自分持ちです。1年単位でしかコミッションももらえません。かなり厳しい状況です。彼は、「こんな国、すぐにでも出て行きたい」という感じ。来年の2月か3月には脱ヨルダンを計ります。こんな風に若い力は海外へ。海外でも成功するとは限りませんが、とにかくヨルダンに将来はないといわんばかりの無力感です。でも働いても働いても報われない社会構造ですから・・・・仕方ありませんね。日本でも最近はそんな風になってきているのかもしれません。いい人材を育てる、そんな価値観はどこへ行ってしまったのでしょう。
2008.12.17
ヨルダンの治安についてご質問をいただいたので、このブログでもご紹介したいと思います。ひとことで言うと、ヨルダンは非常に安全な国です。私は日本より安全ではないかと思うほど・・・。犯罪発生率はもちろんゼロではないと思いますが、限りなく低いと思います。ヨルダンの政治的環境も安定しているので、中東の中では一番といっていいほど安心して住めます。周りの騒がしい国に囲まれて「テロ発生危険地域」などと思われがちですが、とばっちりを食らっているという感じで、実際は平和そのもの。あえて言うなら、少し注意が必要なのは女性に飢えた一部の男性たちかな・・・。みんながそうではありませんが、中にはすごく厳しいイスラム教の家庭もあり、女性に対する男性の見方がゆがんでしまうことがあるのです。え? じゃあレイプなどのような性犯罪があるの? と思われるかもしれませんが、答えはノーです。ヨルダンを含めたイスラム教の国々は法律が厳しいので、いわゆる「性犯罪」はこちらの合意なしには起きません。もちろん、どの国でも100%確実なことはありません。なので、観光でいらっしゃる皆さまが用心されるにこしたことはありません。私は夜の11時でも12時でも通りを一人で歩いたりしてしまいますが、観光で来られる方は土地も言語も慣れない場所なので、やはり夜は一人で出歩かないようにしてくださった方がいいと思います。スキあらば声をかけてこようとする男性たちもいますが、こちらは無視すれば大丈夫です。男性に対しては「イエス」と「ノー」をはっきり言うようにしてくださいね。でないと「嬉しがっているのかな」と誤解しますので・・・。あとは・・・そうそう、警察はいつでも外国人の味方です。言葉が通じないのが難点ですが、でもいつでも助けになってくれます。夜もパトロールしていることが多いです。道にもよく立っていますし、観光客には特別の関心を向けているので、最悪何かあれば警察が頼りになります。あ、でも、「何か」なくても警察の人たちにはフレンドリーに話しかけてあげてくださいね(笑)喜びますよ^^ 私は時々、アラビア語の勉強がてら話しかけています。 平和な街。私がヨルダンで“犯罪“の被害にあったのは、お金がなくなったことです。でもこれは自分でお財布を落としたので、当たり前・・・(笑)。しかもお財布は出てきたんですよ~。そういうわけで、ヨルダン観光を考えている方がおられましたら、ぜひ安心してご計画くださいね。個人で来られる方には無理なのですが、Zaatarah の会社を通して観光に来られる方には私の携帯番号をお教えしますし、携帯電話もお貸しできます。24時間体制でサポートしますので、大丈夫ですよ。 でも、みなさまの不安、とっても良く分かります。初めて私がヨルダンに行った時の母の心配ときたら・・・・(笑)。だからこそ、日本の皆さんには中東にもっといらしていただいて、よさを知っていただきたいですね。
2008.12.16
私のルッコラブームは引き続き進行中。本当に美味しいので、毎日食べても飽きません。ヨルダンでは野菜が比較的安くで手に入りますが、このルッコラやミント、パセリなどは安い野菜の中でもとりわけ安く、しかも新鮮。マーケットに行くと、あおあおとした太い束が「買って買って」と言っているよう。つい、5束とか買ってしまいます。最近は夜にルッコラを食べたくなってしまいます。ヨルダンの水道水はきれいではないので、野菜はミネラルウォーター+酢につけて、きっちり消毒します。 めんどくさいのですが、ルッコラ食べたさにはかないません。 ドレッシングは、オリーブ油とレモンに塩・胡椒だけ。最近のお気に入りのオリーブ油はシリアからのもの。この1リットルのボトルが3.700フィルス(600円ほど)で手に入ります。私は単に安いからという理由で買っていたのですが、スペイン人の友達によると「香りが良くて最高」ということです。実は私は味覚が発達しておらず、何でも食べれりゃいいという女性らしさのかけらもない人間なのですが、それを聞いてから、何となくこのオリーブ油がやたら美味しく感じられるようになって来ました(笑) ←単純。このスペイン人の友達は、プレーンなご飯にこのオリーブ油をサラサラッとかけて食べています。これがまた美味しかった。目からうろこのオリーブ油活用術です。さて今宵もまたルッコラを楽しみます。
