カツラの葉っぱ 大好き!

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宮崎駿アンソロジー

<宮崎駿アンソロジー>
大学図書館で『HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック』と『hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION』という2冊のムック本を借りたのだが、ええでぇ♪
・・・・ということで、宮崎駿アンソロジーを作ろうと思い立ったのです。

トトロ


『HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック』より、宮崎×養老対談の一部を紹介します。

養老 :よく戦後の日本の変化というと、変化そのものが見える。変化の見せ方って、そういうことだと思うんです。変化そのものを見せたって分からない。芯になるもの、物差しみたいなものをひとつ出してやると、スーッと全部が見えてくる。
『となりのトトロ』なんかは典型的にそうじゃないかな。言ってみれば、地味な話がなんであんなに受けるのか。大げさに言うと、一種の普遍を提示しているからです。そうしないと変化って分からない。世の中に変化だけあったら気がつきませんよね。

司会 :なるほど。宮崎さん、そのへんはどうでしょうか。
宮崎 :そういう自覚はないんですが(笑)。ただ、自分には面白いから、他人様もそうに違いないと決めてかかっているだけで。
司会 :でも、それと同じことを養老さんのお仕事に見だされた?
養老 :そういうことって、説明することじゃないんです。例えば、ぼくは物差しという言葉を使うんだけど、物差しじゃないかもしれない。見方でもいいんだけど、なんかそういう土台がないとものが計れない。おそらく理屈にしないで暗黙のうちに計っている。
司会 :残ったものというのは、個性的な体験とかではなくて・・・。
養老 :大げさに言えば、そういうことですけどね。理屈にすればそうなんだけど、日本の場合、そういうことをあまり理屈にしませんね。禅じゃないけど言葉にするなという。それを無理に言葉にすると、ひとつは誤解が生じる。もうひとつは、なんだか胡散臭くなる。
宮崎 :言葉にしたくない、っていうのはありますね。
養老 :そうなんです。だから作品を作るんでしょう、おそらく。
宮崎 :こっちが当たり前だとずっと思い込んでいたものが、当たり前じゃないと言われる当惑がすごくありますね。それは何かと問われると困るんですけど。なんでこんなことが通用しないんだろうと、思うことが若い人と話しているときによくあります。
 じゃあ、自分の考え方を子どもたちに伝えているかということになると、何もやってないんですよ、これがね。勝手に伝わっていると決めているだけで。それには反省しています。反省たって、もう手遅れですけど(笑)
司会 :例えば今の時代、5歳違っても通用しないというか、それは、20代、30代の人間でも感じていると思うんですが、お二人がおっしゃっているのは、そのことではなくて、もっと根本的な・・・。
宮崎 :養老さんもそうだと思うんだけど、通じないことで自分が時代遅れだと全然思ってないんですよ。何でこの人たち、こんな不幸な考え方に縛られて生きているんだろうと思うだけで。自分たちが幸せに生きてるなんて全く思っていないんですが、でもなんか、そんなふうに世間を狭めて考えたらつまんなかろうに、というふうに思っているもんですから。




【HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック】
宮崎
養老孟司編、キネマ旬報社、1999年刊

<内容説明>
古書扱いにつき、説明なし

<大使寸評>
養老孟司さん責任編集のムック本である。
もちろん宮崎×養老の対談もあり、絵コンテ、アニメーション技術、作品データ、ジブリの哲学など宮崎駿ワールド満載のアンソロジーになっています。

Amazon HAYAO MIYAZAKI キネ旬ムック


宮崎作品は、異邦人にも共感を与えているようです。

【hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION】
宮崎
Helen McCarthy著、Stone Bridge Press 、1999年刊

<Book Descriptionより>
Artist-writer-director-producer Hayao Miyazaki is often called "the Walt Disney of Japan." His animated theatrical features have been smash hits in Japan, and many, including My Neighbor Totoro and Kiki's Delivery Service, are already familiar to American audiences. Now, with Disney-Miramax's imminent release of Princess Mononoke,, Miyazaki's masterwork and one of the top-grossing film in all Japanese history, this "animation master" is about to take America and the world by storm.

