時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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December 29, 2008
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「北からやって来た女の子 - 韓国人気童話シリーズ7 -」 (ウォン・ユスン/チェ・ジョンイン/榊原咲月:現文メディア)である。

○「北からやって来た女の子 - 韓国人気童話シリーズ7 -」(ウォン・ユスン/チェ・ジョンイン/榊原咲月:現文メディア)


 「北からやってきた」というと、つい「北の国から」の舞台の北海道富良野のイメージや、東北地方からの夜行列車(まだあるのかな?)が上野駅に着いたシーンなんかをつい思い浮かべてしまうのだが、韓国で「北」と言えば、北朝鮮のことである。この物語は、アトピー性皮膚炎に悩まされて、「鳥肌」というあだ名をつけられている小学3年生の少年ヒムチャンと、彼のクラスに転校してきた脱北少女ミョンオクの心の交流の物語だ。

 ミョンオクの一家は、脱北し、韓国に来るまでは、中国に隠れていた。そのため、勉強することができなかったミョンオクは、本来は5年生なのに、3年生のヒムチャンたちのクラスに編入してきたのだ。ヒムチャンの隣の席になったミョンオクは、最初は、なかなかクラスになじむことができず、一言もしゃべらない。ヒムチャンが、ミョンオクに親切にしようとしても拒絶してしまう。

 だが、ヒムチャンが、アトピー性皮膚炎で、好きな食べ物を食べることができないことをきっかけに、ふたりは打ち解けていく。実は、ミョンオクは脱北の際に、一番仲の良かった弟を亡くしていたのだ。その弟も、ひどいジンマシンで、食べ物に制約があったのだ。ミョンオクとヒムチャンが打ち解けていく過程は、なかなか感動的である。

 この作品はあくまで童話である。それにもかかわらず、そこに使われている題材は、いかにも童話らしくない「脱北」というものだ。もしかすると、これは、韓国での、ごく日常の出来事を反映しているだけなのだろうか。韓国事情に疎い私にとっては、少し驚きであった。


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Last updated  December 29, 2008 06:17:07 AM
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