時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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April 11, 2009
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「ぼくの名前はへんてこりん」 (キム・ヒャンイ/キム・ジョンド/吉田昌喜:現文メディア)という、なかなかユニークなタイトルの本を現文メディアさんから献本していただいた。まずはお礼申し上げます。



 わが国にも、色々ユニークな名前があるが、主人公の名前が本当に「へんてこりん」という名前なのかとびっくりしたが、違っていた。主人公は、「ナ・ダプケ」という男の子。この「ナ・ダプケ」とは、別に「へんてこりん」という意味ではない。韓国語で「自分らしく」という意味だそうだ。父親が「自分らしく生きてほしい」と思ってつけた名前である。韓国語としてのニュアンスはよく分からないのだが、「自分らしく」とはとてもいい名前だと思う。

 ナ・ダプケは4歳の時母親を亡くしている。父親の運転する車が事故を起こし、同乗していた母親が亡くなったのだ。しかし、・ダプケには、まったく暗さは見られない。祖父は少し頑固なようだが、優しい祖母や父親の愛情に囲まれて暮らしている。それでも母親は恋しいようで、給食当番に祖母の代わりに来てくれた伯母が本当の母親だったらいいのにと思ったり、祖母に対して、「うちのお父さんも早くお嫁に行けばいいな」なんて言っている。そんなダプケがなんともいじらしい。

 心に残ったのは、ナ・ダプケが悪いことをしたときのこと。彼の祖母は、ダプケに、「自分の教育が悪かったのだから」祖母のふくらはぎを鞭打てと言う。おばあちゃん子のダプケにはそんなことはできない。自分で自分のふくらはぎを鞭打つ祖母に泣いて謝るダプケ。最後は祖母がダプケを抱きしめて泣きながら諭すシーンは感動的だ。


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Last updated  April 11, 2009 07:58:42 AM
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