<大使寸評>
画像も多く、著者Helen McCarthyの宮崎作品に対する思い入れがつたわる、見て楽しめる本になっています。
AmazonでHelen McCarthyさんの経歴を見ると、日本漫画オタクのような人です♪

Amazon hayao miyazaki MASTER OF JAPANESE ANIMATION


映画を観たとき、映画館で購入したパンフレットです。

【映画パンフレット『もののけ姫』】
『もののけ姫』
スタジオジャンプ編、東宝、1977年刊

<amazon説明>
中古品扱いなので説明無し

<大使寸評>
amazonは映画パンフレットまで扱っているのに驚いた。
このパンフレットの内容は充実していて、お買い得です。

Amazon 映画パンフレット『もののけ姫』




宮崎作品のうち、大使のお奨めを三つ選んでみました。
(その他にいい作品が多いけど、きりがないので)

【もののけ姫】
もののけ
宮崎駿 監督、1997年制作

<goo映画解説>より
室町時代、王家の血をひく青年・アシタカは、北の果てにあるエミシ一族のかくれ里を襲ったタタリ神を倒したせいで、右腕に死の呪いをかけられてしまった。村の老巫女・ヒイさまから、西に行けば呪いを断つ方法が見つかるかもしれないというお告げを受けたアシタカは、大カモシカのヤックルに跨って、西へ旅立つ。その途中、彼は犬神モロに襲われて谷に転落した牛飼いの甲六らを助けたことから、製鉄工場・タタラ場に寄ることになった。アシタカはそこで女頭領エボシ御前と会い、彼女たちが砂鉄を得るためにシシ神の森を切り崩していることが原因で、ナゴの守という猪神をアシタカの村を襲ったタタリ神に変えてしまったことを知る。そんな夜、サンという娘が山犬とともにタタラ場を襲撃した…。

<大使寸評>
追って記入

goo映画 もののけ姫



【となりのトトロ】
トトロ
宮崎駿 監督、1988年制作

<goo映画解説>より
田舎に引っ越してきた子供たちと、そこに住むオバケたちの心のふれあいを描くアニメ。原作・脚本・監督は「天空の城ラピュタ」の宮崎駿で、作画監督は佐藤好春がそれぞれ担当。

<大使寸評>
追って記入

goo映画 となりのトトロ


【千と千尋の神隠し】
千尋
宮崎駿監督、2001年制作、2003.1.24観賞

<goo映画解説>より
10歳の千尋(声・柊瑠美)が両親と共に引越し先の家に向かう途中、不思議な町に迷い込んでしまう。そこは、神々のためのお風呂屋を経営する魔女、湯婆婆(声・夏木マリ)に支配された妖怪の町だった。貪欲な両親はブタの姿に変えられてしまい、千尋は生まれて初めて一人ぼっちになってしまう。名前を千と変えられた彼女は、生き抜くために奇妙な妖怪たちを相手に必死に働き始める。

<大使寸評>油屋の外観、内装、湯女(ゆな)などのリアリティが凄いですね。
印象的なのはカオナシで 影の主人公とも言えるでしょう。
ひたむきな千尋がカオナシの魂を解放するのがいいですね。
それから 八百万の神様がお湯につかるシーンがでてきますが、これは中部地方(静岡、岐阜、長野)に伝わる霜月祭からヒントを得ているそうです。

goo映画 千と千尋の神隠し


宮崎駿監督も、インスパイアされた日本アニメ黎明期の『白蛇伝』を紹介します。

【白蛇伝】
蛇
薮下泰司演出・脚本、1958年制作、1958年観賞

<解説>より
宗の時代の中国--西湖の畔に住む少年・許仙は、可愛がっていた小蛇を大人たちに叱られて泣く泣く捨てた。何年か後、成人した許仙は、ある朝、自分の吹く笛の音につれて鳴る不思議な胡弓の音を聞いた。彼の子分、パンダ(白黒熊)とミミ(猫熊)は、妖しい少女に誘われて古寺から胡弓を見つけ持ち帰った。翌朝、許仙は、道で昨日の少女・少青に会ったが、彼女の導きで立派な御殿に連れてゆかれ、胡弓の持主という美しい白娘に引会わされた。許仙は一目で恋におちたが、白娘は昔、許仙が可愛がっていた白蛇の精、少青は青魚の精だった。

<大使寸評>
日本アニメ黎明期のこの作品に魅入られた大使であったが、洟垂れ小僧であっても白娘の妖艶な美しさがわかるのでした(笑)
若き日の宮崎駿監督も、この作品におおいにインスパイアされたそうです。

goo映画 白蛇伝








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