時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 26, 2009
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「願いをかなえる贈りもの」 (キム・ソンヒ/イ・サングォン/吉田昌喜:現文メディア)の主人公ミンジェは、小学3年生の男の子である。未熟児で病弱な弟のタソムが生まれたため、親が弟にかかりきりでかまってもらえず、学校の成績が悪いのも家族のせいにして、この歳でもう不満だらけの人生だ。

○「願いをかなえる贈りもの」(キム・ソンヒ/イ・サングォン/吉田昌喜:現文メディア)


 ミンジェは、同級生の女の子ヒョナから、願いをかなえてくれるというソッテというものがあることを教えてもらう。ヒョナは、ミンジェの住んでいるアパートの地下で部屋におばあさんと二人暮らしをしている。ある日、二人は、ソッテを探しに、それぞれの願いを胸に、ネックレス山に出かける。ヒョナの願いは父親に関係したことのようだが、ミンジェの願いは、なんと自分がみじめになっている原因となっている弟のタソムがいなくなることだった。しかし、ネックレス山にはソッテはなく、ミンジェは自分の願いに対する後ろめたさから、かえってほっとする。

 その日以来、ヒョナの様子がおかしくなった。教室で会っても話もせず、いつも満点だった算数の成績も下がってきたのだ。ミンジェは、自分に対する後ろめたさから、ヒョナに謝ろうと考えるが、実際にヒョナの顔を見ると、かえってひどい言葉を言ってしまう。その時ヒョナの目に突然涙があふれる。男の子が女の子の涙に弱いというのは、どこの国でも同じのようで、ミンジェはヒュナを喜ばせようと願いをかなえるソッテを作りはじめるのだ。

 これはこの本の帯に書いてあることだが「自分の願いでなく人の願いをかなえること」の方が心は幸せになるものだ。ミンジェは、ソッテをつくることにより、その幸せを実感し、弟のタソムに対しても優しい気持ちを持つようになれた。彼は、きっとこれからも、人のためにソッテを作り続けていくことだろう。

 なお、この本は、「現文メディア」さんより献本していただいたものである。あらためてお礼申し上げたい。

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Last updated  January 26, 2009 07:58:14 AM
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