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2014.01.02

列車非常停止ボタンを押す - 目の前で転落

(2)

カテゴリ：普段の生活

白いステッキを持った人が階段を上がりきりホームを歩き始めるのを見た。掛け寄って声を掛けておけばよかったのだ。手荷物が多く頭の中で躊躇があった。

姿が目の前ですっと消えてしまった。転落だ。ゆっくり登るつもりだった階段を掛け足で上がりきり、最も近くの列車非常停止ボタンを押す。改札で見ていた列車到着時刻と現在時刻の差は 2 分 30 秒程ある。間に合うはずとは分かっていても恐怖は有る。さらに助けに 2 人線路に降りたのも確認。危険なのに「待って」という声は間に合わなかった。

自分はボタンを押した柱の脇で、大きく手を上げ係員が気付くよう立つ。赤い手袋をしていて良かった。頭の芯まで響いて聞こえるはずの非常ブザーの音が遠く聞こえている。ホーム手前の線路上で非常事態を知らせる赤色発光灯が点灯しているのを視認。信号は出ている。

時間にして 1 分 30 秒くらいか、係員が近づいてくるのが見えた。こちらに気付いた様子を見て、ほぼ顔を確認できるくらいの距離まで近づいてきた所で手を下す。

ほぼ同時に救助も終わっていた。転落した人 1 人、救助に入った人 2 人が戻ったのも確認した。

係員に押したボタンの場所を伝達、警報を解除してもらった。手短に転落の状況で有ることと、救助に入った人にも合わせて声を掛けつつ、全員ホームに上がったことを伝達、後は駅係員で対応できるはず。

電車の遅れは 2 分、皆さまご迷惑をお掛けして申し訳ない。

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