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2026.07.22
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カテゴリ: メディア
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著名な絵本作家といえば、私の場合ショーン・タンが筆頭になるわけで・・・
『ショーン・タンの世界』という本を復刻して読み直そうと思ったのです。
油彩画や彫刻まで手掛けているようだが、モノクロの線描画が一押しでおます♪
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図書館で『ショーン・タンの世界』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、油彩画や彫刻まで載っていてショーン・タンのすべてが見られるわけで・・・ええでぇ♪
【ショーン・タンの世界】
ショーン・タン著、求龍堂、2019年刊
<出版社>より
オーストラリアの作家ショーン・タン(1974年~)は、1999年に刊行した初めての絵本『ロスト・シング』を元に、2010年に短編アニメーション映画を発表し、同年の第83回アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞しました。
2006年に発表した文字なし絵本『アライバル』は大きな反響を呼び、各国で刊行されています。
本書は、2019年5月に開催される日本初の展覧会『ショーン・タンの世界 どこでもないどこかへ』展の図録兼書籍として刊行。
<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、油彩画や彫刻まで載っていてショーン・タンのすべてが見られるわけで・・・ええでぇ♪
rakutenショーン・タンの世界
『ロスト・シング』
原島恵さん(ちひろ美術館主任学芸員)の解説を、見てみましょう。
p178~179
<ショーン・タンのまだ語られていない物語をもとめて:原島恵>
 2019年1月、私はショーン・タンに会いにメルボルンへ行った。案内されたアトリエは、コロニアル風の建物が建ち並ぶ静かな住宅街の一角にあった。うっそうとした緑に囲まれた小さな平屋建ての家は、100年以上前にたてられたものだという。終始穏やかな彼は、幼い子供たちの世話のために度々中座しては、私たちの要求や質問に根気よく応えてくれた。
 笑うと少年のような表情になるこの作家の内側に、創作への妥協のない情熱が持続していることがはっきりと感じられた。そして常に公正に意見を受け止め、面白いことを共有しようとする態度は、彼の作品から感じられるものと同じだった。
(中略)
 彼が初めて原稿料を手にしたのは1990年16歳のとき、SF雑誌の表紙絵である。公表されていない作品であれば、さらに時を遡る。幼いことからアニメーションやSF映画に親しんでいたタンは、11歳のときに絵入りのSF長編物語を自作している。大学では美術と英文学を学ぶ傍ら、SF雑誌にイラストレーションを描き、同人誌に短編小説も発表している。
 タンにとって、物語をつくることと、それを視覚的にとらえることは、当初から分かちがたき結びついているのだろう。その後、ヤングアダルト向けのホラー小説シリーズに絵を描き、本格的にイラストレーターとしてデヴューする。
 彼が初めて取り組んだ絵本は、ゲアリー・クルーと組んだ『ヴューワー』(1998年)だ。物語は、少年がゴミ捨て場で見つけたのぞき眼鏡のような道具を通して、戦争や災害の歴史を目の当たりにするという内容である。(中略)
(中略)
 タンが初めて絵と文を共に手がけた絵本は『ロスト・シング』(2000年)だ。彼は、絵とことば、それぞれが語るものと欠落部分を読者に意識させるように場面を構成している。 文で「そいつ」または「迷子」と呼ばれる生き物は、絵では、異形の生き物として描かれている。「迷子」には顔がないため、煙突のような部分から吐き出される煙や、ストーブのような体から出ている触手から感情を推測するしかない。
 背景には、威圧的な建物や規格品のような家や電車に乗る無表情な人々が描かれ、そこは管理主義的な社会であることが読み取れる。絵本そのものに貼られた「国家書籍管理局」による検閲済みのラベルがその推測7を確かなものにする。「迷子」はこの社会からはみだした存在だ。語り手である少年は紆余曲折の末、「迷子」に適していそうな場所を見つけるが、「この話の教訓はなにかなんて、聞かないでほしい。」と書かれている通り、結末をどうとらえるかは私たちに委ねられている。
 物語の筋立てとことばは単純だが、絵にはいくつもの視覚的要素が織り交ぜられ、多くのことW語りかけてくる。例えば、表紙はオーストラリアの画家、ジェフリー・スマートの絵を下敷きにしている。他にも、エドワード・ホッパーやヒエロニスム・ボスの絵、物理の教科書、1930年代の機械、メルボルンのトラム、チャールズ・シーラーの写真など多岐にわたる。視覚的要素が参照や引用されている。
 だが、「迷子」は何者で、どこに帰属するのか、その正解は描かれていない。目には見えているけれど、感嘆に名前をつけたり、置き場所を決めたりできないものを前に、私たちは途方に暮れ、自分の記憶を探る。タンはその意味をこう語る。「最終的に物語は意味を持ち、私たちが広い心を持って日常の中にある曖昧さを積極的に受け入れることの大切さを思い出させます。こうして私たちは、閉ざされた意味の忘れられた状態、息詰まったリテラシーから救われるのです」
『ショーン・タンの世界』4:夏のルール
『ショーン・タンの世界』3:ロスト・シング
『ショーン・タンの世界』2:インタビューQ3
『ショーン・タンの世界』1:インタビューQ1、Q2





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Last updated  2026.07.22 16:11:42 コメントを書く


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