自由時間

自由時間

PR

February 28, 2009
XML
カテゴリ: 本・CD

藤沢周平が描く直江兼続!! 火坂雅志の「天地人」と読み比べてみるのも一興か・・・。

密謀(藤沢周平).jpg

大河ドラマの原作は、 火坂雅志の同名小説『天地人』 で、書店の店頭でも専用コーナーがあったりして、同小説が山積みされている光景を見かけます。

まだ、わたしは原作の『天地人』を読んでいないのですが、別作品で直江兼続を扱った小説から先に読んでみることにしました。それは、 藤沢周平の『密謀』 です。

タイトル密謀は、石田三成と直江兼続の間で密かに謀られた、東西で共に呼応して起ち上がり、徳川家康を挟み撃ちにする密約のことを指しています。

先日、 司馬遼太郎の『関ヶ原』 を読んだ時も、同様の挟撃戦略を二人が語るシーンが描かれていましたが、現実には上杉軍が自陣から撃って出て、関ヶ原に向かって西走する東軍に襲いかかることはありませんでした。

なぜ、会津から西軍に加担する軍を発しなかったのか?上杉軍(景勝・兼続)が、情勢を俯瞰し下した判断とは一体どういうものだったのか?ということが気になり、またその疑問にふれて描かれている小説ということで、この『密謀』に大変興味がありました。

まさに、その時歴史が動いた!!という天下分け目の戦において、謙信公から受け継がれたあくまでも「義」によって起つ、上杉軍の原理原則がどのように影響したのか・・・。結果的には、上杉家は米沢藩主として所領4分の1に削封されながらも、明治の廃藩置県まで家名を残すことに成功しています。

義を重んじる上杉の矜持と、謙信公の家の名を絶えさせてはならぬという政治的な判断の両立が、あの会津征討から関ヶ原に至る上杉家の行動だったのでしょうか。時代の情勢が大きく変わっていく中で、苦渋の選択をしなければならなかったわけですが、わたしは、もし上杉軍が関ヶ原に参戦し、三成と兼続の密謀が実現していたら歴史はどうなったのか?と思わざるを得ません。

さて、次はいよいよ!? 火坂雅志の『天地人』を読んでみようかと思っています。それでは・・・。



上巻 下巻

天の巻
地の巻 人の巻


楽天ブックスは本・CD・DVDが1,500円以上 【送料無料】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 4, 2009 10:00:57 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: