時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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September 14, 2009
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「オリオンよ、愛する人を導け。帰り道を見失わないように。」
 オリオンはギリシア神話の海神ポセイドンの子である。オリオン座と言えば、冬の星座の代表であるが、真夏の夜にオリオンが輝けば、それはこの上ない吉兆であると船乗りの間で伝えられているという。

「真夏のオリオン」 (飯田健三郎/福井晴敏:小学館)は、アメリカから64年の時を超えて送られてきた「真夏のオリオン」と題名の一枚の楽譜に秘められた、第二次世界大戦中の、生と死をめぐる壮絶なドラマを描いた作品だ。同名の映画をノベライズしたものである。

○「真夏のオリオン」(飯田健三郎/福井晴敏:小学館)



 第二次世界大戦の最末期、米軍の本土上陸を防ぐために出撃した潜水艦イー77号の艦長倉本孝之と米国駆逐艦パーシバルの艦長パーシバルは知略を尽くした壮絶な戦いを繰り広げていた。

 国のために死ねと教えて来た時代、国の上層部は、無意味な戦いに多くの若者たちを繰り出した。ただ死ぬためだけのために。しかし、人間は機械とは違う。それぞれが胸に人としての思いを抱きながら生きているのだ。例えば横山秀夫の描く 「出口のない海」 」の主人公である回天乗組員並木浩二のように。

 しかし、潜水艦イー77号の艦長倉本は、決して死ぬためには戦わなかった。4基の回天を搭載しながらも、遂に出撃をさせようとはしなかったのである。倉本は、最後まであきらめず、生きるため、部下を生かすために戦ったのだ。



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Last updated  September 14, 2009 07:18:32 AM
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