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February 21, 2009
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カテゴリ: 本・CD

伊達政宗の生涯を綴った「馬上少年過ぐ」ほか7つの短編を収めた作品

馬上少年過ぐ.jpg

本当は、 藤沢周平の『密謀』 を読もうと思っていたのですが、ネットで注文するのを忘れていたので、届くまでの間にサクッと読める作品をと思って手にしたのが、この『馬上少年過ぐ』でした。

既に戦国地図の大勢が決まった後に、遅れて世に出た奥羽の梟雄・伊達政宗の一生を、政宗自作の詩を交えて語るタイトル作を中心に、様々な時代の豪傑や快男児を扱った短編が収められています。

収められた短編7つは、以下のとおり。
英雄児、慶応長崎事件、喧嘩早雲、馬上少年過ぐ、重庵の転々、城の怪、貂の皮。

英雄児は、幕末の長岡藩にあって北国第一の砲兵団を築き上げ、官軍との壮絶な死闘を遂げた河井継之助の話。慶応長崎事件は、土佐藩海援隊士と福岡藩士が起こした英国水兵斬殺事件に纏わる話。喧嘩早雲は、明治の二天(宮本武蔵の雅号)といわれた田崎早雲の話です。

そして、重庵の転々は、伊達政宗の孫にあたる伊達宗純の侍医・重庵の波乱の人生を描きます。ちなみに伊達宗純は、宇和島伊達家の藩主です。宇和島伊達家は、政宗の長子だった秀宗が仙台から伊予宇和島に移り起こったものです。

城の怪は、時代小説ですね。夏の陣後の天下の仕置きの大勢も決まった大阪で、せめて歩卒の組頭にでもと、当て込んで上方に流れついた、三州牢人・大須賀万左衛門の呆気ない人生が描かれます。貂の皮は、秀吉の家臣で「賤ヶ岳の七本槍」の一人・脇坂甚内と、脇坂家の家紋にもなっている貂の皮の由来についての話です。

短編だからこそ取り上げられた主人公達も少なくないですが、様々な語り口でサクッと読める短編集です。



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Last updated  April 4, 2009 10:01:23 AM
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