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ニール・ブロンカンプ監督作品集
<ニール・ブロンカンプ監督作品集>
大使が観たニール・ブロンカンプ監督作品を集めてみました。
とにかく、南アフリカ出身のニール・ブロンカンプ監督から目がはなせないわけです。
・チャッピー:気づくのが遅れた
・エリジウム:いの一番での入場
・第9地区:大当たりのB級映画
チャッピー
チャッピー
<チャッピー:気づくのが遅れた>
『エリジウム』のときは、事前の新聞広告を見たので、封切り初日、初回上映の入場列の先頭(いの一番)で入場して観たのだが(笑)、この『チャッピー』は広告がほとんど無かったので、上映に気づくのが遅れたのです。
【チャッピー】
ニール・ブロンカンプ監督、2015年米、メキシコ制作、H27.6.10観賞
<movie.walker作品情報>より
『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督が、自身の出身地である南アフリカのヨハネスブルグを舞台に描くSFアクション。見聞きしたものを吸収し、驚くべきスピードで成長していく人工知能を搭載されたロボット、チャッピーがたどる運命を描く。ブロムカンプ監督がかつて発表した短編が基になっている。
<大使寸評>
感情を持ってしまった人工知能ロボット、チャッピーが登場するが・・・
チャッピーが忍者が扱う手裏剣を投げたりするシーンもあるし、思いのほか日本向け作品にもなっています。
鉄腕アトムvs鉄人28号を髣髴とするようなロボット対決が見られるが、若しかして監督は日本マンガのファンなのか?
人型ロボットが警察機構のメインとなって働く近未来が描かれているが、このような未来は案外と近い将来に実現するのかも知れないな~。
ニール・ブロンカンプ監督の前作『エリジウム』も面白かったが、『チャッピー』は第一作『第9地区』のテイストを継承していて・・・・
この可笑しくて、ほろ苦いようなテイストが、ええでぇ♪
movie.walker
チャッピー
<エリジウム:いの一番での入場>
『エリジウム』封切り初日の劇場へ一番乗りで入場したので、大使の入れ込み具合がわかるというものでしょうか・・・
いの一番での入場は、我が映画史上初めてのことでおます(笑)
面白い映画であった。
個人的予告をつくって、この映画を宣伝した手前、出来がよくて一安心したのです。
でもね。前作『第9地区』と比べてこれが良いかといえば・・・好みもあるが、微妙なんですね。
永遠の命が手に入る理想郷“エリジウム”が昼間の空にくっきりと見えるのです。
そこに住むエリート層が何の根拠で選ばれたのかは、この映画では詳細がわからないが・・・
とにかく、荒廃がすすむ地球に住むのは貧乏人だけというディストピアが出現しています。
事故で高線量に被爆して余命あと5日のマット・デイモンが、超人的な活躍を見せるわけで、マッチョで恰好いいな~。
汚れてきたない宇宙船だけど、性能抜群のところが粋だね~。
戦闘ロボットとの戦いもスピードとスリルいっぱいで、息つく暇もないくらいやでぇ♪
だけど・・・
これでは、まったくのハリウッド映画であり、監督の個性が生かされていないように思うのだが。
ニール・ブロンカンプ監督は『第9地区』ではエビ型エイリアンと人類の戦いをコメディータッチで描いたが、そのペーソスあふれるテイストが好きなわけで・・・
大使はスピードと暴力があふれるハリウッド映画が観たいわけではないのです。
エイリアンとの攻防を描く作品では『アバター』に及ばないし、棲み分けが行きわたったディストピアでは、村上龍の『歌うクジラ』なんかのほうが、SFとしてはより衝撃が大きいのです。
おっと、観想がつい辛口になってしまったが・・・
私の感想なんか繰言みたいなもんなんで、無視して劇場に足を運ぶのが、宜しいようで(笑)
【エリジウム】
ニール・ブロンカンプ監督、2013年米制作
<作品情報>
『第9地区』で南アフリカを舞台にエビ型エイリアンと人類の戦いを描いた、ニール・ブロンカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えて描くSFアクション。富裕層はスペース・コロニーに、貧困層は地球に住む近未来を舞台に、余命5日を宣告された男が、永遠の命を手に入れるべく、命の危険にさらされながら戦いに挑む姿を映し出す。
<観る前の大使寸評>
予備知識なしで『第9地区』を観たが・・・これが実に面白かった。
ニール・ブロンカンプ監督の最新作ということなので、封切りに合わせて観ようではないか♪
それにしても、マット・デイモンとジョディ・フォスターが出演するとは、メジャーになったものだ。もうB級映画とは呼ばせない!
果たして結果は・・・観てのお楽しみ♪
Movie.Walker
エリジウム
エリジウム公式サイト
<第9地区:大当たりのB級映画>
DVDケースの説明が、いかにもB級映画風だけど・・・・何かが匂うのでチョイスしたわけだけど、これが大当たりでした。
【第9地区】
ニール・ブロンカンプ監督、2009年米、南ア制作、H24.2.17観賞
<goo映画、作品情報>より
キャストは無名、監督は新人にも関わらず口コミで評価を集め、全米興行収入1億ドルを突破、本年度アカデミー賞で作品賞をはじめとする4部門にノミネートされた話題作。SF娯楽作でありながらも、根底には人種差別、国家や企業のモラル、格差社会などを想起させるメッセージ性の強い内容が評価されたのだろう。
<大使寸評>
今は改善されたと言われる南アの人種隔離政策であるが・・・・
ヨハネスブルグをSFの舞台にする辺りに、言外に人種隔離政策への批判があったりして。
movie.walker
第9地区
第9地区:大当たりのB級映画
byドングリ
ウィキペディアでアパルトヘイト体制を見てみましょう。・・・なんと複雑なんでしょう。
wikipedia
アフリカーナー
より
アフリカーンス語でも書かれた標識
南アフリカ共和国のアパルトヘイト体制はイギリス人や他のヨーロッパ系白人をも最優遇する制度であり、少数民族である白人政権は、国外からの白人移民を奨励し、ポルトガル人などが流入した。
他の人種は当初は参政権もなく、混血のカラード、インド系、黒人の順に、職業、教育、結婚、居住などあらゆる面で法の下の不平等によって搾取された。最底辺に位置づけられた黒人は最後まで参政権もなく、土地条件の良くないバントゥースタン諸国に縛り付けられたり、或いは生まれた土地から強制的に立ち退きを余儀なくされたりした。
脱植民地化が進む時代に逆行するアパルトヘイト体制は国際社会から問題視されていたが、この制度によって経済的に利益を得たのはこの時代に生きた南アフリカの白人だけではなく、豊かな鉱山資源を安価な黒人労働力で採掘できた日本を含む西側諸国の資本と、それと結びついた関連企業も含まれていた。
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