時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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October 28, 2008
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「魍魎の匣(1)[コミックス版]」 についての記事を書いたが、今日は 「魍魎の匣(2)[コミックス版]」 (京極夏彦/志水アキ:角川書店)の紹介である。

○「魍魎の匣」(1)(2)(京極夏彦/志水アキ:角川書店)


 今回は、いよいよ真打登場ということで、主人公の京極堂こと中禅寺秋彦の登場である。最近、小説の方の京極堂シリーズも長い間読んでいないので、すっかり主人公の名前を忘れてしまっていたが、久しぶりにこの名前を目にして少し懐かしい。今回は、京極堂の知人(京極堂は友人とは言いたくないらしい)の関口と雑誌編集者の鳥口が京極堂を訪ねるところから始まる。関口が鳥口に、京極堂を評して、恨めしげ芥川龍之介の幽霊のような怖さ」と言っていたが、関口に会っていきなり、「僕ぁてっきり君はどこかでのたれ死んだものと思っていたよ」となんとも京極堂らしく辛辣だ。絵柄の方もいかにも京極堂らしさがでており、いい雰囲気である。

 また、この巻には、もう一人の京極堂シリーズの重要人物である探偵榎木津礼次郎も出てくる。小説を読んだ時は、彼の傍若無人ぶりから、勝手に野性味たっぷりの探偵をイメージしていたが、この漫画に描かれている榎木津は、どこかの王子さまのような美青年ぶりだ。実は、こっちの方が原作どおりなのだが、あまりにも行動がハチャメチャなので、違う姿が頭に描かれてしまうのである。この巻では、まだ榎木津はおとなしいが、これから大暴れをしてくれることだろう。

 この作品で、京極堂が説明している、宗教家、霊能者、占い師、超能力者の違いというのが面白い。文章だけを読んでいたのでは、なかなかすっと頭に入ってこないが、絵にすると、非常に分かりやすい。

 これで、おもな登場人物は揃ったが、事件の方は、ますます混乱を極めており、この後の展開に期待を持たせるものとなっている。

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○「魍魎の匣」の記事は こちら

○「魍魎の匣(1)[コミックス版]」の記事は こちら

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***** 追伸 *****
 出張のため、コメント等のお返事は、30日の夜以降になりますので、よろしくお願いします。





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Last updated  October 28, 2008 06:04:41 AM コメント(12) | コメントを書く
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