2005年07月04日
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校内研修会で学校へ。
こちらからの情報提供で50分話したあと、データの分析でさらに30分。
その後、データを見ながらあれこれと議論する。

いっぱい意見を求められ、質問される。
答えてみると、納得いくこと、納得いかないこと、それぞれ
ハッキリ話してくれる。
まるで学校の一員になったように、話ができた。

同じ目線に立ってみる。
本音で話をする。


「ぶしつけな質問になっちゃうけど、、、」
「こんなこと、自分で調べろって話かも知れないけど、、、」
「~くんだから、言っちゃうけど、、、」

と言われて、話しかけられると嬉しい。
信頼関係が少しは築けているということだから。


そんなことを感じているうちに、ふと思った。
結局のところ、先生と生徒との関係って、1対1になったとき、
どれだけお互い本音で話せるか、に尽きるんじゃないかと。

システムをいくら整えようが、何だろうが、
お互いどれだけ本音を口にできるか、そこが基本なんじゃなかろうかと。






頭のいい子とは違って、学力の低い子は簡単にはいかないんだよ。」
といいつつ、話を聞いてみると、あまり工夫もしてない先生がいたりする。

「あいつらは、こんな簡単なこともできないんだよなぁ。困ったもんだ。」
「努力とか粘りが足りないんだな。僕らの頃に比べて。」
なんて言っている。




そりゃあ「教える」ということに関して、あなたにキャリアは及びませんよ。
だけど、僕だって大学に通っていた4年間、塾講師のバイトを一生懸命やって、
毎日高校生を教えてたんです。
塾だから、年が近いから、ということもあって、わからないことは
「そんなん言われてもわからんもん!!」ってハッキリと言われるし、
どうやったらわかるようになるんやろう、いつも考えて教えてました。

そうするとね、いろんなこと試しているうちに、学力の低い子には、
そういう子に通じやすい言葉だったり、例えだったりがあって、
それを工夫してるうちに、子どもの視点も変わってくるんです。

「同じやり方でダメなら、やり方を変えてみる」
ということを、子どもにも教えたかったし、自分もそうするようにしてました。
そうしていくうちに、だんだんわかってくる、だんだん楽しくなってくる。
そういうことが「学びの喜び」であり、それを教えるのが、教師の仕事なんじゃないですか?

子どものせいにするんじゃなくて、自分の教え方を振り返ってみたらどうですか。


と、本音が言いたい。
だけど言えないときもある。
愛情とか、思い入れがないと、本音もなかなか言えないもんだ。






教育に携わる仕事をはじめてから、よく思い出す。

「私な、英語めっちゃ嫌いやったけど、先生のお陰でちょっと好きになった」

半年間、つきっきりで教えた子から言われた言葉。
その子にとっては、何気ない一言だったんだと思うけど、
僕にとっては、その電話口の声がずっと残っている。
すごい大事なこと教えてもらったなと思う。

「教える」仕事をすることで、「教えてもらう」。
やっぱり教育の仕事好きやなぁと思う。






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最終更新日  2005年07月09日 13時19分08秒
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