2008.12.16
友達のお父さんが今日、サウジに帰っていきました。このお父さんは、長年サウジに出稼ぎに行っているのですが、イードをはさんで約1ヵ月半ヨルダンに帰省していました。私は初めてお会いしましたが、フレンドリーで紳士なお父さんをすぐに好きになりました。家族とまた別れるのはさびしそう。今度の帰省は8ヵ月後、ラマダン後のイード休暇のときです。サウジには、JETT というバス会社のバスでアブダリからリヤドまで直行便が出ています。19時間のバス旅です。 ↑ 昨日の晩は1時まで荷造りをしていたそう。ダンボールには19時間の旅の途中で食べるための野菜などが入っています。こうしてサウジなどの湾岸諸国や、またはアメリカ・ヨーロッパ圏に出稼ぎに出ている人がすごく多いのです。ヨルダンは石油などの資源がない貧しい国なので、外貨に頼らざるを得ません。お別れのキスをして、お父さんは去っていきました。サウジにバスで19時間で行けることが分かったので、時間ができればいつか私もサウジ観光に行ってみたいなぁと思っています。
2008.12.15
アンマン市内にはニャンコがたくさんいます。ほとんどが野良猫です。市内に設けられたゴミ箱にはニャンコたちがいつも群がっています。 ↑ ゴミ箱をあさる猫ちゃんの後姿。かわいいですよね・・・?前にも書きましたが、"猫=ごみをあさる"というイメージが定着しているため、猫を毛嫌いする人も多いです。アラブ人には潔癖症みたいな人も多く、動物という動物を嫌う人もけっこういます。私の外国人の友達には猫好きも多いのですが、アラブを家に招待するときには結構気を使っています。私も大の猫好きで、街を浮浪するニャンコには愛を感じてしまいます。追い払おうとする人には「なんで追い払うの~?」と悲しくなります。イタリア人の友達いわく、こうしたニャンコのおかげで、アンマンのゴキブリやねずみの数が少ないんだとのこと。ほらね、猫嫌いの人も猫たちから恩恵を受けているわけです。アンマンの街でたくましく生きているニャンコたち、可愛がれとまでは言いませんが、せめて追い払わずにいてほしいです。だって必死に生きているんですもの。
2008.12.13
イードとそれに続く週末の休みが終わります。土曜日から通常通りの出勤になる会社も多いです。いわゆる官公庁は日曜日から始動開始。晴天続きのヨルダン。アンマンの夕暮れはとてもきれいだと思います。街全体がオレンジに染まり、空の色が次第に深みを帯びてきて、街の明かりが付きはじめます。この時間に外を歩くのが私のお気に入り。とても幻想的です。私の住むジャバル・ウェブデ地区から見下ろした風景です。ジャバル(山)という名の通り高台に位置するので、ずいぶん遠くまで見渡すことができます。夕焼けを見ると、心がふんわか温かくなります。さて、私の勤める Zaatarah のオフィスは、春にお迎えする団体の観光客の準備に向けて何となく気ぜわしい。夕焼けに向かって、また明日も頑張るゾっと決意を新たにします。
2008.12.13
悪徳大家にまつわるよもやま話には事欠きません。私たち外国人が集まれば、アパート情報の交換、大家の良し悪しについて話に花が咲きます。今日は強欲大家の料金2重徴収について。どんなアパートでも電気代、水道代を支払うのは当たり前です。でもこの料金がヨルダンでははっきりしないケースも多いのです。明細書を見せられずに、料金を請求されるケースもあります。さらに明細書を見せられてもトリックがある場合があります。というのも、2つのアパートで1つのメーターを共有しているケースがあるからです。そうなると大家は、どちらのアパートからも同じ料金を請求できます。こうして料金の2重払いが発生します。例えば私の以前のアパート・・・ 右側の数字が見えるでしょうか? 「2+4」と書いてあります。私の部屋は4号室だったので、このメーターは2号室と4号室兼用ということになります。このトリックに気づく人はあまりいません。これは、わざわざ扉を開けてチェックし、証拠写真まで撮ったものです(笑)実は、前のアパートでは水道代も違うメーターの分を請求されていたんです。すっごく高いので「おかしい、おかしい」と騒いだ挙句、アラブの友達に来てもらって本当にメーターが合っているかチェックしてもらいました。その結果、私の部屋のメータではないことが発覚。5倍以上の料金を請求されていました。それで電気代にもトリックがあるはず、と疑ってかかり、突き止めました。私のスペイン人の友達も同じ被害にあい、彼も真相を突き止めました。不正がばれた大家は憤り、彼はののしられてすっごくいやな思いをしましたが、今は別の素敵なアパートに引っ越すことができてご満悦です。私も今のアパートで快適に過ごさせてもらっています。こういう話もあとで笑い話になります。ヨルダン在住の外国人どうし、国は違えど苦労は同じ。分かり合えるのも楽しいです。
2008.12.11
今日はイード2日目。いいお天気です。車も少なく、街全体が穏やかな休日を迎えています。 明日から通常通り仕事が始まる会社も多いですが、長い場合は今週の土曜日まで休みが続きます。私は今日も仕事。といってもブログの更新をしています・・・。10時から2時までです。旅行代理店のオフィスの隣はチケット販売専用のオフィス。普段はかなり忙しいのですが、今日は閉まっていて静まり返っています。イードが終わればもうクリスマス休暇で、その後は新年です。なんと早いことでしょう!あっという間の1年でした。最近はアラビア語でコミュニケーションが何とか取れるようになってきたので、生活に伴うストレスもぐっと減ってかなり穏やかな日々を過ごせていることに感謝です。半年目くらいのときは、あっちでボン、こっちでボンとかなり爆発してキーキー騒いでいたのですが、そんな日々も夢のよう。来年は、ヨルダン生活2年目に突入する年です。自分自身もかなりアラブ的になってきて、彼らの行動が読めるようになって来ました。人生、いいときもあれば悪いときもありますね。山あり谷ありですが、悪いことは忘れて前進あるのみ。ほな、ま、これからもぼちぼち行きまひょか~
2008.12.09
日本に観光に来る外国人の方は、口をそろえて「日本はきれいだ」「清潔だ」といわれますね。確かに日本はきれいな国なんでしょうね~。でも中には心無い人もいて、公共の場に平気でごみをポイッと投げ捨てたりします。日本にいるとき、私はそういう人にすごく腹が立っていました。後を追いかけていって「何か落とされたようですよ」と、ごみを渡し返してやろうかな、などと考えたものです(笑)。さて話変わって、ヨルダン。首都のアンマンはきれいとは言い難いです・・・。が、道路などのごみは比較的少ないです。というのも、観光にこられると気づかれると思いますが、オレンジのユニフォームを着た男性たちが道路をよく掃除しています。彼らは主にエジプトから来た出稼ぎ労働者で、朝早くから道路のごみを拾ったり、ほうきで掃いたりしています。 アンマンの街のいたるところにあるゴミ箱。アンマンの街にはゴミ箱も多く設置されていて、定期的にゴミ収集車がやってきます。問題は人々。いくらエジプト人が毎日掃除してるからっていっても、一人一人がポイ捨てしなければもっときれいになることでしょう。でもアラブの考え方は、「どうせエジプト人が仕事するんだから」といって、ポイポイ投げ捨てるんです。なので、毎日毎日いたちごっこですよね。きれいにしても、翌日には人々がポイ捨てしたたくさんのごみが道路に散らばっている状態。 ↑ ごみ収集の仕事をされている方には頭が下がります。かなりキツイ仕事ですよね。日本でもヨルダンでも、そしてどの国でも、一番の問題は人々の利己心かもしれません。一人一人が気をつけるだけで、ずいぶん住みやすくなるのになぁ~とつぶやいています。
2008.12.09
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