時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 24, 2007
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「希望のビジネス戦略」 (金子勝・成毛眞:ちくま新書)を読んだ。この本は、慶応大学教授の金子氏と元マイクロソフト日本法人の社長で、投資コンサルティング会社「インスパイア」の代表である成毛氏の対談集である。

 インスパイアのビジネスモデルは独特である。まず、資金を調達し、顧客企業の第三者増資を引き受ける。そして、コンサルティングを通じて、その企業の業績を向上させ、株価を上昇させることによって利益を得るというのである。

 成毛氏が経営戦略で重要視している概念は、 「ネットワークの外部性」 のようである。これは、利用者が多くなればなるほど、その製品なりサービスなりの利便性が高くなるというもので、IT分野では、割と知られた概念であるが、成毛市は、これを経営や政治経済にまで広げて考えているように思える。

 行き過ぎた「市場原理主義」に警鐘を鳴らし、戦略無き「グローバルスタンダード」への追従を厳しく批判する。そして、日本は、企業も行政も、誰も責任をとらなくなったことを嘆き、ソーシャル・モビリティ(社会的流動性)を高めるための制度を整える必要があると主張する。2002年に第1刷発行であるため、当時とは若干経済事情が異なるところもあるが、色々と参考になるところも多い書である。


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Last updated  January 24, 2007 07:30:03 AM
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