時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

PR

Profile

風竜胆

風竜胆

Favorite Blog

色紙ではないイラス… New! ブラジョンさん

怪獣8号 14 [ 松本 … New! じらーるぺるごーさん

定期検診(19年目) As Oneさん

気まぐれんな旅行屋… 富士家のぱこさん
マークス・ストーリー マークス5406さん

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

January 15, 2007
XML




 それはさておき、今日の記事に入ろう。


 長野県戸隠と聞くと、私のような年代のものは、忍者の流派の一つ戸隠流を連想する人も多いと思う。(たぶん)

「戸隠伝説殺人事件」 (内田康夫:角川文庫)は、その戸隠を舞台として、戦時中に起こった悲劇に端を発する因縁の物語である。なお、戸隠流忍術はまったく関係はない。

 この作品は、内田康夫の初期の作品で、 「後鳥羽伝説殺人事件」 「平家伝説殺人事件」 に続く「伝説シリーズ」第三弾となっている。ただし、最初の二つは、浅見光彦シリーズであるのに対し、本作品の主人公は、「信濃のコロンボ」こと竹村警部である。このシリーズの前作を読んでいないのでよく分からないのだが、何か手柄を立てて、2階級特進し、巡査部長からいっきに警部になったというすごい人らしい。

 この物語のモチーフは、この地に伝わる、鬼女「紅葉」の伝説である。平維茂が、戸隠山中に住む鬼女「紅葉」を退治する物語であり、「紅葉狩」 (もみじがり)という、能にもなっている。



 四十年後、長野実業界の実力者武田が、「紅葉」伝説ゆかりの地、「毒(ぶす)の平」で毒殺死体となって見つかる。竹村警部は、事件を調べ始めるが、やがて第二、第三の殺人が・・・

 一方、大学教授となっっていた立花の前に野矢優子という不思議な娘が現れる。彼女は戸隠の出身であった。

 初期の内田作品の力作である。





にほんブログ村 本ブログへ ← 



風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 15, 2007 08:10:40 PM
コメント(13) | コメントを書く
[日々の読書(ミステリー)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: