作者のウィリアム・サマセット・モーム(William Somerset Maugham:1874 - 1965)は、有名なイギリスの作家である。第一次世界大戦中は、007で有名な「MI6」で諜報部員をやったこともあるという変わり種で、私は読んだことはないが、スパイ小説なども書いているようだ。多くの名作を残しているが、「月と六ペンス」は、画家ポール・ゴーギャン(Eugene Henri Paul Gauguin:1848 - 1903)の伝記に触発されて書かれたもので、モームの小説の中ではもっとも知られているものの一つである。
○ 原作 「The Moon and Sixpence 」( W. Somerset Maugham/Robert Calder:PENGUIN CLASSICS U.S )と行方昭夫訳による岩波文庫版